扉を開けて鼻にするは夏の香り。明るすぎて何も見えない自宅前の夜空。これが明けた頃、私は竿の前にいる。そうなれば、仕事をする手も、楽器を弾く手も早く竿を持ちたいとわがままを言う。今度の釣りは…まぁ、特に奇をてらうこともないだろう。自分は自分の釣りを全うするだけだ。
仕事を早く切り上げた私が釣り場に到着したのは15時頃になった。普通に走っていれば見逃してしまいがちな土手の一ヶ点。クーラーを回していた車のエンジンを切り、外へ出ると初夏の空気が私を出迎えた。ゴールデンウイークを過ぎ、蝦夷梅雨が来る前、一時的に気温が大きく上がることがある。今日はまさにその感じだ。
気温は30℃を超えており、日陰のないこの場所ではテントを立てて日の当たらない空間を作る他なかった。熱中症の危険もある。2リットルのペットボトルに入ったお茶をカブのみし、準備に取り掛かる。
気温は30℃を超えている
水温は22℃といったところか。テントが作り出す日陰で仕掛けを組むが、夜には気温が13℃まで落ちるというので油断はできない。上着の類も早いうちからテントの中に放り投げておいた。
今回のエサもボイリーでいくことに決め、ダイナマイトベイツの「ザ・クレイブ18mm」を中心とした釣りをする。信頼を置いている「ザ・ソース」のボトムタイプが手に入らなかったため替わりに購入したものだが、ザ・ソースと同じプロデューサーが送り出したヨーロッパでは人気のボイリーの一つだ。ここで一度力量を試してみよう。組む仕掛けは
前回釣行と同じものだ。今回もダブルベイツでボトムボイリーとポップアップボイリーを組み合わせたワフターでいくが、クレイブのポップアップが手に入らなかったため、ソースのポップアップ15mmで代用するが、付属のディップは着けない。
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今回はザ・クレイブを使う |
ワフターで行くがポップアップはソースのもの |
前回の望月寒川の釣行から10日。狭い望月寒の水面に目を細めていたのとは打って変わって、茨戸のフィールドは心をも広くする。それこそ大型のテントを出すに相応しい釣り場だ。
ここは手前から4メートル程水深が落ち込み、沖では5~6メートル程の泥底フラットが広がる。沖の方で跳ねや泡付けがあるが、去年ここで釣りをした際には手前15メートル以上先ではアタリが取れなかった。専ら手前の落ち込みに沿って回遊する鯉を待ち伏せる釣りとなったため、今回もそれに習って投入距離を足元から5~7メートルに絞ることにする。
広く長い川を下流から遡って来る鯉を想像すると、この一か所に一つや二つのボイリーがあるだけでは気付かれずにスルーされてしまうのではないかと不安になり、軽くフィーディングしておくことにする。クレイブの18mm、15mm、ペレット7mm、「鯉夢想」、「粒鯉」を混ぜたものに水を加え、軽く握った状態のままベイトロケットに詰め込んで打ち込んだ。
使用する竿は二本。一番竿を手前7メートル、二番竿を5メートルの距離を狙う。スプールからスルスルと出てゆくライン、柔らかな水底に落ちる仕掛け。一度仕掛けを竿先で持ち上げ、根掛かりしていないことを確認しつつ形状を整える。この感覚も久しぶりだ。
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クレイブと粉エサを中心にした寄せエサを |
久しぶりの広いフィールド |
落陽に釣果を願う。左小指にしたピンキーリングはおまじないどおりに新たな好機を齎してくれるだろうか。セット中は暑くて仕方なかったのに、もう風が冷たい。カーディガン、ジャケット、マフラー。空が暗くなると共に感じるこの時期特有の寒暖差。気温は3時間で一気に15℃も下降した。寒さに身を震わせることはない。ライトアップしたテントに中に入り込む。同じ壁の有る無しで言えば、車中泊はあまり好まなくなっている。昔はテントを出すのをかなり面倒くさっていたのだが…。より自然に近い形に身を置けることの心地よさを体が覚えてしまったようだ。
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落陽に釣果を願って |
夜に突入 気温は15℃下がった |
20時、両竿共回収して仕掛けをチェックするが、特に問題は見当たらない。望月寒川よりもウグイの密度は薄いが大型化するので気は抜けないが、去年ここに入った時も派手なフィーディングをしたのにもかかわらず、ウグイは悪戯して来なかった。寄せエサもまだ残っていることだろう。PVAに4~5粒ほどのクレイブを入れて打ち直す。
