鯉釣り日記2007 autumn stage2
 釣行日 9月9日
午後9時〜午後6時
 場 所  創成川
 時 間


 先日の台風による雨の影響で、創成川は増水し流速を増していたようだ。天気は回復しているようだが、釣りにならないような増水では困る。一時、釣行に迷いがあったが、掲示板にて村上さんからの書き込みで、創成川の情報をいただき、いつもどおりの荷物をもってホームグラウンドへ出向いてみることにした。

  釣り場に到着してみると、やはり創成川は少し水が多く、濁りが出ている状態。しかし、流速はかなり納まってきているようで、流れてくるゴミも多くない。釣りは可能。とりあえず、竿を伸ばしてみよう。午前9時、実釣開始。

 前回のままの仕掛け(チヌ8号1本針)に、最近使うことの多い乾燥コーンを2粒。龍王単品のダンゴに針を埋め込み、2本とも川の真ん中に投入。濁りがあり、川の様子がよく見えず、目だけでは今日の魚の動きがつかめない。寄せエサとして、ペレットと、穀類(龍王の大粒粒子)を投入。小雨が降ってきたので、橋の下に入り、今回はセンサーの音をゆっくりと待つことにする。


 午前10時、センサーが入る。ココアを飲みながら完全にリラックス状態だったので、ビックリしてしまい、ココアを溢した。まぁ、よくあること(笑)寒い時期、テントの中であつ〜い紅茶を淹れて、一口目をちょびっと飲もうとしたとき、突然のアタリブザーのメロディに驚き、アツアツのお茶が僕の顔に・・・・・・・・・・

 それはいいとして・・、さっそく上がってくれたのは50台の小型。唇に掛かった針を取っていると、隣の竿にも空アタリ。
 鯉が寄ってきているようだ。雨は大きくならず小雨とも呼べない降りかたのまま続き、いつのまにか上がっていた。太陽が顔をだし、気温が一気に上昇。空が明るくなったことで、微かだが、偏光グラスを使えば川の様子を見ることができた。60センチほどのアベレージサイズのスクールがウロウロしている。このまま大型も入ってきてくれないだろうか。鯉の活性は悪くはないみたいだ。

 午前11時ごろ、マーくんとボクタくんが到着し、下流でタックルセットを始めた。僕もエサ換えをしようとしたとき、センサーが入り、竿が下流に向けて曲がった。ファイト開始。アベレージサイズではあるが、太っていて暴れ方も豪快。
サイズは62センチほどだろうか。

50センチほどの小型。
ダンゴを使うと、このサイズが一番最初に寄ってくる。
アベレージサイズ。寄っていたスクールの一尾だろう

 リリース後、エサ換えのため、もう一本の仕掛けも上げ、新しくつくったダンゴを取り付けてキャスト。食わせの乾燥コーンは、ウグイが犇めくように寄っているこのポイントの中でも、そのまんまの形状を保ってくれている。昼頃、マーくんにも鯉がヒットしたようだ。ファイトする姿が見えたので、彼らの釣り場へ行き、ランディングされた60センチほどの綺麗な鯉を、釣り場に訪れた勇太くんと見届け、その後は鯉釣り雑誌を手に談笑し、穏やかなお昼時を過ごした。

 勇太くんが帰ったあと、少し遅めの昼食を買いに、財布をもって土手を上がり、橋を渡ってコンビニへ。そのとき、ふと欄干から水面を覗くと、僕の仕掛けを銜えた鯉が走り出すのが見えた。同時にベルトに取り付けたセンサーの受信機から「エリーゼのために」が奏でられる。急いで釣り場へ戻り、ファイトを開始。橋の上から見えたこの鯉のサイズは65〜8センチほどの、アベレージかそれより僅かに大きいサイズだろう。あまり大きいものではないが、ファイトはしっかりとしている。狭く、障害物の多いこのフィールド中を駆け回る。ここまでファイトしてたら、もうスッポ抜けでバラすことはないだろう・・と余裕でファイトを楽しんでいると・・ポンっ!! え-------- ・・・・・・

・・わかりました。ヘタクソなのは自覚してます。もう油断はしません

 さすがに最近バラしすぎ・・・。

 ダンゴを付けずに、新しい乾燥コーンだけを針に着け、同じ場所にキャストする。いつもの創成川に比べると、まだ流れは速く、キャストしたあとラインを張ると、水の抵抗を感じる。ウグイによる波紋があちこちにポツラポツラと浮かび上がっている。ついでなので、ペレットと穀類の寄せエサも撒きなおしておいた。ポイントに撒いたばかりの麦を口に銜えて取り合う10センチほどのウグイたち。口に入れられる大きさではないのにもかかわらず、争奪戦を繰り広げている。そのうち諦めてどこかに落としてしまうだろう。狭い範囲に撒いた寄せエサも、このようにして広範囲に広がる。

 これから夕マズメに入る・・。午前中の食い気はどこへやら、スッポ抜け以来、鯉がポイントのエサを漁る気配が感じられない。釣り場には、当サイトを観てくださっているというチカさん親子が訪れ、しばしの釣り談義を楽しんだ・・・



 チカさん親子が帰るのと入れ替わりに、勇太くんが釣竿を持って再来。北五番橋のすぐ下流に2本の竿をだした。

 今日の創成川は釣り人が多く、僕達ブッコミ鯉釣り軍団の他に、フナ釣りの人、フライロッドを振るう人と賑わっている。しかし、肝心の魚はどうしたことか、食い気を露わにしてくれない。橋の上から見ると、濁った水面下に鯉のシルエットが浮かぶ。しかし、泳ぐスピードが速い。エサを探しているという感じではない。大小さまざまな鯉が頻繁にポイントを通りがかるものの、みな、エサを目の前にしてもスピードを緩めることなく、下流へと向けて過ぎ去ってしまった。こういうときは、大型の鯉も姿を見せる。80クラスが2匹並んで、大きなしっぽをウチワのように仰ぎながら通り過ぎていった。

 時刻は午後4時・・・空が暑い昼間から、涼しい秋宵へと変化してゆく。

 これ以上のアタリをあまり期待せず、身の回りの整理整頓していると、自転車に乗った伊藤君の姿が土手上に現れた。
自転車篭には釣竿ではなく、なぜかカブトムシのえさ(笑)

 「おぅ!やっぱりここにいたか。釣れた?」

 「午前中はね・・」

 彼は「暇だったから来てみた」そうだ。だが、釣れないときでも彼がいれば何かとネタが出来てしまう。前回は、彼がなぜかもってきたテニスラケットで遊んだ。今回は暇つぶしに使えそうなものを持ってきていなかったが、彼は土手に降りてすぐ、トンボ採りをはじめる(笑) そういえば最近、トンボに触っていない。小学生の頃は頻繁に捕まえて遊んでいたのだが・・。

 欄干にとまったトンボを採ろうと、手を伸ばしてみる。しかし、すぐに警戒されて逃げられる。ヘタになったものだ(笑)

 しかし、伊藤君は妙に素手でトンボを捕まえるのが上手い。竿や草にとまったトンボを次々にゲットしてゆく。

伊藤君、竿にとまったトンボを・・・目が真剣(笑)
かなりの高確率でトンボをゲットしてゆく

 おもしろいようにトンボを採る伊藤君。見ているだけで面白い(笑)

 ・・トンボはいいとして、鯉のほうはほんとうに食う気配が感じられない。下流の勇太くんも、マーくん、ボクタくんも同様。
下流の3人は暗くなる前に早々と撤収してしまった。僕も潔く諦めよう。伊藤君に手伝ってもらいながら竿を車に積み込み、本日の釣りを終了した。