鯉釣り日記2008 night&day 前編
 釣行日 4月18日  場 所  茨戸川、創成川
 時 間


 私が通う学校ではこの時期、新入生の入学式やオリエンテーション、健康診断などで休みが続き、さらには開校記念日、ゴールデンウィークと、今後の苦難の「嵐の前の静けさ」を思わせるほどに休校が続く。これも学生特権?さぁ、釣りにいくならばいまのうちだ。いま行かずにいつ行く。というわけで、今週もホームグラウンドへ。

 釣行前日の夕方、北五番橋から上茨戸中間橋までの区間にカシスリキュール漬けのコーンを少し多目に撒いておいた。
前回同様、食わせに使うコーンに魚をならすためのこと。フナの活性がかなり上がってきているので、鯉より先にすべて食われてしまわぬよう、少し多目に投入しておく。

 翌日、4月18日午前9時。もう一度、こんどは少し控えめの量の同じコーンを北五番橋ポイントと周辺に撒いておき、少し時間をおいて様子をみることにした。この日の創成川はかなり水量が減っている。あいかわらずのウグイとボラの群れに混じり、鯉も姿を見せるが、その数は多くない。ポイントに撒いたコーンを、さっそく拾って食べてくれるアベレージサイズの鯉もいて、食い気自体はそこまで悪くはなさそうだが、コンディションはいまいちといったところ・・。

 とりあえず、ポイントを休ませるためその場を離れ、少しの間、茨戸川で竿を出すことにした。

 釣れないけど、最近の私のお気に入りポイントであるグラウンド裏に車を止め、タックルをおろした。とりあえず、ダンゴと、最近ちょっと気になっているフロックボールの組み合わせでいこう。

オモリ部
固定式 フロックボール仕様
オモリ:スパイク25号
サキ糸:巨鯉ハリス8号

仕掛け
フロックボール仕様 2本針
ハリス:PE6号
針:チヌ8号

ダンゴ
龍王単品

食わせ
フロックボール+乾燥パパイア

 風に煽られて多少狙ったポイントを外しながらも、2本とも手前にうち、風が強いのでそそくさと車の中へ逃げ込む。
 3時間ほどここで過ごし、また北五番橋に戻ってみよう。川のコンディション事態があまりよいとはいえないので、数釣りだの大物だの、作戦どうこうというより、まずアベレージサイズを上げること。そんな釣りになることが予測された。

 お昼までの数時間、車内ではやはり読書をして過ごす。今回は早川いくを著 「へんないきもの」と続編の「またまた へんないきもの」の2冊を持ってきた。哺乳類から爬虫類、昆虫、魚類などとさまざまな、形態や生態が「へんな」生きものが取り上げられている。くすっと笑えてしまうような文面もおもしろい。お気に入りのシリーズだ。


 そんな本を読みながら、靴を脱ぎ、アールグレイを淹れてリラックスタイム。ここではまずアタらないだろうと踏んでいるので、もはや、いま自分がやっているのはアウトドアといえるのか、むしろインドアなのではなないかと疑ってしまう。優雅すぎる時間をすごし、約3時間。そろそろ創成川のポイントのコーンもくいつくされてしまっただろう、鯉の警戒心もいくらかはとけているのではないだろうか・・。タックルを車に詰めなおし、本番の釣りをはじめるべく、北五番橋に移動した。

 偏光グラスを使ってポイントを覗くと、朝撒いておいたコーンは大体食われてなくなっているようだ。あいかわらずの魚影の薄さだが、とりあえずやってみよう。いつもどおりのスペースにピトンをさし、仕掛けは前回の後半同様のチヌ10号の1本針、エサは食わせコーン。これを狙ったポイントにキャストした。

  浅い・・・  

 普段から水の少ない創成川だが、今日はひときわ水量がない。魚の活性は悪くないようで、80センチほどのデブ鯉が姿を見せたが、食い気はない。早々とポイントを通り過ぎてゆく。このようにエサに目をくれないものが多い。たまに寄ってきてくれる鯉もいるが、警戒心はやはり半端ではないようだ。水中をただようラインをみて逃げ去っていく鯉がいた。落としオモリを使い、ラインを沈めて対策を打つが、なにをやっても、今日はあまり効率のいい釣りはできそうにない・・。

 しばらく、橋の上でうなだれていると、ようやく食い気のある鯉が入ってきたのが見えた。アベレージよりもやや小さめ。食わせコーンを素直に吸い込むと、首を振って暴れ始める。

 釣り場に戻り、ファイト開始。すんなりと上がって来たのは50センチほどの鯉だった。

 なんとかヒット 50センチほどの小型

 
もう少し川が変わってくれればいいのだが・・、水量もない上に完全に水も動いていない。ほんとうは泊り込む予定で、寝袋などももってきてはいたのだが、これでは少々厳しいか・・・。

 一日時間を置いてみよう。これから行う予定だった夜の部は次の日に持ち越すことし、今日は一時退散して自宅に戻る。
 自室にて、明日の対策を練っていると携帯にマーくんからの着信。明日の昼間は彼も創成川で竿を出すとのこと。私は今日の続きの釣りということで明日の釣行をするので、夜からの出陣になる。明日の昼間は彼にまかせよう。

後編に続く・・・