鯉釣り日記2007 autumn stage
 釣行日 9月1日
午後9時〜午後6時
 場 所  創成川
 時 間


 幾度も姿を見せたビックサイズを結局食わせることができなかった前回。仕掛けのすぐそばまで寄ってくるにもかかわらず、食わせを絶対に吸い込もうとしないそのターゲットを、なんとかヒットさせるべく、今回もホームグラウンドに釣行した。

 午前8時半、出発。移動中の車で聴いていたラジオでは「秋らしく・・」などという言葉が目立つ。そういえば今日から9月・・今年も夏が終わって、釣りも後半戦。思えば、去年の秋はすごく不調だった気がする。今年はシーズンオフまで、どんな釣りができるだろうか。

釣り場に到着し、早速川を見渡すと、今日は少しばかり水に濁りが出ているのがわかる。それに加え、流れがかなり強い。魚は居るが、活性のほうはどうなのだろう。とりあえず、荷物を降ろし、タックルをセット。作戦は前回とほとんど変えず、1本針仕掛けと寄せエサで攻める。

サキ糸:ナイロン16号
オモリ:ヒシ型25号
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:フカセ針15号〜チヌ10号

エサ

乾燥コーン

 1番竿を、鯉がよく通る手前、岸から2メートルほどの近場に投入。2番竿は川の真ん中にある浮島のようなブッシュの横に投げ込んだ。仕掛け投入後は、寄せエサとして小さめのダンゴにした龍王とペレットを投入。

 橋の上から見ても、水は白く濁っている。魚の活性も前回ほどではないようで、半ば「今日はダメかな」と期待感が薄れる。そんなとき、下流から現れた小型の鯉が、寄せエサのインビテーションに誘われ、1番竿のポイントに入る。そして、底に口を伸ばした一口目でヒット。首を振って暴れだし、逃げ惑う。魚の食い気がまったく無いわけではないようだ。
小型ながらもスピーディな鯉の疾走を食い止め、1尾目をネットイン

  早速、最近多い60センチに少し足りないサイズ。  

 小型とはいえ、これくらい素直に食わせを食べてくれるのは珍しい(笑)とりあえず、ボウズ回避の一尾目。

この調子でどんどん魚が入ってきてくれればいいと思ったのだが、今日は大型どころかアベレージサイズもなかなか入ってきてくれない、どうしたことだろう。ウグイはあいかわらず寄せエサのまわりで犇めき合うように集まっているのだが・・。

 しばらくして、掲示板に書き込みをくれたマーくんとそのご友人が橋の下流に入釣。話しかけがてらに、二人のポイントを偏光グラスで覗くと70センチほどの鯉が見られ、彼らのエサを警戒しつつも狙っているように見えた。この付近は金魚藻がビッシリと生え、エサとなる生き物が多いのだろう。この藻の下にはまだ鯉がいるに違いない。ひそかに二人の竿にヒットすることを期待しつつ、僕は早めの昼食をとり、センサーが入るのを待つ・・。

 正午、2番竿のラインが引きだされた。また同じくらいのサイズだが、スマートな体の鯉であることがわかる。この時期の創成川の鯉は春に比べてよく走る。スプールを滑らせながらグルリと体を反転させた。するとその瞬間針が外れてしまった。回収した針を見ると、これまた見事にグニャリと曲がっている。掛かりが浅い状態でしばらくファイトしていたために、針への力のかかりかたが悪かったのだろう・・。使っていたフカセ16号から、いつものチヌ10号へ変更した。

 午後になっても川の状況は変わらず、ラインにゴミが掛かってしまう。そのゴミが抵抗となり、ラインが徐々に弧を描いてゆく・・。濁りのため、偏光グラスを使ってもよく水中が見えない状況だが、一応魚はいるようだ。だが、今日は食い気よりも警戒心が勝っているらしく、仕掛けのほうへ近づこうとはしない・・。ここは臨機応変に作戦変更。

 コンビニへいき、赤貝の缶詰を購入。これを針につけて、手前の金魚藻の際、奥の金魚藻の際に投げ込んでおく。

 すると、すぐに反応!1番竿のセンサーがなり、勢いよくラインが下流へ走る。さっそくファイト開始♪と思ったら、竿をもった瞬間にまさかのラインブレイク。サキ糸のスイベルのすぐ上のラインがパッツリとやられている。またラインがすれていたのだろうか。しっかりと確認しておくべきだった・・・・。今年2度目のラインブレイクに落ち込みながら、同じ仕掛けをとりつけ、続けて赤貝を房掛けし、ポイントに送り込む。

 夕方近くになり、村上さんが登場。パンプカタックルを手に下流へと向かった。僕も村上さんの釣りを見に行こうとしたとき、自転車に乗って伊藤君も登場!彼が差し入れにもってきてくれた紅茶で、しばし橋の下でティーブレイクをとる。

 日が低くなって、雰囲気だけは良好だが、流れの強さにゴミの塊が浮島のようにながれ、ラインを連れ去ろうとする。こうなるととてもやりにくい・・。村上さんも流れの強さと、水鳥の乱入に「やりにくい」と北五番橋にもどり、ブッコミ釣りをはじめる。


 伊藤君はというと・・・自転車で時間をかけてわざわざここまで来て、もってきたのは釣竿ではなくテニスラケット!思わず「なんでやねん!」とツッコミを入れたくなる。しかしそのおかげでいい暇つぶしが出来た。土手上で軽くボールを弾ませながらテニス遊びを楽しんむ。僕はテニスの経験がなく、高校時代はバドミントンをやっていたので、どうもテニスのラケットの扱い方に慣れない・・。バドミントンのつもりで玉を返すと、見事に行先不明のホームラン。飛んだボールの先は溝。なんとか伊藤君が溝からボールを回収し、バウンドするたびにビチャビチャという不適な効果音を出すボールで再度テニス遊びを開始・・しかしまたしても僕の謎めいた変化球により、ボールは溝ポチャ・・・さすがにもう辞めることにした。

伊藤君がいると釣り以外のネタが増えて面白い(笑)

 僕らがこうして遊んでいる最中、下流のマーくんとご友人の釣り場で変化があったようだ。どうやら、珍しくもナマズがヒットしたらしい。まだそのナマズをキープしているというので、見に行くと、ひさしぶりに対面 創成川のナマジィ。

ドブに落ちたのでやる気をなくして終了


  マーくんの釣り場ではナマズがヒット  

 こちらにもそろそろアタリが来ないか(ナマズでもいいから・・)と、橋の上から川をみるも、やはり魚の数は少ないようだ。
伊藤君がたまに発する爆弾的発言に笑いを堪えながら、村上さんと3人で談話し、楽しく夕マズメ時を過ごしたが、結局これ以上のアタリをもらえることなく、終了。

これからシーズンオフまで約2ヶ月。その間に泊まりがけの釣りもしたいし・・月寒川も攻めてみたいし・・
この秋の釣行のプランを立てつつ、車に荷物を積み、本日も大物にめぐり合うことなく、釣り場をあとにした。