鯉釣り日記2007 まだ終われない
 釣行日 12月22日
午後1時〜午後5時
 場 所  創成川
 時 間


 かれこれ2ヶ月間、鯉をタモに収めていない。徐々に冬も深まり、釣りが厳しくなる中、なんとかあと一匹、小さいのでもいいから釣りたい。それを釣らねば、今年の釣りはまだ終えられない。今週も北五番橋で竿を出した。

 19日水曜日。平日ではあるが、学校の冬季休業を利用して北五番橋〜赤水門までの区間の様子見と、エサに対する魚の反応のテストをしてみた。ここ最近はエサにマシュマロやパン、ダンゴなどを使っていたため、かなり警戒されはじめている。今回は水温7度で比較的食い気のある鯉が一番反応したイソメ、コーンを用意し、竿を出してみることにする。


 最近は気温の暖かい時間帯を狙おうと昼頃からの釣行ばかりだったが、今日は気合を入れて午前中から。最近は体調の悪さがあって、土曜日はいつも寝坊してしまうのだが、いつもよりはやめにセットした目覚ましで午前7時に起床し、ベッドから抜け出す。しかし!

 ソファに座りながら朝食前に暖かいココアを飲んだあとから意識がなくなり、なぜかソファ下の床で寝転んだ状態で目を覚ましたのは11時・・・。結局、また午後から釣行じゃないか・・・(汗) 起きてもすぐに目が覚めない、自分の血圧不安定を怨む。

 なんだかんだで出発は正午・・。とりあえず昼食をバッグに摘めて車に乗り込み出発。だが、忘れ物に気づいて引き返し、タイムロス・・。なんだか今日は調子が狂いっぱなしだ。忘れ物を取ってすぐ再出発。車は路肩駐停車が多い狭い道へ。安全運転で走っていると、なにか急ぎの用事でもあるのだろう、後ろの車が僕の車を追い越そうとする。しかし、道幅は狭い・・。ガリガリっという音がしたと思えば、サイドミラー同士の接触・・。幸い、ミラーがもげたり動かなくなったりすることはなかったので、無視してそのまま釣り場へ。なんだか、今日は大丈夫だろうか・・・・・。

 開始は午後1時となった。ぱっと見たところ、今日はポイントに入ってくる鯉の魚影は多いようだ。水温は7度前後で水は減水気味。とりあえず竿を出そう。手早くタックルをセットして仕掛けを選択する。

中通し遊動式オモリ
ひし形30号

巨鯉ハリス8号(25センチ)
フカセ16号の1本針。

エサ

トウモロコシ(しゃきっとコーン)

 エサはコーンをチョイス。これを使うのは久しぶりだ。ジャミが少ないので、食わせコーンや乾燥コーンを使う必要はなく、缶入りをそのまま使う。視認性が良いエサとはいえ、パンやマシュマロのように単品ではあまりアピールできない。

 この時期の鯉は食い気があっても、泳ぎながらスパスパとエサを拾って食べるだけで、積極的にエサを探す行動をあまりとらない。食い気がある鯉がよく現れる下流に同じコーンを寄せエサとして少量撒き、その延長線上に食わせを置いた。

 今日の鯉は川の奥(対岸付近)を泳ぐもの、対岸付近から進路を少し変えて中央の馬の背に出てくるものが多いので、とりあえず1番竿を奥、2番竿を馬の背にキャストしておいた。

 センサー受信機の電源を入れ、車の中で読書をして2時間ほど過ごす。エサのチェックをするために偏光グラスをもって橋に上がり、水底に横たわる仕掛けを覗く。今日はいつもより水位が浅く、仕掛けを回収しなくても、橋の上から見るだけでエサがハリに付いていることを確認できる。同時に魚の動きも観察。1番竿の仕掛けをキャストしている対岸付近には70センチクラスの鯉が頻繁に現れているが、食い気がないのか、コーンには反応しない。これらの鯉は泳ぐスピードが速く、エサにまったく反応しないか、エサをみつけても少しの間観察するだけで食おうとはしない。2番竿を打ち込んでいる川の中央では、魚の現れる頻度は少ないが、比較的エサを意識しているような鯉が入ってくる。今日は奥よりも真ん中寄りに期待ができそうだ。そう判断し、1番竿も中央に打ちかえる。

