鯉釣り日記2008 本命は…?
 釣行日 6月22日午前9時〜17時  場 所  篠津湖
 時 間


 
学校の試験週間を乗り切り、その勢いでどこかに釣行しようと目論むも、予定の急変と急用により、車泊の釣りをするのが難しくなってしまった。

 この頃、日中は暑く、また大きな雨や風もないので、創成川、茨戸川ともに、日中のコンディションに不安がある。夜釣りをしたかったのだが、予定が開いているのは日曜日の一日だけ。さて、どこに入釣しようか・・しばらく迷った末、去年は一度も竿を出さなかった、篠津湖の様子を見に行ってみることに決めた。

 午前8時半、珍しく親父と妹が同行することになり、いつもどおりのタックルに、ルアータックルと小物釣り用のタックルを車に載せて出発。

 篠津湖の鯉のアベレージサイズはホームグラウンドよりも小さく、一度釣ってみたいと思っているソウギョも、日中では分が悪い。今回はあまり釣果を意識せず、釣り遊びのピクニックとしよう。

 約1時間後、新篠津村 篠津湖に到着。駐車場に車を止め、様子を見に行くと、すでに地元の鯉師の方々が数人竿を並べ、釣果を上げられていた。私も早速、少し離れたところで竿を出し、実釣を開始する。

 とりあえず、いつもどおりの釣方でいこう。一番竿を手前15メートルほど、二番竿を30メートル先に投げ込んだ。ここはいつもの創成や茨戸よりも大型のウグイが多いようなので、食わせエサにはいつもの乾燥コーンと、茹でたコーンよりもジャミの攻撃に強いであろう乾燥パパイアを、穴を開けて使用する乾燥コーンが針先にずり下がるのを防ぐストッパーに使用した。

オモリ部
・根掛りが多いので、固定式の捨て錘
オモリ:六角25号
サキ糸:PE8号

仕掛け
・袋仕掛け
袋〜ハリス:巨鯉ハリス8号
針:チヌ10号

エサ、ダンゴ

龍王+どすこい+龍王配合物

食わせ:乾燥コーン+乾燥パパイア

 午前中はエサ換えのペースを1時間にして、とりあえずセンサーをセット。エサ換えの時間まで他の釣りをして遊ぶことにしよう。妹は私が準備しているさなかに、手竿で小魚を釣り始め、私の手洗いバケツには、いつのまにかヌマチチブが君臨されていた。

 さて、私はルアーでナマズさんと遊んでこよう。トラウトタックルにゴールドのスプーンをセットし、岸際をリーリング。数回投げ返しているうちに、ゴツンというアタリがあったがフッキングせず、そのままリーリングを続けると、30センチほどのちいさいナマズが追ってきているのが見えた。また同じポイントにキャストするとすぐにアタリがあったが、フッキングはせず。そのままチェイスもなくなった。

 ポイントを変え変え、幾度もキャストを繰り返すが、アタリの数は少ない。たまにじゃれ付いて着てくれる小ナマズがいるが、ルアーが大きくてなかなかフッキングにいたらない。そうこうしているうちに携帯のエサ変えタイマーが作動。釣り場にもどり、同じ配合でエサを作り、キャスティング。めんどうなのでダンゴを作り置きしておきたいのだが、気温が高いので痛んでしまいそう。一回一回新しいものを作ったほうがよさそうだ。


ひさびさにこの場所で・・・ 妹の手竿にはヌマチチブが爆釣

 
気温はどんどんと上がり、日陰のないこの釣り場では暑さに悶えるばかり。パラソルがほしいところだったが、生憎、安物ゆえに骨が折れてもはや意味を成さない。日焼け止めと制汗スプレーを使いつつ、ルアーを泳がせることに興じた。

 いつのまにか本命の鯉よりもナマズ中心の釣りになっていたが、ルアーでは思うように反応がでない。親父もバスロッドでナマズ釣りに参戦したが、同様にいいバイトをもらえずにいるようだ。私も妹と一緒に、小物釣りに転職しよう。釣り場の裏の土手をほじくりかえして、エサのミミズを捕獲。小さい袖針と細いハリスの感触を懐かしみながら、延べ竿を振るった。

 棒浮きが水面に立ち、直後にちょんちょんとアタリが出る。タイミングを合わせて竿を胸元に寄せると、針にはウグイが掛かって上がってきた。3分に一尾ほどのペースでウグイやヌマチチブが釣れ、気づけば暑さなど気にならずに、ウキの動きに集中するようになっていた。親父もルアーをやめ、バスロッドに鯉釣り用の仕掛けを取り付けて、ドバミミズをエサに鯉、ナマズ両狙いの釣り。

