鯉釣り日記2007 07-08
 釣行日 12月28日
午後10時〜午後5時
 場 所  創成川
 時 間


 釣行記を書いている今、外は大雨。根雪がついてからというもの、大した雪も降らず、日中の気温もプラス℃と暖かい日が多い。なんだか変な冬であるが、そのぶん釣行はしやすく、釣り場の雪かき用に用意しているスコップも、いまのところ出番はない。12月28日、前回釣行でのアベレージサイズを上回る釣果を狙うため、空いた時間を見計らって釣行に出た。

 ちょっとした用事を済ませたあとの午前10時半出発。去年まで自転車が主な釣行手段だったので、暇がみつかればすぐにでも釣りに出られる車の存在がありがたい。最近はなんだか原因不明に体調が悪いのだが、今日は調子がいい。

 川は相変わらず水位が低いが、今日の水温は10℃を上回っていて、鯉の動きは良さそうだ。

 前回のままの仕掛けとエサでスタート。チヌ10号(ハリス25センチ)1本針に缶詰入りコーンをつけ、前回と同じく川の真ん中に打ち込んだ。あとは魚の動きを見ながら、竿が曲がるのを待つのみ。いまのところ現れる鯉は早足で通り過ぎるのみの食い気のないものばかり。だが、今日の水温なら、エサを意識している鯉が現れる率もいつもよりはいくらか高いことだろう。期待感がつのる。


 午前10時30分ごろから開始し、この午前中はなかなか食い気のある鯉が現れないことで、とくに何もなくやりすごす。

 午後になってから、偏光グラスで暗い水面を覗くと、川の奥(対岸近く)でうごめく影を発見。鯉がエサを漁り、泥状の水底から煙幕が上がっている。しばらく見ているが、今日は手前や真ん中よりも奥の枯れた水草が点在するラインに食い気がある鯉が多く出るようだ。

 ここで1番竿の投入点を変更。コーンを新しいものに変え、竿を持って橋にあがる。そこからゆっくりと仕掛けを水面に下ろし、鯉がエサを食んでいた場所にゆっくりと仕掛けを置いた。このような川だからこそできるピンポイントアタック。竿をピトンに戻してから再度橋に上がり、寄せエサとしてコーンを数粒仕掛けの周りに撒いた。そのすぐ近くでは、エサを探している鯉が2匹いる。一尾は70センチ半ばほど、もう一尾はアベレージサイズ。その中の一尾がヒットしてくれることを願う(できれば大きいほう・・)。

 午後1時。車の中で昼食をとっているとセンサーが反応。やはりヒットしているのはピンポイントアタックの1番竿だ。車から飛び出してファイト開始。魚は時々抵抗しながらも、少しずつ寄り、タモにスッポリと入った。ヒットしたのはあの2匹のうちの小さい方のようだ。サイズは66センチのアベレージサイズ。大きくないが、重量感ある体格にしっかりとした鰭。鯉らしいカッコイイ魚。十分満足だ。

 リリース後、また同じポイントに仕掛けを置いた。エサを漁る鯉の姿は絶えていない。まだ期待できる。昼食の途中だったので、車に戻り、食べかけのおにぎりを頬張りながら、今は再び静寂している竿の変動を求む。

 しかし、アタリは続かず、昼食後のリラックスタイムのあと、また橋の上から様子を覗うが鯉の姿は消えている。
 変わりに群れを成して泳ぐ小さな魚影が見えるが、やはり水温の上昇でウグイの活性も高まっているようだ。これでは持ちの悪い缶詰コーンでは少々不安だ。一度、2本とも仕掛けを回収し、針にはこれまで使ってきた缶詰コーンと最強のエサ持ちの乾燥コーンを一粒ずつつけて再投入。

大きくはないが、体格は立派だ ウグイが出てきたので、持ちの良い乾燥コーンを

 日没が近づき、気温が下がるとともに川面から湯気が上がるようになった。徐々に暗くなり見えにくくなる水中を目を凝らしながらなんとか覗くと、1番竿のポイント付近に70センチほどの鯉を発見。エサを意識しているが、警戒心が勝っているようで、なかなか食おうとはしない。ポイントを数分間うろうろした後、乱暴に寄せコーンをついばむようになった。かなり警戒している。コーンをひとつ吸い込むたびに瞬時に首を振り、あきらかに釣り人の仕掛けを意識している。いつ針に掛かってもいいように、すぐに針を外せる食い方だ。この鯉は期待できない。鯉は少しずつコーンを食べ、ついに食わせコーンを吸い込んだが、この様子なら・・・・。やはり・・、一瞬糸が出されただけの空アタリに終わった。もしヒットしていたとしても、あの食い方では掛かりが悪くてスッポ抜けか口切れでバラすのが落ちだ。鯉は猛ダッシュで逃げ去った。ポイントの仕掛けやラインの存在に気づくまえから警戒している鯉を相手にするのは難しいだろう。


 空は早くも暗くなり、終了時間が近づいた。
 あの一尾から続かない。今日のコンディションなら2尾目、3尾目と追釣できてもおかしくなかったのだが・・・。全体的に活性の悪いこの時期、数少ない食い気のある鯉の警戒を恐れてダンゴを使うことを懸念していたが、暗くなってからは、匂いと存在感のあるダンゴを使ってみてもよかったかもしれない。

 冷たくなった竿を縮め、凍りついたタモをたたみ、今年の釣りを終了する。2007年度は27回の釣行で30匹の釣果。最大サイズは78センチと、結局またしても80のボーダーを越えずに終わってしまった。だが、今年の釣りは今年の釣りで、いろいろなものを掴むことができたと思う。なにより楽しい釣りができた。来年も皆で良い釣りができるように願いたい。