鯉釣り日記2006 晩夏を満喫
 釣行日 8月27日
午前10時〜午後6時
 場 所  月寒川
 時 間


 札幌の学校では夏休みも終わり、秋の気配が刻々と近づいてくる晩夏。この夏最後の釣行に出るとする。

 今回の釣行場所は7月はじめに釣行した月寒川-望月寒川の合流点。去年は茨戸川、一昨年は新川となった晩夏の釣行。今年はどこに釣行しようか迷ったが、ちばさんからの掲示板の書き込みもあったことで、このフィールドに決めた。

 当日の朝。ちょうど出発時間の8時30分に知り合いからのメールで目が覚める。ちょうど出発時間って・・ダメじゃん!寝坊だ!ひさびさに楽しい夢を見ていたので、目覚ましの音に気づかなかったらしい。ベッドから飛び起き、急いで朝食をとり、予定時刻より40分ほど遅れて親父の車にて出発。ちなみに知り合いからのメールの内容は・・・・

件名:突然でゴメン
内容:ガガンボってなに??


朝から何その質問・・・でもこれで起きられたからとりあえずよかった。ありがとうガガンボ!

 出発してから数十分。少々道に迷ってしまい、予定よりもかなり遅れて午前10時に竿を出す。釣り場は前にここに来たときと同じ、合流点の上流(月寒側)である。竿を出す前にフィールドをひととおり見てきたが、今日は遊び鯉が多く、あちこちで泳ぎ回っている。活性は高い、チャンスはありそうだ。

 今回もエサは定番のコーンとし、仕掛けは発泡材を使ったポップアップ式のヘアリグを試してみることにする。
以下のとおり。

オモリ部
固定式、ひし形オモリ25号

仕掛け
ヘアリグ、巨鯉ハリス8号+チヌ8号
ハリスに板オモリ、ヘアー部に発泡材。
針が水中でサスペンドする。

エサ
スイートコーン

 この仕掛けは、エサが水中をただよう形になるので、ジャミにもかなりアピールしてしまいそうだ。本当はエサ持ちが良い、焼酎漬けにしていた食わせコーンを使用したかったのだが、寝坊して慌ててたため、ビンを間違えて焼酎漬け大豆を持ってきてしまった。大豆でも別にいいのだが、寄せエサはコーンを用意しているので、食わせもコーンにしたい。仕方なく、寄せエサ用のフニャフニャした冷凍コーンを発泡材と一緒にヘアリグにつけることにする。エサ持ちはかなり悪そうだ・・。

 1番竿を川の中心に打ち込んだ。竿を出している最中、岸際までよってきてエサを探す鯉の姿をみたので、2番竿は近投というか、岸から30センチくらいのところに落としておいた。寄せエサも撒き、準備完了。


 落ち着くために、散らかした道具類を整理し、イスに座ってコーヒーを飲む。日差しが強いのでパラソルも用意。買ってからまだちゃんと読んでいない06年秋号の鯉釣りマガジンに目を通しながらアタリをまった。鯉釣りマガジンなどの釣り雑誌は、買ってから全部読んでしまわずに、釣り場でアタリを待ちながらゆっくり読むのが好きだ。

 竿を出す前まであちこちでウロウロしていた鯉たちはどこへやら。セット完了の1時間後にまた川の様子を偵察しに行くと、遊び鯉があまり見られなくなっていた。かならず鯉がたまっているという望月寒川の水門前を見に行くが、そこにも60センチほどの鯉1匹しか見当たらない。どこへ行ったのか・・。あちこち探していると、ポイントの上流にある橋から、更に上流を望むと、かなりの数の鯉がたまっているのを発見。40台から推定80越えまで、様々なサイズの鯉が遊んでいるのが見られる。それぞれぼぉ〜っと浮いていたり、底でエサを食んだりとテキトウな泳ぎ方をしていた。鯉が見られるのは近辺でその一帯のみで、僕の釣り場のほうには鯉が来ていないようだ。だが、まだまだ時間はある。鯉たちもそのうち釣り場のほうに戻ってくるであろう。


 
しばらく橋の上から鯉を見下ろしていたかったが、時刻は昼時。暑いのでパラソルの下に戻って昼食をとることにしよう。

 パンをほおばりながら、センサーの受信機をテレビのチャンネルに合わせ、24時間テレビの音声だけを聞く。受信機の周波数を変えている時点でアタリはまったく期待していない(笑)

 暑い季節の釣り場での昼食は、痛みにくいパンを主食としている。クーラーボックスというものは持っていなく、唯一あるクーラーバッグはエサ用のトウモロコシや大豆などが入っている。どちらかというとご飯派の僕はオニギリや弁当なども食べたいのだが、近くにコンビニがない場所では、いたみにくそうなパンとカロリーメイト、野菜ジュースなどが最近のメニューとなっている。

