鯉釣り日記2007 心地よい旋律
 釣行日 6月3日
午後10時〜午後6時まで
 場 所  創成川
 時 間


 ここ最近、晴天が続いている。風が強いことは多いが、雨は前回の釣行の朝からほとんど降っていない。

 晴天は、待ちの釣りをするのに良いにこしたことがないのだが、川と魚のコンディションはどうだろう・・。かなり水が減っていることが予測できる。あまりグッドコンディションが望めないが、今週も仲間たちや先輩方のいる創成川へ釣行する。前日、伊藤君とひさびさの登場の山崎君と連絡をとり、同行を決定。


 午前9時ごろ。ピアノでセンサーのメロディである「エリーゼのために」を弾きながらイメージトレーニングをし(笑)、車も洗い、気合を十分に入れたところで出発。途中、山崎君と車に乗せて、10分後に北五番橋に到着。

 同時に伊藤君も自転車で到着し、上流側でもhigashiさんが竿を並べ始めていた。今日は村上さんも参戦するとのこと。楽しい釣行になりそうだ♪

川の状況はというと、やはり水位が下がり、余裕で底が見える。魚は動いており、鯉もエサを食んでいる。早速竿を出し、下流から、僕の1番2番竿、山崎君の竿、伊藤君の1番竿、2番竿と並べる。その上流は村上さんがあとで入れるようにスペースを開けておく。僕と山崎君はほとんど同じ仕掛けとエサを使用した。

オモリ:ひし形25号
サキ糸:PE8号2本縒り

ハリス:巨鯉ハリス8号

僕はチヌ10号2本針、山崎君はソイ17号おなじく2本針

エサはカルーア(コーヒーリキュール)に漬けた大豆
カレー粉漬けの蒸し大豆を寄せエサとして撒く


 伊藤君は食わせに「鯉にこれだ」漬けのツブを使用。寄せエサは学校(僕と伊藤君は専門学校の海洋生物科で勉強中)から盗んできたサケ、マス用の養殖用ペレットを使う。

伊藤君の食わせは豪華なツブ 寄せエサはサケ、マスの養殖用ペレット

 1投目、それぞれ川の奥のラインと真ん中の水草の生えていないポイントに投入。
 さぁ、これからどんな釣りが始まるのか。伊藤君がもってきたゴザを敷き、パラソルも立てて釣り座を確保。音楽をかけて、談笑開始。伊藤君の言動に笑いが絶えない僕と山崎君。そうこうしていると村上さんもタックルを担いで登場。思えば、伊藤君、山崎君、村上さんと、ナイスなキャラクターのオンパレードとなっていた(笑)

 村上さんはエサとするエビを捕まえるべく、捕虫網をもって釣り場を離れる。数十分後、釣り場に戻ってきたが、残念ながらエビは捕れていな様子。続いて対岸に渡り、再度エビ捕りを開始。しかしエビは捕れず、代わりに脱皮したてのザリガニが捕れたので、それを食わせにするようだ。

 本日もピカピカの晴天。気温はグングンと上がり、日差しが暑い。正午を回った頃には肌が日焼けしはじめ、赤く、痒くなってきた・・。
 今日の昼食は前回と同じくコンビニの椀子そば!最近コレにハマってしまって・・(笑)山崎君と伊藤君の昼食は家からもってきたお弁当。山崎君はカレー。伊藤君はおにぎりとサラダ。 マヨラーな伊藤君は、サラダのみならず、オニギリにもマヨネーズをかけて食していた(笑)

 昼食後、僕と村上さんはパンプカをするため、コンビニへパンを買いに行く。そのついでに、北五番橋から1キロほど西にある発寒川と東屯田川遊水地(野鳥の里 第一遊水地)を見に行ってみる。ヘビーなタックルを振るうライギョマンとへら師の人が数人釣りをしている。発寒川の橋から下を覗くと鯉も数匹泳いでいた。パンプカやウキ釣り、開拓できればブッコミでも狙えそう・・。機会があればここでも竿を出してみたいと思う。

 釣り場に戻るが、どの竿にも変化はないようだ。上流のhigashiさんも同じ。やはり時間と水の少なさゆえに鯉の食いが悪いのだろう。パンプカのタックルを出し、村上さんと下流へ出向いてみるが、パンに反応する鯉は少なく、水面に出てきても寄せパンをひとつ食べるだけで後が続かない。気温も暑く、モチベーションも下がってしまう。夕方の涼しくなる時間帯まで、ひたすら待つしかないようだ。

