今年の雪解けははやく、前回釣行時には大分残っていた雪が、いまはもうほとんどない。土手につもった枯れ葉の下には清新な新芽。待ちわびた翠緑の季節ももう間近。
釣行前日、伊藤君とともに自転車で下水処理場から始まる上流部(釣り場としては)の様子見に出た。創成川緑地ブロック9のエリアは、岸近くが盛り上がり、その分川幅が狭くなっている。流れも速いところが多いが、深みなどがあるおもしろそうなポイントもみつけ、そこに集まっていたウグイを釣って遊んだ。
ところが鯉はというと、小型のものが数匹通りかかることはあるものの、出現の頻度は低く、狙って釣るには効率が悪すぎた。古くから創成川で鯉釣りをする先輩方の話によれば、いまは上流まで昇る鯉が少なく、下流に留まっていることが多いのだという。ならば、それを狙うほかはない。前回は様子見がてらのプチ釣行だったが、今回はちょっとマジメに攻め込んでみよう。
午前9時、ひさびさにメインタックルを車に載せて、まずは北五番橋へ。
いつものスペースに車を止めて、川を観察してみる。水量はかなり減り、水の透明度は高い。水温は14〜15度で徐々に上がってきている。ウグイやボラが群れを成して悠々と泳ぎ回り、鯉のスクールもそれに混じっている。
しばらく観察したが、この日の鯉は単独で行動するものよりも、2〜4匹もしくは10〜20匹の大きなスクールで現れる。鯉の出現度は高い、が、問題はスクールの鯉がエサに反応するかどうか・・。食べ物を探すというより、忙しく泳ぎ回っているし、スクールの場合、1匹でも警戒を始めると、他のメンバーまでもが警戒を始める。少々難点もありそうだが、鯉がいないのよりはましだろう。とりあえずだが、いつもどおり、ここで竿を出すことに決めて荷物を降ろした。
今回使う仕掛けは新作のもの。実は青魚倶楽部の茂木さんから手芸用のフロックボールを使った釣法をお勧めいただき、私も使っていろいろと研究することにしてみた。まずは、いつもどおりの仕掛けにフロックボールを取り付けたものを使用してみる。
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