鯉釣り日記2006 最悪のコンディション
 釣行日 7月17日
午前9時〜午後5時
 場 所  創成川
 時 間


 平日休みの7月17日海の日。この日は1ヶ月ぶりにホームグラウンドである創成川の北五番橋に釣行することにし、親友山崎くんを誘って、自転車で向かうことになった。しかし、1週間前からチェックしている天気予報では雨マークが目立つ。3日前になってから予報は少し代わり、雨マークが消え、雲&太陽のマークが表示されている。テレビ、電話、ネットなどでいくつかの天気予報を照らし合わせたが、やはり雨マークはない。これなら自転車釣行できそうだ・・・と思っていたら釣行前日。またしても天気予報が変わり、曇り(一時雨)となっているではないか・・。だが一時的な雨ということで本降りにはならないだろうし、むしろこの時期、雨が降ったほうが川の状況がよくなると判断し、釣行を決定した。

 当日17日の午前7時。道具をもって家の玄関をでた。少々曇っているが、太陽の光がもれて空が明るい。雨は降りそうにないので、自転車に道具を積んで山崎くんの家へ。しかし、山崎くんの家の前に到着したのとほぼ同時に、雨がポツポツと降り出してきた。雨が降っている状態で重い荷物をのせた自転車に乗りたくはない。雨は小雨のまま振り続け、強くなる気配はない。厚い雲もなく、空も明るいので、予報どおり一時的なものだろう。山崎くんの家の中で、雨がやむのを待つ。

 1時間後の午前8時。雨が上り、青空が見え出したので、出発する。釣り場に到着したのは45分後になった。

 北五番橋に到着するなり、自転車をとめて橋の上から川をみる。今日は水が動き、水位もある。鯉のすがたもかなり見え、活性は高そうだ。北五番橋の上流側に、上流から順に僕の2番竿、1番竿、山崎くんの竿の順でタックルをセット。仕掛けとエサは御なじみのものを使う。

オモリ:ひし形30号(固定式)

僕の2番竿と山崎くんは2本針を使用。僕の1番竿はヘアリグを使用する。
針はチヌ8号、山崎くんはソイ針17号。

エサ

マルキュー食わせコーン(焼酎漬け)

 いつもどおり、寄せエサに冷凍コーンを撒き、準備完了。ベンチにてアタリをまつ。橋の100メートルほど下流では中川さんが竿を出し、僕らが準備をしている最中に70台をパンプカでゲットしていた。

 今日の鯉はかなり浮き気味なので、僕らのようなブッコミよりもパンプカのほうが有利かもしれない。だが、底のエサに反応する鯉もいるので、チャンスはある。

 早速山崎くんのポイントで泡付けが見られる。おそらく寄せエサのコーンを食べているのだろう。その様子をみるべく、偏光グラスをかけて橋の上へ。川を見下ろすと、やはり鯉が寄せエサをたべている。推定50センチ後半というところだろうか。鯉はひとつずつコーンをたべながら山崎くんの仕掛けのほうへ移動してゆく。このまま針のついたコーンを吸い込むかと思われたが、仕掛けを前にして方向転換をして去ってしまった。仕掛けの存在に気づかれたか・・・?

 前回釣行した月寒川の鯉ほどではないが、ここの鯉もかなりスレている。その後も何匹かの鯉が山崎くんの仕掛けの周囲をうろつくが、ヒットはない。気づけばポイントに撒いた寄せコーンだけがあっという間に完食されてしまったではないか。エサ換えはせずに、寄せエサの撒きなおしのみを行う。

  寄せエサの撒きなおしをする山崎くん  

 橋の上から見る限り、魚の数はたくさんいる。70台後半もちょくちょく姿を現している。しかし、待てど待てどセンサーの受信はない。開始から3時間が経過し、一度目のエサ換えを行う。僕は去年のヒットポイントである葦際を攻める。

 アタリを待つ時間は音楽やトランプのポーカーゲームなどで楽しくつぶせるが、今年はシーズンインしてから、去年のような入れ食いになる活気が見られないのがさびしい。

 午後1時ごろ、村上さんが到着。橋の下に荷物を置いて、下流に3本の竿をだし、2本はコーン。もう一本はチカの切り身をつけて投入する。そのころ、雨が降り出してきたので、僕らと中川さんも橋の下に移動し、雨宿りをする。雨は強くなったり細かい天気雨になったりと変化を繰り返している。しばらく4人で談義しているうちに雨は上がり、中川さんも釣り場に戻った。