敷物でつくろいでのんびりと 大型の鯉も現れるのだが

 午後2時ごろ、はじめてのエサ換えをする。伊藤君と村上さんは頻繁にエサをチェックしていたが、僕と山崎君は竿をほったらかしだった。持ちの良い大豆を使ってるので、エサは投げたときのまんま上がってくる。鯉の食いも悪いようなので、寄せエサも最初の1投しか撒いていない。半分竿の存在をわすれかけ、ほとんどただのピクニック状態であった。村上さんはザリガニからコーンにエサを替え、釣り場も移動。僕らよりも下流に竿を並べなおした。

 午後3時ごろになると気温の上昇は止まり、少しずつ涼しくなり始めた。モチベーションをあげて、村上さんと僕はパンプカを再開。しかしさきほどと同じく、出てくる鯉は少ない。目の前を悠々と80センチほどある鯉が泳いでいる。よくみると、ときどき底に生えている水草の周りでエサを探している様子がうかがえる。また別の鯉も同じ場所に停滞しながら、底に顔を突っ込んでいる。今日は底のエサを意識しているようだ。パンでは可能性が薄いと考え、僕はパンプカのタックルから飛ばしウキをはずし、代わりに5号のナスオモリを取り付けた。針にはナチュラルフェイクベイトのドバミミズ。これで底を攻めてみることにする。

 僕がはじめて山崎君と鯉釣りに行ったとき、同じような仕掛けとタックルを持ち、鯉の姿を探しながらの拾い釣りをした。僕と山崎君にとってはかなり懐かしい釣法だ。

 さっそく岸際でエサを食む鯉を発見。その少し奥に仕掛けをキャストし、静かにリーリングして鯉の近くで着低。エサは鯉の鼻先にある。そのまま・・・食え!


しかし・・・


 鯉はエサを食みながら移動し、エサの上の通り過ぎた。

 「あれ?」


 よし、もう一度。ふたたびエサは鯉の鼻先に・・・。鯉は煙幕を上げながら埋まっているエサを食べている。このままミミズを食ってくれ・・・・・。しかし、またしてもスルーされてしまった。

 なぜ? あの鯉は何を食べいるのだろう。おそらく何か集中的に食べいるエサがあり、他のものに興味を示さないのだろう。そうでなければ、完全に見切られているだけ。

 結局、その作戦も失敗に終わり、村上さんが静かに続行していたパンプカにも反応はなかった。

山崎君、暇すぎてテンション↓ 伊藤君、まだ食べていないバナナ落として↓↓

 あっというまに日が落ち始め、時刻は午後5時。僕と山崎君の納竿予定時刻は午後6時。ラスト一時間でタモを濡らすことはあるのだろうか・・。魚は相変わらず動いているものの、今日は泡付けをほとんど見ていない。higashiさんも納竿してしまった。山崎君は最後のエサチェックを行う。僕はそのまま放置。

 「アタってくれ〜」とぶつぶつ言いながら変なテンションになってゆく山崎君と伊藤君。伊藤君はバナナの皮を投げて遊びだし、山崎君は村上さんにちょっかいをかける。伊藤君はバナナの皮を自分のポイントに落として魚を驚かせ、山崎君はおイタが過ぎて村上さんに怒られる。完全に空回りし始めた。

 午後5時50分、今日はダメか・・・・


 そう諦めかけたとき、突然のクリック音が!小型のリールから奏でられる軽快なサウンド。村上さんにヒット!

 釣り場の空気が一気に変わり、村上さんに続いて一同が一斉に駆け出した。
 ようやくファイトを見ることが出来た。魚はかなり抵抗している。見ているだけで興奮するスプールの回転。いつ聴いても心地のよいクリックは鯉の走り方によって音を変え、ひとつの旋律のように聞こえる(僕だけか)。一同、いままでのテンションが嘘のように、笑顔で村上さんのファイトを見守る。

やっと来た!全員の目の色が変わった タモも準備して・・・・
  上がったのは71センチ

 見事村上さんがゲットしたのは71センチ。見ているだけで面白いファイトをしてくれた。これで帰ることができる。
 僕と山崎君はこのあと納竿し、帰ることとなった。村上さんと伊藤君はこの後も釣りを続けたが、アタリはなかったという。
 こういう日は夜に分があるのだろう。次回は雨のあとや夜を狙って釣行したい。そろそろ別の釣り場にも釣行したい。