 昼食の後、飲み物がなくなったので、近くの自動販売機まで買いにいくことにした。受信機は24時間テレビのままにしておく。どうせまだアタらないだろう・・・・・。しかし5分後。ジュースを片手に釣り場への帰路を歩くと、釣り場からクリック音と水しぶきの音が!?まさか・・・

 ほんの五分留守しているあいだにアタっていやがった!魚はすでにオーバーハングしている木の下に潜り込んで動いていない。タイミングが悪すぎる!センサーは24時間テレビだ!!とりあえず竿をもち、糸を張ってみる。だが魚が出てくる気配がない。しばらくのあいだ、糸を張ったり緩めたりを繰り返しながら、なんとかオーバーハングから出そうとするも。魚はあいかわらず出てこなく、ひたすら同じ場所で暴れている。更にいろいろなモーションをかけ、なんとか引き出してやろうとしたが、残念ながら木の下に入ったままスッポ抜けたようだ。竿を引っ張ると木の枝に絡まったラインの先に仕掛けが見えたが、その先にはやはり何も着いていない。大きさは60センチほどだろうか。あまり大きくはなかったが、せっかくなら釣り上げたかった。このような狭いフィールドでは、ほんの少しの時間でも、油断は禁物ということだ。センサーの周波数を元に戻す。

 だが、このあとからポイントに鯉が入ってくるようになったようで、かなりエサに反応してくれる。ただ、食い気はそこそこで、目の前のエサをちょっと触ってみるだけという鯉が多く、なかなか吸い込んではくれない。

 一度目のヒットとバラシがあってから1時間後、支笏湖で釣りをした帰りにこの場所に来るという、ちばさんとメールをしている最中、1番竿の糸が張り、竿先も曲がったが、それまで。悔しがりながら1番竿、2番竿ともに回収してエサ換えをした直後、同じように2番竿の糸が張り、竿先が前アタリを示したが、空アタリで終了。メールでこの状況をちばさんに報告すると、「数日前にここで釣りをしたときもそんな感じで、食いが浅かった」と、ちばさんも言う。偏光グラスで水中をのぞくと、やはり数匹の鯉が仕掛けの周りにいる。食いが浅いとはいえ、寄せエサのコーンはいくらか食べているようだ。これならそのうち・・・・・・♪そう期待したときにセンサーがオン。心の中でガッツポーズをとったが、なんと掛かっていたのは亀だった。

 鯉が触るものの、なかなかヒットはしない  センサーが入ったと思ったら、亀だった。

 せっかく鯉がポイントに入ってきてくれても、コンディションは良いとも言えず、悪いとも言えず・・。そんなこんなで苦闘していたら、またポイントに鯉が見られなくなってしまった。こうなったら夕方勝負。前にここに来たときも、時間を延長して夕マズメを狙い、1匹上げることができた。今回も、予定では5時ごろ納竿だったところ、1時間半延長することにし、6時半まで粘ってみる。

 鯉がまたこちらに回ってくるまでは、またおとなしくイスに座って音楽でも聞くことにする。気づけば最近、日が落ちるのがすっかり早くなっている。午後3時ともなれば気温はだんだん涼しくなり、空にも秋の気配。夏好きの僕にとっては少し寂しいが、晩夏を十分に満喫した。


 午後5時、ちばさんがご友人と共に釣り場に訪れ、下流の合流付近で竿を出した。そのころ、この近辺にはふたたび鯉の姿が見られるようになり、ちばさんとご友人が竿をセットしている最中、僕の1番竿に早速空アタリがあった。だがそろそろ魚の食いも立ってくる時間。空アタリなんかで終わらせずに思い切り吸い込んでくれと願いながら、ラストスパートに気合を入れる。

 そして午後6時、ちばさんと僕の釣り場で話していると、2番竿の穂先に前アタリが見られた。そしてついに竿が絞り込まれ糸が出されてゆく。戦闘開始!魚は狭いポイント内を縦横無尽に暴れまわる。その周りには木のオーバーハングだらけだ。その中に入っていこうとする魚を、体勢を低くしながら竿を胸元に寄せ、魚に静かに抵抗する。前回も思ったが、ここの鯉のファイトはなかなか豪快だ。その裏腹フィールドはせまい上に障害物になるものも多いので、楽しいというより、緊張する戦いになる。
今度は無事、ちばさんにネットインしていただき。ゲットすることができた♪時間を延長した甲斐がある。サイズは72センチだった。


 豪快かつ爽快なファイトを味わえた。その後、新しいエサを付け替えて同じ場所に仕掛けを投入。ちばさんとご友人の釣り場で終了予定時間までの30分を過ごし、午後6時半に納竿した。

 ポップアップ式コーンは試せなかったが、この日一日充実した釣行ができた。次回は日程も場所も未定だが、またこのような釣行ができればいいと思う。