鯉釣り日記2007 feel all right
 釣行日 5月12日
午後7時〜午後10時まで
 場 所  創成川
 時 間


 今週も自転車をこぎ、創成川へ向かう。
 前日、専門学校で同じ学科の友達 伊藤君と話合い、一緒に竿を出すことになった。インターネット選手権は先週で終わってしまったが、今日も気合を入れて・・・

 伊藤君は夜の暗い時間帯を攻めるということで、夕方からの出陣。僕は一足も二足も先に午前6時から出発し、午前7時ごろ、創成川に到着した。

 まず、ホームグラウンドの北五番橋から川の様子をみるが、前回よりも水が少なく、魚の姿もあまり見えない。ふたたび自転車にまたがり、その下流のコジマ前の様子も見に行くが、ここもアクティビティがない。

 今度は上流へ行ってみることにする。北五番橋、横新道橋より少し上流にあるとんでん前の東屋へ。その周辺をしばらく観察してみる。ここではまばらではあるが、70センチほどの鯉が泳ぐ姿を見ることができたので、とりあえずここで竿を出してみることにする。

 最近の創成川の定番エサはコーンだが、今日は大豆を使ってみることにした。前日学校で伊藤君からもらった、リキッド(「鯉にこれだ!」)漬けの大豆を食わせに。そして茹でた大豆を砕き、カレーパウダーを混ぜたものを寄せエサとして使う。

オモリ部
サキ糸:PE8号2本縒り
オモリ:ひし形30号

仕掛け
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:チヌ8号、もしくは10号

エサ
鯉にこれだ漬けの大豆

寄せエサ
砕いた茹で大豆(カレー粉まぶし)

 1番竿を1本針仕掛け、2番竿に2本針仕掛けをつけて投入。撒きエサも周囲にまき、準備完了。東屋で音楽を聴きながら竿先が絞り込まれるのを待つ。

 今日は前回のようなヘラのハタキは見られない。鯉もあまり活性がいいとはい言えない。数年前ならこの時期になったら鯉やヘラがあちこちで暴れまわっていたのだが・・。釣り場を通りかかったおじさんと話していても、昔と比べて鯉の活性、数が減っているという。創成川で古くから釣りをしている年配の人は口をそろえてそう言う。確かに、僕が鯉釣りをはじめた6年前に比べても・・・・。最近はどうしたことか。


 午後まで待ってみるが、アタリはなく、鯉の魚影も見えなくなってしまった。自転車にのり、ホームグラウンドの様子を見に行くことにする。北五番橋から偏光グラスを使って様子をみると、朝よりも水が増えてきているようだ。それより下流では鯉の泡付けやヘラの跳ねも見られたので、午後からはこちらに移動することにする。

 一度を竿をたたみ、荷物をまとめてお引越し。北五番橋の50メートルほど下流にてふたたび竿をだす。

 竿たてをセットしていたとき、僕のとなりですでに竿をだしていたおじさんにヒット!計測はしていないがサイズは70センチ後半から80センチ前半というところだろう。立派な体つきの綺麗な鯉だ。それに感化され、僕もすばやく竿を出した。

たんぽぽ咲き乱れる北五番橋下流へ移動 準備していると、隣のおじさんが立派な鯉を釣った

 このポイントは全体的に水生植物が群生している。手前から川の真ん中までは金魚藻、それより奥には葉の長い水草が生えている。奥の水草は根掛りしやすいので、それよりも少し手前側に仕掛けを打つ。仕掛けをキャストしても、金魚藻の上に乗っかってしまってオモリが定着しない。この状態でも釣れないことはないが、今回は投入後、そのまま仕掛けを引いて、まばらに点在する水草の生えていないポイントに仕掛けをおき、オモリを定着させた。

 正午をまわってから水の量は増え続け、水面に露出していた杭や水草が見えなくなった。少しづつ鯉の活性が上がって来たようにも見えるので、隣のおじさんと談笑しながら両者の竿に期待をかける。

 午後2時ごろ、おじさんは納竿して自転車に荷物をつみ、帰ってしまった。伊藤君が来るまでにはまだ時間があるし、話し相手もいなくて暇なので、携帯から音楽を流しながら少し仮眠をとる。

