釣り日記2009 本日晴天 

釣行日 4月9日 場所 伏籠川
時間 午前9時〜午後6時半 天気 晴れ(南東の風)


 4月9日午前8時、友人からのメールの着信音にて目を覚ました。
 まったく、最近はどうしたことか、休みの日に寝坊するのが癖になってしまっているみたいだ。予定よりも1時間遅い起床。午前7時に近所迷惑ギリギリのレベルで部屋に轟いていたであろう目覚ましの音にはまったく気づかなかったようだ。とりあえず、前回のようなことにならぬよう、私が触るものすべてにおいて無駄に警戒しながら準備を進め、実家水槽の鯉にエサをやってから車に乗り込んだ。

 今回は創成川最下流部の合流点での釣り。去年から合流点の創成川右岸から竿を出すことがあったが、今回は初めて、左岸側で竿を出してみることにした。ポイントとするのは合流点よりも少し下流と決めていたので、伏籠川での釣りとなる。

 この釣行、本当は7日火曜日に予定していたのだが、9日木曜日までずれこんでしまった。だがこの日は気持ちまで晴れ晴れするような天候で、日中には気温も上がりそうだ。

 午前9時少し前、まずは創成川北五番橋にて車を止める。釣りをするのは合流点だが、いろいろと不安があったので、釣れる見込みがないようならこちらに移動してこようと、北五番橋のポイントとその下流に、コーンを撒いておくためだ。ちょうど1年前の釣行での作戦を目論んでいたのだが、今日の北五番橋付近はあまり状況がよくないようで、水中を観察していても通りすぎてゆく鯉の姿は見られない。コーンは少量だけをポイントと数十メートル下流の範囲にパラパラと撒いておき、予定通り下流へ向かう。

 合流点付近はこの時期の人気エリアであるのだが、平日のため釣り人の姿はほとんど見られない。到着時点では風が弱く、水面には水鳥が遊んでいる。魚の跳ねやモジリも時々見られるので、魚の活性がひどく悪いということはなさそうだ。あとは食い気があるかどうか・・。まずはダンゴで試してみる。仕掛けとエサは以下の通り。

オモリ部はいつもどおりの中通し遊動式。
オモリ:ひし形25号

仕掛けは袋仕掛け1本針
ハリス8センチを選択。
ハリス:巨鯉ハリス8号
:チヌ10号

ダンゴ

「龍王」+麦茶

食わせ

乾燥コーン+カルーア漬け大豆

 まずは1番竿を30メートル、2番竿を40メートル投げ込んだ。初めて入ったこの場所は思ったよりも浅く、やわらかい低質で、足元から沖へ向けて遠浅になっている。もっと暖かくなれば、あっというまに草に覆い尽くされてしまうだろう。長靴で歩けてしまえるような岸際にはボラの大群が押し寄せてきているので、それをさけて少し深くなっているところに2本とも打ち込んだ。

 ダンゴは、既製の状態から構成内容は変えず、麦茶を配合している。食わせは大豆だが、大型のウグイやフナの攻撃で空針になってしまわぬよう、乾燥コーンも一粒針に刺す。基本的に1番竿は2時間置き、2番竿は3時間のエサ換えで、1番竿はその都度投入点をずらす。ダンゴの直径は6〜8センチとした。

 左岸は竿から車を置ける場所までの距離が少し遠いので、センサーをセット。あとはスピーカーからのメロディを待つだけだが、この青天井の下、ゆったりと竿を出せれば、今回はボウズでもいいとすら思えてくる。どこかの名所のような雄大で神々しいロケーションというわけではないが、陸と水、動物や植物。これらが織り成す・・・・もぅなんて説明していいのかわかりません!(爆) とにかく、この時間を無為に過ごすことはしたくない。いかに有意義に時間の経過を見送ることができるか。

 そういえば、今日は誰もいないし、何か楽器でも持ってこればよかった・・。以前にも紹介したリコーダー、そのほかにオカリナ、ギターなど。このようなロケーションには美しい単音を奏でられる楽器がよく似合う。数年前より、釣りをしながら、その釣り場の光景を題材にオリジナル楽曲の作成に挑戦し、ソプラノ、アルトリコーダーでメロディーを作っている。ギターはまだほとんど弾けないのだけど、コードを決めるのに使う。楽器や音楽を習ったこともないし、センスもない。出来るモノはとても人に聴かせられるようなものではないだろうし、レコーディング機材をもっていないので、ピアノ、チェンバロ(電子ピアノ)伴奏、第一リコーダー、第二リコーダーと一人で演奏できないものは自分すら聴けない。でもそれでいいのだ。どうでもいいものだから。

