釣り日記2009 下調べ 

釣行日 5月24日 場所 石狩川公園
時間 午後12時〜18時 天気 くもり


 23日土曜日、前回ご一緒させてもらった川崎の高橋さんが今回の北海道出張最後の休日で、平さんと茨戸川で実釣していると連絡が入った。しかし残念ながら私は時間がとれずに泣く泣く釣行を諦めることとなった。翌日日曜日も何かとやることがあり、十分な釣行時間が取れずにいたのだが、せっかくならこういう日に、いままで入ったことのない場所へ出向いて、下調べだけでもしようと思い、昼近くになってから石狩に向けて車を出した。

 向かうは当別町の石狩川公園。前々からその名前だけは聞いていたのだが、ネット検索しても見つからず、どこにあるどのような場所なのかも知らずにいた。今回は石狩川公園によく釣行するという当サイトアクセス者のササヤンから情報をもらい、教えてもらったとおりに車を走らせ、初めて足を踏み入れることができた。

 公園という名称を聞いて、茨戸公園のように人工的な物が目立つ整備された地なのかと想像していたが、実際は柳の木に囲まれた沼があり、その一部に車を入れられるスペースや舗装されていない道があるだけの長閑な場所だった。これは逆に好都合。ホームグラウンドの雰囲気とは打って変わって、木々に囲まれて過ごすことができる自然味あふれた場所。かといって、公園というだけあり、入釣に不自由もない。来て見てすぐに気に入ってしまった。

 では、早速竿を出してみよう。林の中にも入釣場所はいくつもあるが、今回は一番開けていて広いスペースに場所をとり、処理場の水門からの流れ込みを狙ってみることにする。

 軽く底を探ってみたところ、全体的にかなり浅く、意外にも水草はあまり生えていない。ポイントを掴みにくく、このへんで唯一変化があるのはやはり流れ込みと、岸辺リに疎らに生えた植物の群生くらいだろう。

 いつもの本命2本はこの流れ込みに打ち込むとして、そのほかにパイロットロッドとして旧タックル2本を出し、岸辺リの水草周辺ともう一本は遠投してみることにした。エサはボイリーとダンゴで迷ったが、初めての場所なので使い慣れたダンゴのほうがいいだろう。

オモリ部(中通し完全固定式)
オモリ:ひし形25号

仕掛け(ボタン仕掛け)
ハリス:巨鯉ハリス8号 ハリス6センチ、8センチ
針:チヌ8号

ダンゴ
「どすこい」単品

食わせエサ
乾燥コーン+大豆

 まず魚を寄せるところから始めたい。「龍王」よりも配合内容がシンプルな「どすこい」のダンゴで短いペースでの打ち換えをする。このような場合、普通ダンゴの大きさを小さくするが、今回はあまり時間がないのと、創成川などのようにフィールドが狭いというわけでもないので、少し大きめに握って打ち込んだ。

 まだ大きな跳ねはみていないが、所々で波紋は上がっているので魚はある程度動いていると見ていいだろうか。水の色は茨戸川などよりも黄土色に濁っているようだが、地元の人に聞けば、この日は農場の土を含んだ水が多めに流れ込んでいるらしい。

 さて、エサ換え時間までは林の中に入り、別の場所を見に行くことにしよう。カッコウの声が周囲に轟いている。この声をここまでハッキリと聞いたのは久しぶりだ。人通りは多いが、釣果があってもなくてもいい時間を過ごせそうな場所だ。

一番広い場所にて、今日は4本の竿で・・ まだまだいい場所はありそうだ・・・

 底探り用の竿を持ちながらうろうろしていると、常連らしき小父さんに声をかけられた。その方は普段はほとんど海専門で釣りをされているらしいのだが、今日は海の調子が悪かったために、こちらに鯉釣りの様子を見に来たのだとか。

 小父さんの話によれば、前日はかなり鯉の活性がよく、ルアーに積極的にアタックをかけてくるなどというシーンも見られたそうだ。ここに釣りにきていたルアーマンが、90センチあろうかという鯉をヒットさせ、ラインブレイクかスッポ抜けか、惜しくもバラしてしまったのだそうな。大物の情報を手に入り、俄然やる気が出た。この下見釣行を終えても、近いうちにまたここに訪れよう。

 一度目のエサ換えをすませ、私も昼食をとる。完全に定番化しているカップ麺メインの質素なメニュー。そういえば、久々にカップヌードルを食べたのだが、入っている四角い肉が少し変わっていることに気づいた。コロコロチャーシュー略して「コロチャー」らしいが、私個人としては昔ながらの変な肉、通称「謎肉」のほうが好みだったかもしれない・・。

 昼食後、さきほどの小父さんの話に感化され、ルアータックルを出してみることにした。ここはナマズやライギョも多数生息しているようなので、篠津湖釣行の暇潰し同様、スプーンでナマズを狙ってみることにしよう。

 水門から沼に続く水路からウィードの際、オーバーハングなどあらゆるポイントにルアーをキャスティング。中学生の頃は、シーズンオフの冬季にルアーのキャスティング練習をしたものだが、最近はその頃に比べてどうも腕が鈍ったらしい。狙ったポイントへの正確なキャストが出来ず、悔しくて、何度も何度も同じ場所にルアーを打ち込む。やっと腕が回復してきたか、べストと思われるポイントにルアーを送ることができるようになったが、魚の反応はない。この濁りで魚の視認力も薄れているのだろう。


 午後3時、4度目の打ち返しをすませたところだが、アタリのアの字もないような状態。さっきの小父さんも跳ねやモジリが見られないと呟いていたが、やはり魚の活性は芳しくないのだろうか。前日までは濁りも今日ほど酷くなかったようだ。ここでエサ換えのペースをおとそう。3時間後には納竿予定なので、残りの時間はエサ換えなしで待ってみることにする。


 刻々と終了時間が迫る中、ポイントに流れ込む水路の中で大きな跳ねが見られた。小さな波紋や泡付けも水路の中に集中しているようなので、パイロットロッド2本を片付け、代わりにルアーロッドにヘアリグをつけたボイリータックルを1本、水路に打ち込んでみる。すると早くも反応があり、ルアーロッドのラインがふけた。しかし上げてみてもそこに魚の姿はなく、もう一度トライ。

 午後6時、片付けを開始しているところにまたルアーロッドに反応が出るが、またしてもフッキングにはいたらない。アタリの出し方から、恐らくは小さな鯉やフナが悪戯しているものと思われる。

 結局この日は魚を見ぬままに終了。明確なアタリの一度もない丸坊主は今年になって初めてのことだが、今日は下見の釣行なのでこれでよしとしよう。次回は石狩川を遡って三日月湖に遠征釣行する予定。どのような場所で釣りができるのか、いまから楽しみだ。