 雨がふっているとき、山崎くんの竿に鯉の前アタリらしきものがあったので、仕掛けを回収してみると、針からエサが消えている。山崎くんがエサの付け替えをしているので、同時に僕もエサ換えをし、1番竿をブッシュの下流の馬の背状になったオープンに、2番竿はブッシュすれすれにキャストした。

 山崎くんの竿に鯉が触ったので、これから釣れだすだろうかと期待していたとき、またしても雨が降り出した。しかも今度は雷まで鳴っている。最初の雷鳴はかなり遠くで聞こえたのだが、しだいに釣り場に近くなり、空がフラッシュしている。これは少々危険な状態だ。魚が掛かっても、竿を持つことは万が一のリスクを抱えることになるので、雷が過ぎてゆくまで竿には近づかない。魚が掛かっても竿はそのままにすることにし、センサーが入らないように、スイッチにつなぐ洗濯バサミもはずしておいた。

 雷鳴が大きくなるにつれ、雨の勢いも強くなり。しまいには土砂降りになってしまった。携帯で新しく更新された天気予報をみると、この時間は少々雨が強くなるとなっていた。しかし夕方には降水率も減るとのことなので、このまま橋のしたで待機する。

 空はあいかわらずピカピカドンドンフィーバー。天気が天気だけに、僕と山崎くんのテンションも落ち込みぎみ。村上さんは疲れて眠ってしまって、起きる気配がない。(実は村上さん、ついさっきまで海釣りをしていて、戻ってすぐに創成川に来たのだった)

 雷が鳴り出して1時間ほど経った午後3時半ごろ。ようやく雨が上がり、雷雲も消えたようだ。中川さんは竿を片付けて撤収してしまったみたいだ。

 橋の下から外に出られるようになってからすぐ、山崎くんの竿にはまたしても魚が触る気配があるがヒットはしない。そのあとすぐに僕の1番竿に空アタリが出た。泡付けもかなり見られるので、雨の影響か鯉の活性は上がっているようだ。エサ換えをしようと橋の下に置いていたエサの入ったビンを取りにいったとき、橋の向こう側 (下流側)にセットしてある村上さんのタックルに大きな亀がヒット(笑)、どうやら掛かったのはチカの切り身をつけていた仕掛けのようだ。一同に笑い声が上がった。その直後、山崎くんから「来てるよ!!」と一声。僕の1番竿のラインがふけている。リールのハンドルを巻き、糸にテンションをかけると手ごたえが!ブッシュに入られたりと、少々手こずったが、無事に上がったのは60台の鯉だった。

村上さんの亀と僕の60台で2ショット!

 一匹上がったことでモチベーションが上昇。が、しかしさきほどの大雨が影響して川の水が増水。しかもいままでに見たことがないほど流れが強くなっている。上流からたくさんの切れた水草や葦の塊が水面を勢いよく滑走し、僕達のラインをひっかけて仕掛けを流してしまう。これには一同大苦戦。幾度となくキャストしなおすも、どうしてもラインが流れてゆく草にひっかかってしまう。

 水面を流れる草をかわすために、落とし込みオモリを通してラインを沈めるが、キャストしてからラインに落とし込みオモリを通すまでの数十秒間のあいだに引っ掛かってしまうので、この作戦も通用しない。しかたなく、今日の釣行はこれにて終了。納竿の準備をはじめる。

 すると、夕方にかけて降水率が減るという予報とは裏腹に、またしても雷鳴と強い雨が降り出した。もういちど、天気予報をみると大雨、かみなり注意報が出ているではないか。竿や竿立ても橋のしたまでもって行き、仕掛けの取り外しや竿の収納もここで行った。すばやく納竿した村上さんは先に帰路についた。僕と山崎くんは片付けに時間がかかってしまい、30分ほど遅れてようやく納竿終了。釣り場はバケツをひっくり返したような土砂降り。この状態のなか、自転車で帰るのをためらったが、意をけっして荷物をつみ、ペダルを踏んだ。

 大降りの雨でぬれた路面は、荷台に重い荷物をつんだ自転車では走りにくい。ハンドル左のブレーキレバーを引くと、後輪が横滑りしそうになる。服があっというまにズブ濡れになり、夏の軽装をここまで重く感じたことはない。だが、バランスの悪い自転車で悪路を走るのには結構神経を使うのでそれどころではない。途中、アンダーパスの下り坂など少々危険な場所を通らなければいけないので尚更。約1時間かけ、やっとのことで自宅にたどりつくことができた。

 今回は無意味に疲れた釣行になった。今度は天気には気をつけて釣行しよう・・・・・。