釣り日記2009 本日晴天2 

釣行日 4月29日 場所 茨戸川 ネット裏、創成川 北五番橋
時間 午前10時〜午後9時 天気 晴天(南東〜北西の風)


 葉が揃うのを待たず、コブシの白い華が咲き誇っている。この時期に降るのは32年ぶりという遅い積雪があった後だが、いまは暑いと思わせるほどの陽気で、日中はコートを羽織らずとも出歩くことができる。

 29日の祝日、この青空に竿を掲げるべく車を出した。今回はどのような展開の釣りを楽しめるだろうか。25日から開始されているインターネット選手権にも久々に申請したいし、はじめて購入したバズベイトも試してみたい・・。まずはいつもどおり北五番橋に降り立ち、水面を覗くが、小型の鯉が数匹見られるのみ。前回の釣行記のおまけのような釣りになってしまいそうなので、すぐに移動。この時期から定評のある最下流の合流にて車を止めてみたが、こちらはすでに数人の釣り人が入っており、邪魔になっては悪いので場所を移動してみる。

 どこで竿を出そうか迷いながら車を走らせ続け、ポイント開拓を目論んで茨戸川を周って見たものの、これといってよい発見はなし。無難に知っている釣り場へ入るとしよう。ネット、グラウンド裏へと続く廃道へ車を進めた。

 土手上の砂利道をゆくと、佐々木さんが竿を出しておられたので、車をとめて挨拶する。前日の晩から入釣された佐々木さんは午前8時ごろまでに80台を2本捕っているという。時刻はすでに午前10時をまわっており、これ以上の時間のロスはさけたいので、佐々木さんの数十メートル下流で釣りをはじめることにした。

 さっそく車から降ろしたピトンを打ち、今回のエサのメニューを考えながら準備をすすめる。気になっているバズベイトも使ってみたいが、とりあえずはダンゴをセットすることにしよう。竿にセットしたまま収納した袋仕掛けをそのままに、エサは既製の配合量の龍王に麦茶を加えたものを作った。食わせもカルーア漬けの大豆とエサとりによる空バリ防止のための乾燥コーンを装着し、仕掛け、エサともに前回との変わりはほとんどない。


 晩春から夏にかけては手前のちょい投げでアタリ出すことが多いが、いまはまだ水草が生え揃っておらず、岸寄りする鯉も少ないとみて、2本とも遠投した。

 風は弱く、穏やかな空気が心地よい。折りたたみ椅子を持ち寄って、佐々木さんと談話しながらお互いのセンサー受信を待ち望む。頭上を旋回する鳶の声が長閑な釣り場に響き渡った。日差しの中、身軽な服装で過ごすことができる。「こうして竿を眺めているだけで十分」と佐々木さん。ほんとうに、理想的な休日の過ごし方だ。


 2度のエサ換えを経るが、私にも佐々木さんにもアタリはなく、センサークリップは弾かれない。昼食後、午後1時を過ぎたころから風向きが変わり、少し強めに北の方角からの風が吹き始めた。タモ網がこれまでと逆向きにゆすられ、この状況の変わり目に期待するも、アタリの気配は遠く・・・。気がつけばもう午後3時。なんだか時間が経つのがとても早く感じられる。

 さて、これからどうしようか。1番竿はエサ換え毎に投入距離を変えているのだが、今度はエサの配合を変えてみることにしようか・・。佐々木さんは寝不足でお疲れのため、竿をたたんで先に撤収した。

 釣り場の雰囲気は悪くない、この日も夜に分があるのだろうか・・。泊り込めるならば、当然ここでアタリを待ち続けたいのだが・・。しばし、ここで粘るか、竿をたたむか迷ったが、今回のところはここで一度釣りを切ろう。まだ時間には余裕があるので、創成川に移動し、バズベイトの試し釣りを行うことにする。

 午後4時半、日が落ち行くホームグラウンドにて再び荷物を降ろした。川の状況は、午前中に見に来た時とさほど変わっていないが、一応鯉の姿は見える。橋上からの水中観察中に、私の後ろを自転車に乗ったTさんが通りかかり、今年初の挨拶を交わしつつ、フォーク竿たてにタックルをセットし、準備にとりかかった。スナップに装着された袋仕掛けをヘアリグに付け替え、ヘアにはバズベイトの白チョコ16mmをセット。