 そしてその10分後、1番竿のセンサーが入った。

 しばらくのあいだ、ラインは走らず、センサースイッチの洗濯バサミもラインから外れないままだったが、徐所に竿の撓りが大きくなり、15秒ほど経ってからようやく魚が自分が罠にはめられたことに気づいたのか、突然勢いよく走りだした。

 サイズは大きくないが、ひさびさの鯉とのファイトを楽しみ、無事ネットイン!サイズは検寸するほどではなかったが、目測で63〜4センチといったところだろう。

 久々のヒット♪魚が下流に走り出す  上がったのは64センチほどの綺麗な鯉

 よくやく釣れてくれた鯉に喜びもひとしお。

 最近は鯉の目測に慣れてしまって、良型が釣れたとき以外は検寸台を出していない。だが、あくまでも鯉の目測に慣れただけであって、別の魚でそれをやると、目が錯覚を起こして実際のサイズと大きな誤差をだしてしまう。

 先日、学校の実習でサケを使った時のこと。今年からよく一緒に鯉釣りをするようになった同じクラスの伊藤君が、「このサケ、何センチあると思う?」というので、僕は「70〜80センチくらいじゃない?」と言い、伊藤君も「そうだよね、このサケはデカイよ。80センチくらいあるよ」なんて大声で話していたのだが、実際に検寸するとサイズは64センチ(笑)

 これには二人して唖然・・。サケと鯉では体形が違うという当然のことをすっかり忘れ、鯉釣り師の目には錯覚して大きく写ったのだった(苦笑) サケは鯉に比べて頭が小さく、各ヒレの間隔が広い。そのため目測の基準となっていたヒレの間隔と、鰓蓋から尾又が大きく見え、同時に全長も大きく見えてしまったのだった・・。確かに、60センチクラスのサケと同じ体形の鯉が居れば、その鯉は確実に80センチを超えているだろう(笑) とんだ恥をかいてしまった・・。

 さて、釣りたかった1匹をつり、これで今年を気持ちよく締められる。だが、やっぱりまだ終われない。食い気のある鯉がいる限りは、それを狙わない手はない。手早くエサを付け替え、同じ場所にキャスト。1番竿もついでにエサ交換し、寄せコーンも撒きなおして次の鯉を待つ。いつのまにか空に月が目立つようになり、太陽が西に落ち始める。暗くなって川の中が見えにくいが、鯉の動きに変化はないようだ。食い気のある鯉は入ってくるものの中の3割ほどだが、頻繁に入ってくるのでまだまだ期待はできる。


 しかし、次のアタリが出る気配がない。橋の上から目を凝らして鯉の動きをみると、下流から入ってくる鯉が1番竿の仕掛け避けて、進路を変え、2番竿のポイントまで入ってきていないようにみえる。思えば、さきほど2番竿で64センチを釣り、打ち直したときに、ついでに、1番竿も打ち直しを行った。そのときに打ち直したポイントを若干替え、寄せエサも撒いたのだが、それが原因のように思える。はっきりしたことがわからないが、普段鯉がエサを食まない場所に仕掛けや寄せエサを打つと、やはり警戒心を増す鯉がいるようだ。1番竿の投入点をもとの位置にもどし、再度アタリを待つが、2度目のセンサーが鳴ることなく、今回の釣りを終了した。

 釣りに熱くなっていて気づかなかったが、夕方から気温が大きく落ち、手洗いバケツに氷がはっている。ひさびさに濡らしたタモ網も、凍り付いて形状記憶してしまって、納竿時にタモケースに入らない(笑)

   タモ網が凍って折りたためない  

 次回釣行はもっと防寒対策が必要になるだろうか。残り少ない07年だが、まだ数日予定の入っていない日があるので、できればもう少し竿を出したい。