 水温は少し低めで、10〜11度というところだろうか。水温計が壊れてしまっていたので、正確な温度を知ることができないが、魚はかなり動いているようにみえる。

伏籠川(奥)に発寒川(手前)、創成川(真ん中)が合流

 午前11時、1度目のエサ換えを行ったばかりの1番竿のセンサーが反応した。ポイント真上の水面で大きな波紋が広がるのを見たのだが、竿に動きはみられない。どうやら空アタリだったみたいだ・・。とりあえず、反応をみることができたが、この日はどうも、今釣りをしている伏籠川の創成合流点よりも発寒川合流点のほうが魚が濃いように思える。せっかくアタリをもらえたばかりなので名残惜しいが、午後からは釣り座を移動してみることにした。

 昼食後、発寒川と合流する岸の角点にて再度セット完了。釣り方は変えず、そのまま続行した。
 2本とも30〜40メートルほどの距離に仕掛けを打つが、1番竿は川と川のぶつかる点の真ん中、2番竿は伏籠川寄りに投げ込む。あいかわらずボラの魚影がこく、数十匹の群れが水面をざわつかせている。仕掛けを回収すると、オモリにゴツゴツとぶつかって来るので、針に引っ掛かってしまいそうだ。試しにルアーを投げてみたが、川のボラはまったくそのようなものに反応をみせない。これで釣れてくれれば、いい暇潰しになるのだが・・。

 南東の風が冷たく、午後から少しずつ気温が下がってきてしまった。時刻は午後3時すぎ。アタリは遠く、暖かい車の中で思いに耽りながら、ただ雲を見送るような時間を過ごした。

 午前9時から開始し、1番竿は2時間、2番竿は3時間置きのエサ換えなので、午後3時は両方の竿の仕掛けを同時に回収してエサを換える時間なのだが、すっかり忘れていたことに気づき、転寝の体制から起き上がり、上着を着ているところにセンサーの受信音。車から飛び出して、釣り場へ向かうと1番竿のラインが走っている。

 重量はあまりないものの、普段と比べるとかなり遠いポイントを攻めているので、魚がなかなか寄ってこない。ようやくタモのとどく範囲まで寄ってきた鯉を、近くで見ていた方に手伝っていただきながらランディングし、なんとか1匹ゲット。サイズは68センチといったところだろう。

釣り場を移動。発寒川、伏籠川合流へ ボウズは免れた 68センチくらい

 これまでエサ換えの度にポイントを少しずつずらしていた1番竿だが、アタリがあったので前回投入ポイントにもう一度キャストした。ボラの群れは相変わらずで、それを鳶や鴎などが狙っている。水面にはときどき鯉の姿もみられ、活性の良さがうかがえる。この日は夜に分がありそうだが、今回の終了時間は午後6時。残り時間はあとわずかなので、あと1尾でも釣果をのばすべく気合を入れる (気合を入れるだけ・・)

 そして午後5時、待望の2尾目のアタリ!2番竿にヒットしたのは、50台の可愛らしい鯉だった。この夕マズメ、なかなか良い釣りが期待できそうだ。次にアタリがきた時に備えて、ダンゴも作り置きしておくことにする。

 20分後、発寒川の様子を見に散歩していると、釣り場から激しいクリックが聞こえてきた。すぐさま釣り場に戻り、1番竿のヒットを確認。この時期の鯉は夏頃に比べると若干引きが弱いように思えるが、その中でもこの鯉は溌剌とラインの先で暴れて見せてくれた。2匹目がヒットした頃より、今回初対面となる成田さんが、私の上流で竿を並べており、この鯉のランディングを手伝っていただいた。鯉は大きく力強さを感じさせるウロコを纏った中型で、検測はしていないが、タモの大きさからして72センチほどだろう。

本日2匹目は50台だった 70ちょっとの本日3匹目

 3匹目をリリースし、残り時間からしてこの打ち返しが最後になりそうだ。薄暗くなった空に、すりガラスを通したかのようにぼんやりと月が浮かんでいる。

 気温は更に下がり、冷たい風が竿を揺らす。時刻はすでに終了予定時間をすぎているが、少しくらいなら構わないだろう (と思ってこのあと入っていた約束事に遅れた)。延長時間約30分が経ったころ、2番竿のセンサーランプが点滅。センサーが鳴るのとほぼ同時に車から走り出した。だが釣り場についてみると、センサーのスイッチが入っただけでクリップは外れずにラインにしがみ付いている。穂先は微妙に下を向き、ラインが張っていることがわかるが、動こうとはしない。空アタリなのだろうか?
 少し待ってみると、少しずつラインが横に移動し始めた。センサークリップも外れ落ち、魚が付いていることを確信。魚は水面を蹴散らし一暴れしてからタモへ入った。サイズは1尾目と同じくらいの60台だった。

まだ冬の様相を残す発寒川の夕暮れ 最後にヒットした4匹目は67センチくらい?

