鯉釣り日記2007 スレ鯉
 釣行日 11月24日
午後1時〜午後5時
 場 所  創成川
 時 間


 冬季到来!テストやらなんやらでまともに釣行できないうちに、はやくも雪が積もり始め、部屋の中での行動範囲がストーブの周囲約2メートル圏内(笑)去年は遠赤外線ストーブに近づきすぎて服から煙が出たことも・・

 それはいいとして。まだ学校での試験がすべて終わったわけではないが、この3連休中にすこしだけ釣りをしたいと釣行を企てた。この連休の時間を存分に使いたいと思ったが、風邪でもひいてテストに響いてしまっては大変なので、一日だけ暖かい時間帯にほんの遊びで竿を出すことにした。

 月寒川、望月寒川の様子を見てきたのだが、場所によっては水温は2度ほどで、ホッキョクイワナでも住んでいそうな温度。流れの弱いところは水面に氷が張っている。しばらく水面をみていたが、鯉の姿は見当たらず、サケらしき魚影がひとつ見えたのみ。あまり期待できなそうだったので、今回はいつもどおり創成川北五番橋に釣行することにする。

 午後12時ごろ、創成川に到着。一度、赤水門付近へ出向いてみたが、時間がたくさんあるわけではないので、釣りなれている北五番橋で荷物を降ろすことにした。午後1時実釣開始。水深は浅く、水温は8度ほど。鯉の魚影は多くないが、ぽつらぽつらと姿を見せる。エサに使う食パンを切り、ロールして針に刺して投げ込んでみる。

オモリ部
ひし型オモリ30号(黒く着色)遊動式

仕掛け
巨鯉ハリス8号
チヌ10号(2本針)

エサ
食パン

 冬季の創成川では絶大な威力を発揮くれる。寄せエサは使わず、食わせのみで攻める。

 気温はあまり低くないので、積もった雪が溶け出し、足元がぐちゃぐちゃ。スニーカーから長靴に履き替え、川の様子を観察するために橋に上がる。

 見てみるとさっそく鯉が針についたパンに反応しているが距離をおいている。去年のこの時期も同じようにパンで攻めたが、このように鯉に警戒されたことがあった。しかし、ダンゴやコーン以上に、このパンは鯉を引きつけるアピール力があるようだ。

 しばらくすると、パンの周りで銀色にきらめく魚影がざわつき始めた。ウグイが集まってきてしまったようだ・・。この時期になるとウグイの猛攻が弱まるためにエサ持ちの悪いパンが使えるのだが、今年は意外なほどにウグイの元気がよく、固めにロールしたパンがみるみるうちに食いちぎられてゆく。

 一度仕掛けを回収し、さらに固めにパンをつけて投入するが、大型のウグイも出てきているようでパンでは10分も耐えることができない。周りに鯉もいるので、このまま待ってみたいものだが、ウグイが針にヒットしだしてしまったのでパン作戦はここで取りやめとする。

 すっかりと雪景色に・・  パンではウグイがヒットしてしまう

続いて下記の仕掛けに変更

ボタン仕掛け
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:チヌ10号(1本針)

ダンゴ
龍王+GTS+はとのエサ+三色コイミー

食わせ
乾燥コーン

 強い食わせを使って、アピール力の強いダンゴを試してみる。ダンゴにはヘラのバラケエサと大粒のはとのエサを加え、バラケやすくかつ残りやすいエサをイメージしてみた。

 ポイントのウィード、ブッシュの類は茶色く枯れ、根掛りなどの問題もないので、普段思い切り攻め込めないウィード帯に打ち込んだ。あっという間にウグイが集まり、粒子をついばみ出すが、食わせ自体がダンゴに大量に含まれている配合物とおなじなので、パンよりもウグイのヒット率は少ない。

 あとは鯉のアタリを待つのみ。一度釣り場を離れセブンイレブンまで買い物に行き、お菓子を購入。お店を出たときに気づいたのだが、センサー受信機の電源を入れるのを忘れていた(汗)電源のONを確認した受信機をカンホルダーに入れ、スピーカーにつないで準備万端。最近受信メロディを聴いていない・・・、一度でも鳴ってくれないものだろうか。


 あたたかい車の中で、時間をわすれて読書しながら過ごしていると、次第に活字が読みにくくなってきた。すでに午後4時、この時間になるとすっかり空が愁いを帯びた冬の夕方。私はあまりこの季節のこの時間が好きではない・・。

 仕掛けをダンゴ仕様に変更してから2時間以上が経過しているが、あまり新しいエサを打ち込むと鯉の警戒心を掻き立てかねないので、そのままにしている。車から降り、川を見てみると、すでにダンゴの細かい粒子はすべてウグイに食われてしまっている様子。ウグイはまだ銀鱗をきらめかせながらポイントに密集しているが、その中に鯉の姿もある。アベレージサイズの鯉が数匹、70センチクラスが1匹、赤と白の錦鯉の姿もあった。とくにスクールとなって泳ぐことはなく、10メートルほどの間隔をあけて1匹ずつポイントに近づいてきた。

 これまでセンサーが鳴ることが一度もないが、今日の鯉のエサに対する反応はいかがなものか・・。ウグイが集まっているためか、鯉たちもすぐにエサの存在に気づくようだが、70台と他数匹は仕掛けのはるか手前で進路をすこしそれたり、Uターンして明らかに仕掛けを避けている。錦鯉もラインの下をくぐって素通りしてしまった。他の鯉はしばらくポイント付近をウロウロしながらとどまっているが、なかなか食いつこうとする様子は見られない。しばらくみていると、1匹が意を決したかのように食わせの周りに散らばってダンゴの大粒子をついばみだした。しかしその食べ方。アロワナやサケ科の魚が水面にうくエサに食いつくかのようにすばやい動きで、麦を一個食べては首を振りながらダッシュ。もどってきてもう1個食べてはまたダッシュ。ここまで警戒されては、こちらも苦笑するしかない。鯉は数個の大粒子を奪うようにして食べてからヒットすることなく去ってしまった。無論あんな食べ方でヒットしても、ファイト中にスッポ抜けてバラすか、最悪空アタリで終わってしまうだろう。

 太陽が沈み、水面が暗くなって川の中が見えなくなってしまった。車にもどって次の作戦を考える。なんとかしてうまくヒットさせられないものか・・。終了予定時刻の午後5時。気温が下がり、バケツに溜めていた水がとてつもなく冷たい。結局今回もボウズに終わったが、今年中になんとかもう一匹、タモ入れできることを願う。次回からは更に寒くて厳しくなりそうだ・・