釣り日記2009 気配あり反応なし 

釣行日 8月1日午後6時〜
8月2日午後7時
場所 茨戸川グラウンド〜ネット裏
時間 天気 くもり、雨(南東の風)


 断続的な雨は続き、釣行前にチェックする天気予報の傘マークは、今回も実釣の時間帯を塗りつぶしている。

 今回は近場での釣行となるのだが、不運にも「夏の釣り場」と呼んでいた2箇所のお気に入りポイントは、両方とも車で入れなくなっており、どうにも泊まりの釣りがし難い状態になっている。それがあって最近は、この時期の釣り場選びに尚更迷いが出てしまうのだった。

 しかしこの夏の雨と気温ならば、この時期に厳しくなってしまうようなポイントでも、例年よりはいくらかマシなのではないだろうか。水通しのよい創成川、伏籠川、発寒川の合流点もあるが、最近の創成付近で良い話は聞かれず、何よりも雨が降れば流れてくるゴミに悩まされることになってしまう。広くて、色々なレンジで釣りができるネット裏〜グラウンド裏のエリアならどうだろう。真夏は避けがちの場所だが、この冷夏ならば、ある程度の可能性は見込めるのではないだろうか。とりあえず車をネット裏に向けて走らせることにした。

 ネット裏にはすでに2組の釣り人が入っていたが、その人たち以外に人はいないようだ。いつもどおりにグラウンド裏に車を止めて様子を見てみる。このあたりは地形の変化が激しいので、色々とローテーションできるかもしれない。しかしあいかわらず水草は酷く繁茂している。オモリを引いて草の生え方を見てみると、水深5メートル以深になるカケアガリの下はフラットでその上からガッツリ生えているようだ。普段はグラウンド裏にある水門の右(上流)で竿を出すことが多いが、そのあたりは去年よりもゴミが多くなっており、前にここに来たときも根掛りに悩まされた。水門の左側は草が多いが変なゴミは少ないようだ。水門の少し下流にある杭のところでは、流れてきた草が溜まっている部分があり、その際も良さげだが、水草の密集度が高いのでパス。今回は左側の水門に近い場所で出してみることにしよう。

 さっさとタックルセットを済ませ、仕掛けの準備に取り掛かる。今回は1番竿を手前に、2番竿を水草の少ないカケアガリに打つことにした。1番竿を打つポイントは、手前10メートルほどのところに、ヒゲ藻のような細い糸の集合体になっている植物が、水草と水草の間に幕を張り、クモの巣のようになっている。それを避けて、その奥のアナカリス場に打ち込むのだが、その場合ハリスは短めで針はダンゴに埋め込んで、針が草に引っ掛かるのを防ぎたい。そこで、針をダンゴに完全に埋め込んだ状態でも食わせエサが潰れないよう、針の部分はヘアリグ式を用いた。

オモリ部:中通し遊動 菱型25号

仕掛け:ボタン仕掛け(ヘアリグ式)
ハリス:鯉ハリス6号PROブラック
針:チヌ8号

ダンゴエサ
「龍王」+「どすこい」

食わせ
生コーン

 今のところ雨は来ていないが、夜中には降り出すことだろう。南東の風で、魚の跳ねは見られるのだが、活性そのものは良いものとは言えないかもしれない。ここから6時間ほどで早いペースの打ち返しをして、活性が上がる見込みのある深夜の雨と雨あがりに期待することにしよう。

 どこかで花火があがり、夏祭りが始まった。この夜は太鼓の音を聞きながら静かに過ごすことになりそうだ。上流で釣りをされていた二組が納竿されたようで、帰り際に私に話しかけてくださった。また明日ここに来るというので、色々とお話ができるだろう。それを楽しみに今夜はやり過ごすとしよう。できるだけのことはやるが、正直、釣れそうな気がしない・・。


 最初は1時間置きに打ち返し、2度目の打ち返しからは2時間置きでエサを打ち、それを午前2時まで続けた。午前0時頃から雨が強くなったので、期待できるとすればこれからだろう。午前2時のエサ換えからは打ち返しを3〜4時間置きとしてじっくり待つことにする。

 これまで見事なほどにアタリはない。気にかかるのは2番竿。カケアガリの下は水が死んでいるのではないだろうか。このままアタる見込みがないのならば、場所移動も考えよう。ここより若干浅い、ネット裏にでも、少し場所をずれるだけで違うかもしれない。一人ということもあって、寝たり、読書をしたりという単調な時間の過ごし方で、夜はあっというまに明けてしまった。

 雨は弱まらずに降り続けている。SASAYANからのメールがあり、朝早くからここに来ると言っていたのだが、彼は自転車だし、この雨では少々厳しいのではないだろうか。来れるのか聞いてみると、雨が弱まるであろう午前9時ごろから出発すると返ってきた。やはり一人では退屈・・それは釣れても釣れなくても一緒だろう。

