鯉釣り日記2011 ホームグラウンド
釣行日時 |
4月30日 6:00~19:00 |
釣行場所・ポイント名 |
創成川 |
連なる雨の合間に見せた晴れ間。コブシの木が辛うじて蕾を膨らませるが、寒さに強張るように花弁を閉ざしている。
悪天の続く中、この土曜日は空が明け、夜までは次の雨がこないという予報であるが、晴れた青空に浮かぶ雲の動きは速い。午後には風が強くなることが予測されるが、気温はあがり、一日じっくり釣りを楽しむには十分なコンディションであろう。夜が明ける頃に目を覚ました私は、まだ早いうちから、勇んで玄関のドアを開けた。
創成川の思い出深い所にて。
まとめた荷物を持ってポイントへと担ぎ込む。今回は足での移動ができるように、必要最低限のものだけをいつものタックルバッグから選び出し、持ってきている。もちろんピトンや70枠ワンピースのタモなどは持ちまず、タモは折り畳みで、竿立てはバンクスティックを用意。また今回は、この冬に捨て竿用に購入した新しいタックルのテストもかねており、ロッドケースには振り出し式のシーバスロッドが入っている。少々その弾力とリールとのバランスに疑問があり、一度このタックルで鯉とのバトルをしておきたい。
学園都市線の橋をくぐり、少し歩いたところで足を止めた。10年前に幾度か竿を出したことのあるポイントであり、鯉が溜まっていることの多い場所のひとつ。しかし今日はどうだろう、雨の後であるが、思いのほか水が澄んでおり、減水している。ここで鯉を見ないことはないというような場所であるが、目を凝らしてみてもその気配すらない。
少々竿出しに戸惑ったが、日が高まれば戻ってくるだろう。ひとまず一投目をこのポイントに入れよう。あとはそれから決めればいい。そもそもここを選んだ理由は鯉がよく溜まっているからではない。単純にここが懐かしく、竿を出しながら物思いに耽りたいだけだけだ。釣況が悪ければ、すぐに何処にでも移動できる。時刻はまだ6時。明日まで他に予定はない。いくらだって、好きに釣りができるのだ。
持ってきているエサはバズベイト、ペレット、食わせコーン。魚が出てきてくれないのでどうしていいやらわからないが、とりあえずはバズベイトと一緒にペレット入りのPVAを一緒に投げ込んでおこう。全体的にかなり浅い上に減水中であるものの、一部深くなっているポイントがある。鯉が通るとすればここだろう。10センチほどのウグイの群れが居ついていて、エサに対する集中攻撃を受けそうであるが、バズベイトなら問題ない。