 本日の釣りはこれにて終幕。このあと用事がなければ、というか明日が休みなら、このままここで夜を明かしたいコンディションだ。いい感じでアタリが続いているために、後ろ髪を引かれる思いで納竿することになった。

 次回は夕方からどこかに泊り込みたいと思うのだが、次の休み(2日後の土曜日)の前夜は予定がはいっているため、釣りをするならば1日だけにするとしよう。今回は充実した釣りをすることができた。次はどこへ入ろうか・・・・。


おまけ

 いつもならここで釣行記を終わらせるのだが、今回はオマケ付き。

 前述の11日土曜日。どうやって過ごそうか考えているところに、tadashiくんから釣りの誘いのメールを受信した。
 場所は創成川北五番橋、午前7時から午後4時までの釣りとのことで、私もその日程に合わせて一緒に竿を出すことに。

 今度は寝坊せずに午前5時半に起床し、予定通り午前7時スタート。橋の下流には一足先に到着していたtadashiくんと彼の彼女の姿があり、久々の対面となった。

 私もさっそくいつもの上流側でタックルをセットしたのだが、思っていたよりも魚の活性が悪く、橋の上から見ても、鯉の姿がほとんど見られない。私はボイリーとペレット入りPVAの組み合わせで一投目を打つが、魚の動きがまったく予測できないほどに鯉の姿を見られないため、どのように攻めてゆけばいいのか検討がつかない。とにかく食い気のある鯉を待つことしかできず、いたずらに過ぎ行く時を動かない竿の前で待つことになった。

 ということで、その時間、何も考えず普通にピクニックしていたため、ひとつの釣行記に纏めることができずにオマケという扱いになってしまったのだ。たまにはこのような時間の過ごし方もいいと思うし、今回はtadashiくんも一緒に竿を出しているので、それだけで楽しい釣行となった。

 鯉が寄るのを待つ段階でストップしてしまった今回の釣り。待ち時間はやはりtadashiくんとの釣り談義であったり、釣り場に訪れる人との情報交換など。また、なんとなく3人で水面を泳ぐカモを見ていると、2羽の雄雌が寄り添って泳ぎ、1羽の雄が少し離れたところからそれを見ているという光景に、tadashiくんの彼女さんが、「不倫発覚」という設定でアフレコをはじめるというサプライズ。そのアフレコ通りに動く3羽のカモを見て、もう少しでツボるというレベルで笑えてしまい、笑うとシャックリが出て止まらなくなることがよくある私は、ひたすら自分の横隔膜を警戒した。

 さて、釣りのほうはというと、夕方ちかくになってからようやく魚が寄りはじめ、期待を持てるようになった。私はこれまでエサ換えをサボってほったらかしだった仕掛けを、ここで回収して、マジメに攻めに入ることに。いつのまにか入った水の濁りに、魚の姿がよく見えないものの、小型から大型と呼べるサイズまで姿をみせ、私たちのポイント付近に寄っている。アタリが出るのは時間の問題だと睨み、センサーの電源をチェックした。

 さぁ、ここからテンションが上がってまいりました。tadasiくん&彼女さんの 「普通のカップルチーム」、そして私と、知り合い曰く「安田くんに憑いてる」という幽霊( ? )との 「得体の知れないバケモノチーム」。どちらがこの不況を打開するのか!ちなみに私のチームメンバーであるバケモノは、この釣りの前夜に、知り合いによってその存在が発覚した、私にとっては所謂「衝撃の事実」である。

 さて、状況が改善に向かっている釣り場にて、先にアタリをとったのはバケモノチームの私。突如2番竿が曲線を描いたが、残念ながらスッポ抜けのバラシ。その10分後、こんどはtadashiくんにヒット!この鯉はなかなかのファイターだったようで、ヒットした竿の上流にあった2本の竿のラインをくぐって走るというやり手だった。上がったのは74センチの、池で飼いたくなるような鯉だった。

 ここでバケモノチーム、一歩出遅れるが、このあと更にtadashiくんにアタリが続き、今度は68センチの鯉がヒットしてリードを広げられる。前回釣行(上記)同様に、夕方から夜にかけて分があるコンディションのようだが、今回の釣りは午後4時に終了。私は結局ボウズのままだったのだが、今回は今回でかなり楽しめた。

2番竿にアタリがでるも、バラシ。後が続かず・・ tadashiくんにもアタリだし、70台、60台をしっかりゲット!

 今回のあまりのネタのなさに、こんな記事になってしまった・・。ここまでふざけたノリで釣行記を書くのは初めてです(笑)
 まぁ、たまにはいいでしょう。カップルチームのお二人 ( 実際チーム戦なんかやってないけど ) 、お疲れ様でした。近いうちにまたの同行を願います。そしてバケモノチームの私、お憑かれ様・・・・。っていうか、リアルに首のあたりが重くて怖いんですが?「安田君に憑いてる」云々が、酔っ払った知り合いから発せられた冗談であることを願おう。

 次回は、時間が作れれば、どこかで泊まり込みの釣りをしようと目論んでいる。