 釣り場の雰囲気は晴天で風も弱く「長閑」という言葉がよく似合う・・・。何かの放送か・・?いや、前回釣行の私のような人がいるのだろうか、遠くから笛の音が聞こえてきた。この音は、ソプラノリコーダーか、オカリナか。このような長閑な水辺で、綺麗な単音を奏でる楽器を聞くのはとても気持ちがいい。私の場合はヘタクソなので、他に人がいるような場所で演奏したりはできないが、遠くから聞こえてくる笛の音はとても綺麗だ。

 正午。センサーは無反応のままで、1時間置きの最後のエサ変えを行う。これからはエサ変えのペースをおとして、夕方にかけてアタリを期待しよう。

 親父と妹は昼食を買いにいったので、その間、ひとり手竿を振ってヌマチチブを追釣。手洗いバケツの水を換え、小さめのヌマチチブを一匹キープしておいた。持ち帰り、部屋の水槽に仲間入りさせてやろう。

 ウキの動きに夢中になり、単調にアタリをとり続けていると、こんどは細長い魚がヒット。ウグイよりもシャープな体形。大型のワカサギだった。季節はずれだが、このように色々な魚に会えるのも小物釣りの楽しさ。土を掘って新しいミミズを探していると、妹が何やら騒いでいるのが気にかかり、様子を見てみる。両手で支える延べ竿は大きく曲がり、針には大物の気配?妹の渾身の一撃で引っ張り上げられた魚の正体は、ルアーで釣れなかった30センチほどのナマズ。0.8号のハリスでナマズとのバトルはさぞ面白かったであろう。

季節はずれのワカサギ 妹が釣ったナマジィ

 まったく反応のない私の鯉竿をよそに、バスロッドに鯉釣り用の仕掛け、ドバミミズをつけて投げていた親父にアタリがあった。私と妹がウグイと遊んでいると、少し離れたところから「来た、来た!」と親父の声。タモをもって駆けつけてみたが、掛かりに入られた、というよりオモリがどこかに引っ掛かってしまったのだろう、上げられない状態になっていた。しばし苦戦し、なんとか根掛りを外そうと奮闘していると、魚が暴れ、自分で引っ掛かっていたオモリを外したようだが、同時に針も外れてしまった。

親父のバスロッドに鯉がヒットしたが・・・

 そろそろセンサーが鳴らないだろうか・・。ウグイやヌマチチブのアタリが少しずつ遠くなり、連発的なウキの反応が消えてしまった。手竿を置き、折りたたみ椅子に座って少し休憩しよう。時刻は3時。終了予定時間は午後5時。あと2時間でなんとか・・。
最後のエサ換えをして、ラストスパートにかける。

 今度は夕方から朝にかけての暗い時間、ソウギョもターゲットに入れて一晩明かしてみよう・・・。ソウギョ用の仕掛けも考えなければ・・・・。そんなことを考えながら、ぼーっと水面を見ていると、静寂していた視界の中に動体を見た。1番竿が曲がった!
センサークリップがはずれ、糸が出される。「よっしゃーー!」 水面を走り出した糸は2番竿のラインを巻き込みながら横にはしった。一度軽いアワセを入れてから、ドラグを締め、引っ掛かっている2番竿ラインの処理に入る。完全に2番竿ラインの下を潜ってしまい、またピトンの角度が低いので、かわせない。邪魔になっている2番竿のラインと仕掛けを回収するべく、親父に頼もうとしたとき、ヒットしている1番竿のラインからテンションが落ちた。まさか・・・、やってしまった。スッポ抜けだ。

 せっかくのヒットだったのに・・・・・悔しい。しかも、思ったより重量のあるやつがヒットしていた。もしかしたら篠津湖では大物の部類に属する鯉だったかも・・・「っていうか、いまのソウギョだったんじゃねぇのか?」とまぁ、バラシた魚はデカイものだ。

 ラスト一時間。諦めきれず、もう一度ダンゴを握り、同じポイントに打ち込むが、残念ながらアタリが出ることはなく終了時間を迎えた。まぁ、今日は特に釣果にこだわった釣行ではないし、たくさん遊べたからよしとしよう♪今度はここでソウギョ狙いの夜釣りをしてみたい。