オモリ部(中通し遊動)
普段のブッコミ釣りと変わらず、25号の菱型中通し。

仕掛け(ヘアリグ)
ハリス:PE6号(15センチ)
針:チヌ8号

エサ(バズベイト)
スイスホワイトチョコレート(16mm)

寄せエサ(PVAバッグ)
養鱒用ペレット(6p)+バズベイト(砕いたもの)

 1番竿は奥、2番竿はその少し手前に打つが、この日の魚の動きから、いずれもかなり奥目に仕掛けを落とした。

 とりあえず一息つき、Tさんと、訪れたTさんのご友人(名前を聞かなかったので小父さんと呼ぶ)と近況を語らいながら魚の反応をうかがった。

 水面にはもじりや波紋が多く出るが、かなりの数で遡ってきているボラによるものだろう。水位は低いままだが、水の流れは少しずつはやくなる。

 投入から1時間後の午後5時50分ごろ、水面に泡付けが見られ、そして期待したとおりに、1番竿が引きこまれた。トラブルもなくスムーズにネットインされた鯉は67センチ。まずまずのサイズだが、重量は十分あった。一応ネット選手権の申請OKサイズなのでパスワードを入れて検寸した写真を撮っておく。

アベレージよりやや大きめのがヒット ネット大会応募のために抱っこ写真も・・

 初のバズベイトでのヒットに喜びつつ、仕掛けを打ちなおす。2番竿も、一投目の投入点に不安があったので、同時に打ち直した。

 橋からポイントを見下ろし、鯉の反応をうかがってみると、小型ながらもエサに興味をしめす鯉が数匹寄っているのがわかる。意外にも早い段階で魚を寄せることができたようだ。念のため少量のペレットを柄杓で撒いておき、鯉の入れ替わりにもそなえておく。

 18時50分、すっかり薄暗くなった釣り場にクリックが響く。2番竿のラインが下流に走り、竿を絞った。今度もなかなか重量がある。引きはあまり強いとはいえなかったので、また太った60台かと思ったが、水面を割った魚体は70センチくらいあるだろうか。すんなりと寄ってきてくれはしたが、タモを差し出すとうまくかわして逃げようとするので、ランディングには少し手こずることになった。しっぽがボロボロに切れていたことでサイズを落としているが、検寸台に乗せると75センチを指した。

   続いて75センチ  

 Tさんはこの75がヒットする少し前に帰ってしまい、周りにみられた釣り人の姿もいつのまにか消えていた。釣り場には私と小父さんだけになり、泡付けの耐えないポイントをながめて3匹目を期待する。

 午後7時すぎ、コンビニにて夕食の買出し中にセンサーが反応した。すぐに音が途切れたので、小父さんがスイッチを切ってくれたのだろう。急ぎ足で釣り場へもどると、小父さんが代わりに魚を制御してくれていたので、ヒットしている1番竿を受け取り、草の茂みで暴れる鯉をネットイン。40センチほどの小型であった。

 このあとすぐに2番竿にも反応が出たが竿が引き込まれる様子はなく、そのまま静止状態に戻った。その数十分後にまた1番竿にアタリがあるが、同じようにヒットには至らない。

 エサのチェックのため1番竿を引き上げ、異常がないことを確認して打ち返し。ついでに2番竿の仕掛けも回収してみると、30センチほどの小鯉がフッキングしていた。そうか、さきほどの反応は空アタリではなかったのか。それにしても小型が寄ってきてしまったのか、このあともセンサーのスイッチも入らないようなアタリが続いた。

 小父さんとの談笑で楽しく時間を見送ることができ、気がつけばもう午後9時をまわろうとしていた。そろそろ切り上げようか、と考えていたとき、1番竿が暴れ出した。上がったのはやはり50センチほど。小型ばかりがアタッてくるものの、コンディションは好ましい。このまま泊り込みたい気分だが、明日は休みではない。本格的な夜釣りは次回にすることにして、今回はここで竿を納めることにする。

   こんな  
   
   サイズばかりが  
   
   ヒットするようになった  

 75センチのヒットから更なるサイズアップを期待できるコンディションではあったが、小型が続くようになったのはペレットの使いすぎによるものだろうか。でも今回も良い釣りができたと思っている。インターネット選手権も、アベレージオーバーで申請することができるし・・。私のことなのでこれ以上のサイズを更新することができぬままに大会も終わってしまいそうであるが、このゴールデンウィーク、もう少し頑張ってみよう。