鯉釣り日記2008 秋雨
 釣行日 10月26日10時〜19時  場 所  創成川
 時 間


 札幌の山が雪化粧をまとった。吐く息は白く、もうこんな季節かと思わせる。
 今シーズンも、釣行できる日数が少なくなり、できるだけ充実した釣りを楽しみたい。今回は、春に茨戸での釣りを同行した、川崎の高橋さんがお仕事で札幌にこられているということで、半年ぶりに竿を並べることとなり、スケジュール上の都合で実釣時間が少ないので、早い勝負が見込める創成川を釣り場に選んだ。

 釣行日程は26日午前からなのだが、前日25日にクラスメイトの伊藤君から、北五番橋で釣りをしているとの連絡が入り、私も釣り場の近くに用事があったため、その様子を見に行くことにした。

 25日夕方 演習釣行

 前日より不安定な天気で、冷たい雨が降りしきっていたのだが、この日は雲が開け、秋晴れとなっていた。
 午前中から北五番橋にて竿を出している伊藤君は、なにやら大物をヒットさせるが惜しくもバラしてしまったようで、とても悔やんでいたが、私が到着してからまもなく、60センチほどの鯉をヒットさせ、今年早春からしばらくの鯉釣り休業期間を経ていた彼は好調の様子だ。伊藤君の誘いもあり、用事までの2〜3時間、私も竿を出してみることとなり、26日の演習実釣となった。

釣り場を見に行くと、伊藤君は好調の様子

 もともとこの日に釣りをする予定などなかった私は、車に積みっぱなしのタックル以外は特になにも用意していなかったので、前回釣行で、Tさんとtadasiくんからいただいたボイリーを使ってみることにした。

 いままでほとんど使ったことのなかったヘアリグを即席で作り、ボイリーをセット。ボイリーはモンスタータイガーナッツとピンクペッパーを試してみる。ペレットを入れたPVAとともに投入し、釣り場を舞う雪虫の猛攻に耐えながら、翌日のスケジュールを話し合った。

 空が暗くなってきた頃、あまり長居はできないので、タックルを片付けようとしたとき、1番竿のピンクペッパーにアタリ。だが少し糸が出されただけの空アタリに終わり、仕掛けを回収するも、魚はついていなかった。その1番竿を収納していると、2番竿のタイガーナッツにもヒット。今度はしっかりと乗ったようで、アベレージサイズの手ごたえが伝わってきた。初めてまじめに使ったボイリーでいきなりアタリがでたことに驚き、翌日の本番もボイリーを使ってみることに。

  演習釣行にて・・  

 翌日午前9時すぎ、高橋さんから到着のメールが入った。私は午前8時には到着している予定だったのだが、前日からの用事の影響で遅刻し、開始は午前10時となった。

 橋の下では高橋さん、下流では伊藤君がすでに荷物を解いており、挨拶を交わした後、高橋さんは橋の上流、私は下流、伊藤君はそのさらに下流にてそれぞれタックルをセットした。

 仕掛け、エサは以下のとおり

今回は演習釣行に引き続き、ヘアリグを使用。
いままで使用することがほとんどなかったので、パーツが足りず、伊藤君から足りない部品を借りて作成。

オモリ部
オモリ:ひし形25号
サキ糸:ナイロン16号

リグ
ハリス:巨鯉ハリス5号
:チヌ8号

エサ
ボイリー:ピンクペッパー、タイガーナッツ
   寄せエサ(PVAバッグの中身)

バーディ、大豆、トラウト用ペレット、
大豆の水分を吸収させるために、ヘラエサ(グルテン四季)をまぶした。

 とりあえずは1番竿を奥の藻の際と真ん中に打ち込んで様子をみてみる。

 流れは多少でており、濁りが入っていて水中の様子をみることはできない。魚の気配を感じることができず、一抹の不安もあったが、開始から1時間後の午前11時ごろ、伊藤君にヒットがあった。しかし、魚の姿は見ることなく、奥の藻にもぐりこまれ、対処できぬうちにそのまま針が抜けてしまった。