23時までに水温が18℃まで下がった。チャンスは明け方からだろうか。でもその前に、何か行動を起こさねばならないのではないかと心が騒ぎだした。これに乗じてよいのだろうか。三番竿をだす?やっぱりボイリーをフルーツ系に変える?いや、大人しく夜を越そう。あれやこれやと、せわしなく心が動いてしまうのは前回の釣行の名残だろう。今日はそんな釣りじゃないんだ。「強く望むもの」をその名と同じ「CRAVE」に任せてバイトアラームが鬨の声を上げるのを待つ。
午前1時を回った。一番竿、二番竿共に異常なし。ボイリーは傷一つなく返ってきた。このまま投げ返してもいいが、一応新しいものに交換する。一番竿の飛距離をもう少し奥にしてみても良いかもしれない。これまで7メートル投げていたが、ここで10メートルに変える。まぁ微々たるものか、もしかしたらそうではないか…。PVAバッグに開始時に作った寄せエサの中身を入れて投入する。
前回の長いアタリ待ちで電子書籍は読み切ってしまった。イヤホンを耳にしてYouTubeに繋げ、ピアノ曲の動画にグッドサインを入れてからライトを消し、就寝した。
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回収したボイリーは傷一つなく |
就寝前 YouTubeでピアノ曲を |
小鳥の声が明けを飾る。そして目が覚めて幾ばくもしないうちにアラームが鳴った。4時50分。ヒットは一番竿のようだが、二番竿のアラームも不自然に鳴っている。一番竿にヒットした鯉が二番竿のラインを引っかけながら走っているようだ。竿を持ち上げてラインを解き、ファイトに入ると朝日に映える美しい金色が浮かび上がってきた。60センチ程か。小さいが、私の腕では釣果なんてこんなものだろう。こんなものと言っても鯉が悪いわけではない。煌めく鱗は実に優美だ。
朝日に映える美しい一尾
リリース後、一番竿のラインに引っ掛かったまま引きずられた二番竿を手にする。どうやら根掛かりしてしまったようだ。弛張を繰り返すもびくともしない。勿体ないがラインを切ることになった。
若潮の干潮。沖でモジリや泡付けがあるが、あれは無視していいだろう。ポイントはやはり手前の落ち込みで間違いない。動物行動学で言う「接触走性」を生かす事だ。
南東の風が強く吹き始めた。気温は昨日程ではないが夏日と言えるくらいには上がるらしい。早速ジャケットとカーディガンをベッドに脱ぎ捨てた。
データの蓄積がないためまだ分からないが、今のところスノーマンスタイルのワフターは気に入っている。他のサイズのボイリーにも合わせられるよう仕掛けを作っていこう。でも今ではない。いくらアタリ待ちの時間が暇でも、仕掛けは家で一つ一つ、落ち着いて丁寧に心を込めて作るのが私流だ。
7時前、今度は二番竿にヒットした。なかなか水面に顔を出そうとしないファイターに、こちらもプレッシャーをかける。フッキングは上々。これは外れまい。タモに納めた鯉は74センチ。まぁまぁといったところだ。
2匹目 74センチ
そしてリリースから約20分後にまた二番竿にアタリが出たが、これは空アタリで終わってしまった。回収すると針が黒い流木を連れて上がって来た。こんなのが水底で犇めき合っているわけだ。根掛かりの覚悟がなければ釣りにならない。
南東からの強風でテントのポールが軋み、ペグも抜けそうになっている。ガイロープを増やそう。この風速は6メートルや7メートルではないだろう。帰りの収納時には風力が弱まってくれることを願う。そうじゃなきゃかなり厄介だ。
強風でテントが軋む
昨日作った寄せエサはまだ残っているが、追加はしない方がよさそうだ。PVAにペレットとクレイブのみを入れて打ち込む。そしてやや時間をおいて、10時きっかりに二番竿のスプールが回った。ロッドポッドに預けている竿先はすぐ下を向いている。ここの鯉はあまり広い範囲を走ろうとしない。これより沖のオープンに隠れられる場所が無いことを知っての事だろう。となると接近戦で鯉のスタミナを削ってゆくファイトになる。鯉は浮き、首を振り潜り、また浮き首を振る。ラインのテンションの強弱の移り変わりが激しい。とにかくラインを緩ませないポジショニングをしなければならない。竿から片手を放してタモを持ち、柄を伸ばす。こんな時にラインが緩みやすい。タモを水中に入れ、受け入れ態勢を取れるまではあまり竿を立てない方がいいだろう。水中でのタモの向きを気にしている間に竿が勝手に魚を寄せ、ラインを緩ませてしまう。それを防ぐためにタモの柄を手から離してリールのハンドルは巻かなくてはならなくなる。効率的なやり取りの仕方を考える必要がありそうだ。
そして上がったのは70センチに届くか届かないかというところの鯉だった。茨戸にはこのような濃い金色を持つ鯉が多い。茨戸らしい釣果と言える。
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3匹目 茨戸らしい色の鯉 |
