研修&バイトによってほとんど消えた夏休みの最後の午後。この日は晴天で朝からふりかざす太陽の光。それに照らされ、熱を持ったアスファルトが暑さに拍車をかける。そんななか、熱気ムンムンの車にタックルを積み込み釣行準備。
涼しい時間帯に釣りをしながらノンビリ夕涼みをしようと思い立ち、昼食後すぐに準備をはじめたが、どうせなら今から出発しようと車をはしらせ、いつもホームグラウンドにて竿を伸ばした。
ブッコミをしながら待ち時間をパンプカをやって過ごすという前回と同様の釣り。仕掛けも前回とほとんど変わらず、袋仕掛けに小さめに握った龍王をつつみ、食わせにはカルーア大豆。今回は久しぶりに北五番橋の上流側で竿を出した。
タックルのセット後、橋の上から今日の魚の動きを探ると、北五番橋上流対岸のウィードの隙間から、数匹の鯉が顔を出しているのが見えた。水草についているエサを食べているようだ。パンプカのタックルをもって対岸に渡り、草の茂みからそっと鯉の様子を伺った。思ったよりも大型がいるではないか・・。これは狙うしかない。小さめのパンを針につけ、鯉の近くに投入。着水音に反応した鯉が、パンに近寄るが、警戒されている。
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すごく分かりにくいが、実は鯉が3匹ほど写っている |
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再チャレンジ。鯉はすぐにパンに反応し、仕掛けを動かすと寄ってくるものの、食い気よりも警戒心が勝っているようだ。
ほどほどにしておこう。食わないのなら無理にここで食わせようとする必要はない。第一、この場所は荒らせない。なぜなら対岸で出しているブッコミ竿の投入点はこのウィードのすぐ近くだから・・。
ポイントを離れ、いつもどおり魚を探しながら川を下ってみることにする。今日は思いのほか鯉の活性がいようだ。あちらこちらで鯉がみられ、寄せパンを撒く必要がない。
なかなか良型の鯉が浮いている。すぐ近くに仕掛けをキャストする。鯉の目の前にパンを流すと素直に反応してくれた。しかし追ってくるのみで食わない。続いて、その近くにいた鯉も仕掛けに反応してきた。しかし、この鯉が興味を示したのはパンではなく、ウキのほう。ルアー釣りのごとく、ひたすらウキを追ってくる鯉。動くウキに執拗にせまり、口を使おうとする。「おいおい、そっちじゃないだろ(笑)」と、その鯉の口先にパンを寄せてやろうと、竿先で仕掛けを操ると、やはり不自然に思えたのだろう。去ってしまった。
仕掛けをこのあとも、鯉をみつけるたびに仕掛けを投げ続けたが、やたらと仕掛けを追ってくるのみ。前回のようにアタックを仕掛けてくれることはなかった。
ブッコミの様子をみようと、一度北五番橋に戻る。ウィードにいた鯉はいつのまにか姿を消していた。居なくなったか・・と思ったが、どうやら潜っただけのようだ。水草の茂みから、仕掛けを投入しているオープンへ出入りしている鯉がいる。今日はこの付近に入ってくる鯉のスクールもよく見られ、みんな浮いているエサよりも、底のエサを意識しているようだ。
橋の上からみると、底に横たわる仕掛けが見える。ダンゴはすでにジャミによって食べられてしまっているが、ジャミのほとんどは10センチほどのウグイ。龍王に含まれている麦やコーンなどの大粒子を食べられる大きさではない。なんとかそれを食べようと口にくわえるウグイたちだが、結局口に入りきらず、諦めて落としてしまう。それにより、広範囲にコーンや麦の粒子が散らばり、鯉への寄せ効果が期待できる。
ウグイによって拡散されたダンゴの粒子を食む鯉のスクールが出現。しかしヒットはしない。仕掛けを避けているようにみえる。見切られてしまっているようだ・・。散らばった粒子は拾って食べるが、仕掛けに近づくと方向を変え、完全に避けている。70後半〜80台ほどの大型のスクールも現れ、「食ってくれ」と願うも、やはりそういった鯉は仕掛けに近づきもしない。作戦を変えるしかないようだ。
見ている限り、どの鯉もダンゴの塊から分散した粒子は盛んに食べている。ならば、その中に仕掛けを忍び込ませよう。袋仕掛けを取り外し、シンプルな1本針仕掛けに、龍王に入っているものと同じ乾燥コーンを数粒とりつけて、1投目にダンゴ+袋仕掛けを投入した場所からすこし離したポイントにそっと投げ込む。
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チヌ針10号の1本針+乾燥コーン |
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