 残念だったが、食い気のある魚が入っていることがわかり一安心。相変わらず天気は不安定で、タックルセット時には太陽が出ていたのだが、いつのまにか黒い雲が禍々しく釣り場上空を覆っていた。

 案の定、パラパラと雨が降り始め、ついには本降りに。一同、橋の下へ避難し、雨をかわしながらアタリを待つことになった。冷たい風が吹き、気温は7〜9度ほど。水温は14度とまずまずの温度ではあり、水量も安定、水も流速をさほど増すことなく、一番やっかいな、落としオモリを用いても対処しきれないような巨大がゴミが流れてくるということもないようだ。

 エサ換えをすませ、昼食を買いにコンビニへ出向いた。暖かいものがほしいので、カップ麺を購入し、お湯を注いでいると、伊藤君の携帯からの着信があった。伊藤君に60センチほどの鯉がヒットしたという。とても良いとはいえないコンディションの中、2度のアタリを取った伊藤君は、ボイリーを食わせに、自作のダンゴを使用している。ダンゴは米糠をベースになぜかスパゲティが入っていたりと、多種多様な配合がなされ、バラケは悪いが、香りが強く、恐らくそれが効いているのだろう。

買い物中、釣り場では伊藤君にヒット ラム、ツブやホタテも

 午後からの雨は、強まったり弱まったりをくりかえす不安手なもので、前回とは逆に土手上の遊歩道にも人の通りがすくない。

 やはりアタリは続かず、一番下流の釣り人の一番下に出した竿にしかアタリがもらえていないという状況が、魚の少なさを匂わせている。このまま空は暗くなり、あとはこの夕マズメと夜に大きく期待をかけるしかない。

 ときどき雲の間から顔をだしていた太陽が西の空に消えた頃、下流で釣りをされていた関戸さんが通りかかり、しばしの談笑となった。どうやら今回の結果は今一息のものだったようだが、しばらく私たちと話をしていて、またモチベーションを回復されたようで、私と伊藤君の間に竿を並べた。

 私も最後のエサ換えをと、仕掛けを回収していたとき、一本の糸が、私の2本のラインをまたぐ形で過ぎっていることに気づいた。その糸をたどると、高橋さんの竿へと続いている。私も高橋さんも、高橋さんの釣り場の一番下流で伸ばされた竿のラインが、やたらと下流を向いていることに気づいてはいたが、動きがないためにゴミでも引っ掛かっているのだろうとして、特に気にしていなかった。だが、今改めてみてみると、明らかにゴミではない。高橋さんがラインの回収に取り掛り、行方を追うと、私と関戸さん、伊藤君の竿のラインを幾本もかわし、下流のブッシュにもぐりこんでいることがわかった。せまい釣り場で、合計7本もある下流の竿のラインを一本も引っ掛けることなく、きれいに走っている。魚の姿をみるべく、高橋さんはやりとりを、私もタモを準備するが、残念ながら魚が出てくることなかった。

 竿を出し始めてまもない関戸さんは、はやくもアタリをとり、30センチくらすのフナや鯉がヒットさせている。なぜかそのような小型の魚が寄ってきてしまった様子で、竿鈴が鳴り止まない。私のほうはといえば、これまで竿になんの変化もないのが悲しいところだ。いまからダンゴに変更しようかと考えるも、もう時間がない。

 時刻は午後7時。伊藤君は帰りの迎えがきたとのことで、タックルを収納しはじめ、今回の釣行を終了させた。私もそろそろ撤収しよう。雨はふたたび本降りに・・濡れた竿をタオルで拭き、今回はボウズで終了。まぁ、演習釣行で小型のアタリをもらえているので、よしとしておこう。次回はもう11月か・・・・、釣れればいいなぁ・・。