 30分後、音楽がセンサーの受信音によって掻き消され、同時に目が覚めた。仮眠というより結構本格的に眠ってしまっていたので、あたまがボォ〜っとしてわけがわからない。糸が出てゆく音がする。

「・・・・なんだっけ・・・・僕はいま・・・・・・・・・・釣りをしているんだ!」

 頭の中を切り替えると同時に体が動いた。糸が走っているのをみて少し焦り始める。ダッシュ!足元をみていなかったので、大豆の入った瓶を蹴飛ばしてしまうが、まったく気づかずに竿へ駆け寄り、戦闘開始。

 サイズはあまり大きくないようだが、バラしてはいけない。無理をかけずにタモへ誘導してゲット!大きさはここ最近の北五番橋周辺のアベレージサイズ。60センチほどだろう

60センチほど。なかなかの美鯉だ 猛ダッシュで竿へ駆けたら、タンポポの花粉が・・・

 1匹釣ることができたのでとりあえずは満足。対岸でヘラ釣りをしているおじさんから拍手をもらい上機嫌♪さきほど蹴飛ばしてしまった大豆の瓶は蓋が半開きだったため、中身がものすごい広範囲に拡散してしまった。竿の投げ返しの前にそれを回収しなければならない。どこに大豆が落ちているかわからないので、踏まないように少しずつ草を掻き分けながら、大豆を1個1個ひろってゆく・・・。

 行方不明の大豆がまだたくさんあるが、ある程度回収して、それを針につけてまた同じポイントに打ち込む。2度目のアタリがあることを祈りつつ、やはりやることがないのでまた眠ることにする・・・・zzz

 午後5時、自然と目が覚めた。今日はすこし風が強く、太陽もでないので結局気温があまり上がらなかった。身震いしながらシャツの上にカーディガンとジャンパーを着る。コンビニにてあったかいコーヒーも購入して、夜の部にそなえてモチベーションを上げておく。空が暗くなり始め、勇ましさを感じるほどに咲き誇っていたタンポポも花びらを閉じている。

 午後6時ごろ、伊藤君が到着。北五番橋上流側にていつもどおり竿を1本出して参戦。ここから後半戦の開始だ。

 辺りは夕焼けをみることなくすぐに暗くなり、北五番橋にも街灯が点った。夕食を用意していなかった僕はコンビニに買いに行こうと思ったが、伊藤君がバナナをくれたのでそれだけで十分腹が満ちた(笑)

 思えば、ホームグラウンドであるにもかかわらず創成川で夜釣りをすることは今までほとんどない。一度、堤さんと夜まで釣りをしたことはあるが、車の中で寝ていたのであまり夜の印象は残らなかった。夜の創成川もなかなか良いものだ・・。

 だがひとつ自分にとって予想外だったのは暗くなってから、大型のウグイの活性が急上昇するということ。昼間しか釣りをしたことがない僕は、創成川のウグイなんてせいぜい10センチほどのものばかりだと思っていたが、20センチほ超えるサイズのウグイが伊藤君の針についている大豆や干し芋などのエサに猛アタックを仕掛けている。伊藤君の釣り場で遊んでいたが、それをみて自分の仕掛けが気になったので、釣り場にもどり、エサを回収してみる。

 さいわい、僕のほうはウグイの猛撃をくらわず、エサは残っていた。念のため新しい大豆に交換してポイントに打ち込み、撒きエサも打ちなおした。センサーチェックも済ませ、ふたたび伊藤君の釣り場に向かう途中、古くから創成川で鯉釣りをされている関戸さんと会い、すこし立ち話をする。しばし3人で釣り談義をした後、関戸さんも伊藤君の隣で竿をのばし、参戦することになった。今夜は楽しくなりそうだ♪

 午後8時、僕がぼそっと「釣れないかな〜」ともらしたそのとき、センサーが反応。ザ・・ザ・・という雑音のあとにメロディが流れ出した。「お!来た!!!」 急いで自分の釣り場へ向かう。アシスタントのために一緒に釣り場へ向かってくれた伊藤君の足が速い速い(笑)僕を追い越して、まっさきに僕の釣り場に到着し、「こっちの竿にアタってる!」と教えてくれた。