 朝マズメになってから岸近くでハネが見られるようになった。本命竿2本のほかに、捨て竿を2本出して近距離を重点的に狙ってみることにする。捨て竿にセットしたのはダンゴではなく、コーンをエサの1本針仕掛け。PVAバッグと一緒に、岸から5メートルと10メートルに分けて投げ込んだ。PVAバッグに入れるのは缶詰コーンと龍王、ペレットを混ぜたもの。まずは小さいのでもいいから、食ってきてほしい・・。

 アタリはない・・・・  捨て竿を出す。コーン1本針+PVA

 午前10時近くになって、SASAYANが到着。ほぼ同時に昨日のお二方とそのご友人も到着し、ネット裏にて竿を出された。
 SASAYANは私の少し下流で1本竿を出し、その後、雨が弱まるのを見計らって上流方面へパンプカ釣りへ出た。私も暇なので付いて行き、その様子みていると、水面にある程度のアクティビティが見られることがわかった。やはりグラウンド裏よりもネット裏の方面に魚が多いようだ。グラウンド裏のエリアよりは浮草が多く、ブッコミでの入釣は避けがちだが、今日はこの下に鯉がいて活性も低くない。この時期、暑くなると浮草の下に鯉が見られることが多いが、食い気はなく、ただボーっとしているだけということが多い。この場合はエサを目の前にしても反応せず、それどころか仕掛けを鯉の目の前に落としても逃げようともしないということもある。それほどの活性低下では釣果は見込めないが、今日はそのようなコンディションではないようだ。草の下でよく動き、時折顔を出して何かを食べている。浮草が切れ、オープンになっている部分の水面にも鯉の魚影があり、パンプカならなんとかいけそうだ。とりあえずはSASAYANの釣りを見ながら、上流へと向かう。

 しばらく進むと、昨日のお二人(以後、T橋さんとS野さん)の釣り場まで辿りつき、少しだけお話する。どう見ても、グラウンド裏よりもネット裏のほうがアタリの見込みがありそうだ。T橋さんも、「こっちに移動してきたら?」と言うので、パンプカに勤しむSASAYANをおいて、私は一端釣り場に戻り、竿をたたんだ。

 午後1時ごろ、ネット裏のT橋さんたちの少し下流にて釣り再開。捨て竿は再び出すのが面倒なので、本命の2本竿に絞り、両方とも10メートルから15メートルの近距離に打ち込んだ。ダンゴの配合は変えていない。SASAYANも一緒に移動し、私のすぐ横で竿を出しなおしたが、彼はパンプカの続きへと、ライトタックルをもってどこかに行ってしまった。

 ネット裏へ移動  この辺りの魚影は濃かった

 全てのタックルのセットを完了させ、車の中を整理しているとsasayanから「かかった」というメールが入った。すぐに様子を見に行くと、彼のルアーロッドがグニャリと曲がっている。大きいのか?と思い近寄ってみると、掛かっていたのはライギョだった。SASAYANいわく、ライギョがいたので、その目の前でパンを動かしていたら食い付いてきたとのこと。SASAYANはライギョを釣ったのが初めてのようで、その感動とライギョの不気味さに困惑気味。「ライギョとどうやって接していいのかわからない」そうだ。このライギョはしばらくの間、SASAYANのスカリにキープすることにして、釣り場へ持って帰る。

 SASAYANがライギョのキープ作業をしている最中、私の2番竿のセンサーが入った。リールから出されるラインの勢いがよかったので、アベレージサイズはあったと思われるが、無念にも手前の草に引っ掛かったときに針が外れてしまった。もったいない・・うなだれながらも、次のチャンスへとダンゴを投げ込む。やはりこっちに移動してきたのは正解だったかもしれない。このままアタリが続いてくれればいいのだが・・・。

 SASAYANにヒット!?しかし・・  その正体はライギョだった!

 一度止んでいた雨はまたも降り始めた。傘を差すほどの強さではないが、いいかげん止めてほしいものだ。昨日の天気予報では午後から雨はないと言っていたのだが・・。私とSASAYANはT橋さんたちのバーベキューに参加させていただけることになったのだが、雨はなかなか止まず、炭火もつきにくい状態だった。それでもなんとか火をおこし、肉や野菜を焼きながら談笑を楽しむ。

 私のバラし以降、アタリはなく、唯一アタリをとっていたT橋さんのご友人が30センチほどの鯉とフナを連発するのみだった。グラウンド裏に比べ、かなり魚が入ってはいるようなのだが・・・・。

 バーベキューのあと、SASAYANはまたパンプカをしに下流へと歩いていった。草の中にはかなりの鯉がいるというのだが、なかなかヒットにはありつけないようだった。去年のこの時期に比べれば、コンディションはかなり良いほうだと思うが、厳しいにのは変わりない。

 午後5時ごろ、T橋さんやS野さんたちは納竿。私達はまだ時間に余裕があったのだが、雨はまた酷くなったために続いて終了することにした。

 ズブ濡れになりながらの撤収作業。次回も近場で鯉狙いの予定だが、この時期の茨戸界隈はどこも厳しいだろう。またほかの河川でも、レジャーボートやバーベキューテロリスト(マナーの悪いバーベキューや花火の集団)で避けたくなる。そろそろ良い夏のフィールドを探さねば・・・・。