ペレットとボイリー入りのPVAを仕掛けに |
次のアタリに備えてPVAを引っかけた仕掛けを同じポイントに打ち返す。ここまで足元5メートルに打ち込んでいる二番竿にアタリが集中している。ここで一番竿も二番竿と同じ距離に打つことにした。
不安ばかりであった前回の釣行と違い、安心してアタリを待てるようになったために、煌めく水面に見とれたり、自然の音に耳を貸したりと余裕を十分に持てる。私の釣りに風情や風趣がないものはない。日中の水温は去年の6月よりも高く、クレイブへの反応も良好だ。ずっとこうしていたい。
呼び交うカッコウの声が釣り場らしさを引き立てる。20歳そこそこの頃、、ルイ・クロード・ダカンの「かっこう」(Le Coucou)を電子ピアノを使って耳コピで弾いていたのを思い出す。複雑な和音が少ない曲ながらも、あの早弾きの曲を何故耳コピ出来ていたのか今となってはわからない。20代の頃は今にはないインスピレーションを持っていたのだろう。
今大人しくなってしまった自分を思うと、それは良くない事だと思う。6歳下の鈴木君の釣りを見てもそう思った。若さ故の着眼点、発想力、行動力、好奇心。童心というのは釣りを極めようとするのにあたって必要だ。大人しく黙ってアタリを待つ。待っているだけで行動を起こさない。自分より釣り歴の浅い人を見てみると、何らかのアクションを起こし、積極的に創意工夫を凝らして釣果に結び付けている。釣りをするにあたって童心が必要だというのは、かなり前から分かっていた。だが、改めて自分を見てみると、結構意地や頑固さだけで釣りをしていることがある。これから如何なる釣りをするにしても柔軟性を持った方が良い。新規開拓で知らないダムや山上湖などにも手を出そうとなれば猶更だろう。10代の頃は20代の人に、20代の頃は30代の人に、30代になった今も40代、50代の人に「若くて羨ましい」と言われる。60代になっても、70代になっても「まだまだだ」という人までいる。柔軟性、向上心、遊び心さえ持っていれば、釣り人は何時までも若くいられるのではないだろうか。私の知っている好きな釣り人は、年長でありながらもタフでアグレッシブだ。どっかの記事に書いたが、子供が遊んでいるのをソファにだらしなく座りながら酒を片手に見ているだけ、そんな大人になってしまっていた私の横で、若人が無邪気に釣果を重ねていた。私よりも釣っていた。このままでは新たな釣りへの道が開けないのではないかと思った。勿論、ただの精神年齢の低いガキでは駄目だ。若々しくいること、大人しくなってしまった自分を研ぐフックシャープナーを心のどこかにしまっておくことだ。
アタリ待ち中 自分の釣行記を読み返す
12時、近くの学校のチャイムの音が懐かしい。アタリが止まってしまったかと思った15分後、二番竿のアラームが単発で鳴り出した。一瞬ウグイのアタリを思わせたが、アラームは止まらずそのままスプールが滑り出した。そしていざ行かんと竿を立てたがリールのハンドルを巻く前にスッポ抜けてしまった。喰いが浅かったか…。仕掛けとボイリーのバランスを見直してみると、少々ボイリーと針の距離が近すぎるように思えた。ポップアップはヘアの先端で浮くが、ボトムボイリーはヘアの付け根あたりまで落ちて針に接触している。そこでボイリーに沿わせる形でアルミ線を刺して、底辺で折り曲げた。ボイリーがヘアの中で遊動しないようにしたつもりだ。水中でボイリーが膨張すればアルミ線は更に締め付けられる。ような気がする。まぁ、水中で何かが起こればまたすぐにずれ下がってきてしまうかもしれないが…。とりあえず応急処置だ。
ボイリーがヘア内でズレないようアルミ線で応急処置
13時。少し眠気が残っているのを感じ、靴を脱いでベッドに枕に頭を預けて約3秒。早くも二番竿のアラームが反応した。笑ってしまうほどタイミングの悪いアタリだ。今度の鯉は上流へ向かい、岸際の草の茂みに入ろうとする。が、難なく止めることができた。これも70センチ程。スマートな一尾だ。
4匹目 ややスマートな一尾
もう一度靴を脱いでベッドに横たわらおうかと思ったが、いまの4匹目ですっかり目が覚めてしまった。相変わらず風が強い。そんな中で風に負けじとばかりに花を求めるアゲハが一頭。ふわふわしているようで、意外と翅の前翅前縁、前縁脈が強く人の手を振りほどいて飛び出すことができる。小学生の頃からつい数年前まで、家のサンショウの木に産卵するアゲハの幼虫の保護をやっていた。ずんぐり、よたよたとしていた幼虫が蛹になり、やがて艶やかな衣を纏って生まれ変わる。その姿を見て、「お前頑張ったな」 「綺麗になったな」と声をかけてやりたくなる。アゲハは私の美しさの象徴だ。私の指の先から飛び立ち、広い空へと揚がってゆく時に覚える感情は、卒業生を送り出す教師のそれに似るのだろうか。