 僕が竿の元へ到着したときには竿が動いていなかったので、外れたかと思ったが、そうではなかった。僕がこちらに向かっている最中に魚は走り、30メートルほど下流の草の中にもぐりこんでいた。とはいってもこの時期の創成川の水草群生はさほど深くなく、やわらかい質の草が多いため問題はない。ゆっくりと引き寄せ、伊藤君がタモでキャッチ。サイズは昼間に釣れたものよりも少し大きく65センチほど。

 仕掛けをうち直し、伊藤君と関戸さんの釣り場に戻ったが、またすぐにセンサーが反応した。「おっしゃ!また来た」釣り場へ走る。やっぱり伊藤君の足が速い速い(笑)僕と同時に走り出したのに、僕を数秒引き離してアタっている竿の前に到着していた。僕のポケットには財布、携帯、鍵、受信機、その他もろもろ色んなものが入っているのでうまく走れない。こういうときのために装備は軽くしておいた方がいいようだ(笑)

 アタっている竿を立てると、ここちよい魚の手ごたえ。上がって来たのは昼間に釣った1匹目よりやや小さめ。目測で55センチほどだろう。

2匹目 目測65センチ 立て続けにヒットした3匹目 目測55センチ

 当初は午後9時に切り上げ予定だったが、連続してアタリが出たため、1時間延長することにした。しかし連続アタリはこれまででそのあとアタリが止まってしまう。夕方からしばらく風がやみ、暖かかったのだが、冷たく強い風が吹き出した。しかし3人の会話は尽きることなく、楽しく笑いながらすごし、時間の流れが早く感じられる。

 魚の活性が下がってきたのだろうか・・・しつこいくらいに伊藤君や関戸さんの竿を揺らしていたウグイの攻撃も少なくなり、鯉の跳ねやモジリもみられない。時刻は午後10時、引き上げ時だ。「そろそろ帰るか・・・・・」

 それぞれ自分の仕掛けの回収を始める。僕も釣り場に戻り、忘れ物のないように少し荷物を整理してから仕掛けの回収をする。まず2番竿のリールを巻き、仕掛けを引き上げた。それと同時に1番竿が動き出す・・。「あれ、おまつりしているのかな?」
だが、海であるまいし、ちゃんと自分で決めたポイントに仕掛けを収めたはず。おまつりはありえない・・・

ということは・・・・

 パチン! センサーの洗濯バサミがラインからはずれ、糸が出てゆく。「鯉だ!」
 前回同様、片付け間際のヒット。もっていた2番竿を竿たてに戻し、1番竿にもちかえ、戦闘開始。コイツはなかなかいい走り方をする。重量もある。帽子にとりつけたヘッドランプの明かりを水面を割った鯉に向けると、アベレージサイズを超えているのがわかる。十分に空気を吸わせてからネットイン!

「お!これは80あるんじゃない?」

 急いで伊藤君と関戸さんを呼びに行き、写真撮影を頼む。伊藤君にカメラを渡してまずは僕が鯉を持っているところをカシャっ♪ 続いて計測している写真を・・・・・と、思ったが、メジャーなどの検寸道具一式を家に忘れてきたことに気づいた。

 しかたなく、バケツ用のロープを鯉の吻とシッポの先にに当て、全長になる部分に油性ペンでしるしをつけた。目測では、昼間に僕のとなりで釣りをしていたおじさんが釣ったものとほぼ同サイズ。帰ってからロープの長さをメジャーで測ることにし、そのままリリースした。

終了間際にヒットした鯉はなかなか良型♪ 家に帰り、ロープの長さを測ってみると78センチだった

 本日はこれで4匹の鯉をゲットすることができた。最後のこの鯉は家に帰ってロープを計測してみたところ78センチだった。残念ながら80センチには届かなかったが、喜ぶには十分な結果だ。仕掛けを回収する前に釣り場の整理をしていてよかった。それに1番竿を先に回収していたらこのヒットはなかっただろう。

 このあとは荷物の片付けをすまし、近いうちにまた夜釣りを一緒にしたいと話ながら解散となった。
 今回、僕の通算釣り時間は15時間。これだけ釣りをしてから、荷物を背負って自転車で帰るのは楽ではなかったが、良い釣りができたので、そのくらいどうってことはない(笑)

 次回は来週か再来週・・・・。いまは学校の授業進行に置いていかれそうなこと以外は、余裕のある生活をしているので、いまのうちに釣れるだけ釣っておきたい。