14時過ぎ、前のアタリのほぼ1時間後に二番竿にヒット。アラームの鳴り方が不規則だったのは、掛かった鯉が上昇したことによってスウィンガーで取ったアタリだったためのようだ。今はまた竿先を下に向けて潜り込もとしている。長時間粘るようなスタミナはないが、グングンと首を振る動作は激しい。これもまた70センチ程。
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二番竿にアタリが集中している |
5匹目 これも70センチ程 |
12時から一度目は空アタリだったものの、一時間に一度のペースでアタっている。暇すぎも忙しすぎもせず、なかなか好みのテンポだ。だがそう思っていると崩れるリズム。時計に目をやり、一時間後の15時にわくわくしていたら来ないアタリ。でもその45分後に来てくれた。また二番竿からのコールだ。ラインの先の獲物は如何なる奴か。多分また大きくはないのだろう。それでも一個体一個体によって違う顔や鱗の揃い方、色。大きくないとわかっていても、どんな鯉が現れるかが楽しみになるのは、それ専門にやっている鯉師だからこそ分かるものだろう。
6匹目は金色というより黄色を帯びた鯉だった。メジャーを当てなくてもわかるが、一応当ててみると、やはりサイズはまた70に届かない。
リリースし、新しいPVAを仕込んでいるところに今まで沈黙を守っていた一番竿に来た。この鯉もまた68センチと同じようなサイズ。しかし姿はやはり異なる。これは細身で少し黒っぽい。こういう鯉も好きだ。
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6匹目 太目の胴にやや黄色を帯びた魚体 |
7匹目 しっかりと締まった肉付きの魚体 |
風は治まることを知らないようだ。外で少し上を向けばキャップが飛ばされそうになる。両竿共打ち返してから1時間、2時間、時刻は16時を過ぎた。アタリが止まってしまった。気温は17℃、水温も19℃と結構下がってきてしまっている。そろそろテントを仕舞おうか。内部の真ん中近くに椅子を置いていても、風になぶられた壁が私の背中のどこかに当たる。イヤホンでその轟音も誤魔化してきたが、この好きではない環境にはもう飽き飽きしてきた。
荒ぶテントの収納にはかなり手こずった。テントだけじゃない、グランドシートを畳むのも大変だ。そんな最中にアタリが来られては困ると思ったのだが、幸いと言っていいのか?バイトアラームが鳴ることはなかった。その空気を読んだかのように、テントと寝具類を車に載せ終わった頃に一番竿ヒット。サイズダウンか、これまでより更に小さい鯉が、生意気にもレッドクリップからオモリを飛ばして上がってきた。61とかそんなところか、小顔が可愛らしい。
まだ釣れる見込みはあるだろう。一番竿とついでに二番竿も打ち直す。二番竿の仕掛けを上げようと底から浮かせたとき、何かが針に刺さる感触があった。あぁ、また根掛かりか…。だが今度は重々しいながらも障害物が動く。ラインを傷めないように気を付けつつ引き上げてみると、針がまた古い流木を捕えて返ってきた。なんとも鬱陶しいが、これが良いストラクチャーにもなっているのだろう。
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8匹目 サイズダウン 1匹目と同じくらいか |
根掛かり こんなのが底で犇めきあっている |
もう少し待ってみよう。日は暮れかけるが昨日のような夕焼けは見せてくれない。これから先の2週間の天気予報もずっと雨ばかりである。蝦夷梅雨の始まりか。気温も全然上がらないみたいだ。この夏日の二日間、このタイミングで釣りをできて良かった。
一番竿のアラームが鳴りだした。せっかくだから、スマホのカメラを動画モードにしてアタリを撮影してやろう。そう思ってレンズを竿に向けて待ってみたいが、小刻みに穂先が揺れるばかりでラインが走らない。随分と長い前アタリだな…。というかこれは…。スマホを仕舞い、上げてみるとやっぱりウグイだった。鯉のアタリであったら動画をフェイスブックに投稿しようと思ったのだが…。これは切り上げ時のサインだろうか。10匹くらい釣って帰りたかったが、日も落ちて薄暗くなってしまった。18時過ぎ、釣り開始から約27時間が経過した。ここまでとしよう。
ゆっくりと落ち着いた心で釣り場に身を浸せる釣行だった。80台が出ない事に不満もあったが、だからって悪い釣りだとは思わない。どんな結果が返ってこようと私にはつまらない釣りや、無意味な釣りはない。今回は新しく導入したエサ、クレイブを使って、どんなエサなのか何となく知ることができた。これも一歩だ。