鯉釣り日記2006 午後からちょっとだけ釣り
 釣行日 5月14日
午前2時〜午後5時
 場 所  モエレ沼
 時 間


 前日、天気予報を見ると日曜日は雨になっていたので、釣行を諦め、一日のんびり過ごすことに・・。午前11時ごろ、雨が降る中、バイトの面接に行き、30分ほどで終えて帰路に着くと、いつのまにか雨が上がり、空が晴れ渡っているではないか・・。このあとを家でゴロゴロするのはもったいない。もう昼になるが、どこかで竿を出そう!

 昼食を素早く済ませ、釣り道具をもって短時間釣行へ出発。今回の釣行場所は三日月湖のモエレ沼。この沼ではへら釣りや雷魚釣りでよく訪れていたが、最近はあまり来ることがなくなってしまった。今回は自分がまだ足を踏み入れていない場所に入ることにした。

 親父が転がす車で約20分、へら釣りをしていた頃によく来ていた水郷東大橋に到着。その近くにある舗装されていない細い道に入り、進んでゆく。

 この沼は6月頃になると、葦、菱やガマ、ハスなどの水生植物が湖面全体に茂り、投げ竿を使ったブッコミ釣りが難しくなる。葦が岸に伸びだすと、入釣することも困難になるので、ある程度水温が暖かく、まだ植物が伸びていないこの時期が、この沼でブッコミ釣りが可能な唯一の時期ではないかと考えている。一部、夏になっても水草が生えない場所もあるのだが、そのような場所は他の釣り人(へら師)が多く、時と場合を選ばないと、ブッコミ釣りはし難い状況となる。

 10分ほど舗装されていない道を進み、夏にもなれば入釣不可能になる場所に荷物を下ろした。岸辺は竿たてを刺せる場所から沼の少し落ち込んでいる部分まで、約5メートルほど、30センチほどの水深の湿地になっている。この湿地に背の高い植物が生えるのだが、いまはまだ、その植物たちも葉を枯らしたまま静かに根を張っているだけだ。

 水温をチェックすると思ったよりも暖かい。湿地帯の植物の根の群生の中を大型のヘラブナたちが産卵のために入ってきている。湖面にもかなり魚のモジリがあるので活性は高そうだ。早速竿を出すことにしよう。

 今回はひさびさにダンゴを使うことにする。

ボタン式吸い込み1本針仕掛け
オモリ:ひし形25号(固定式)
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:チヌ10号

ダンゴ
イモ吸い込み+ハトのエサ+麦こうせん

食わせ
乾燥マンゴー

 産卵期のために、多くの魚が岸際に寄ってきているので、1番竿は湿地帯の3メートルほど奥に打った。2番竿は水草による根掛りを覚悟で沼の真ん中まで遠投してみた。

 パラソルと折りたたみイスを出して、ぼ〜っとアタリを待つ。親父と、なぜか着いて来た妹は、手竿を出して小物釣りをしている。

  6月にもなれば入釣が困難になる場所  

 午後3時。一時間が経ったがなんら変わりはない。同じ配合のエサを付け替えて同じ場所に投入した。釣り場に着いたときは穏やかだったのだが、徐々に風が強まりだした。西からの風で、ちょうど向かい風になる。

 湿地帯では、いまだせわしなくヘラがはたいているが、それを見ていると、ときどき60〜70台の鯉が水面から顔を出したり、バッチャ〜ンと、まるで水族館のイルカショーのような大ジャンプを見せてくれた。鯉もかなり活性が高いようだ。

 だが、アタリがある気配はない。イスに座っているのが暇になってきたので、センサーを取り付け、僕も妹と親父と一緒に手竿で遊ぶことにした。妹と親父はすでにトンギョ(ここで釣れるのはイトヨ)を数匹釣って、水汲みバケツにキープしている。僕も地面からミミズを掘り出して、フナ針につけて投入する。使うのは3.6メートルの万能竿なのだが、この竿、いったい何年ぶりに伸ばしただろうか・・・。小学生のときに、このモエレ沼でサシをエサにマブナを爆釣していらいだろう。すっかり忘れてしまっていた、手竿と細い道糸の感触と、それを操るテクニックを思い出しながら、ウキを見つめる。

 湿地帯の草を交わしながら仕掛けを投入すると、5分に一度のペースでククっとウキが沈む。同時に合わせを入れると、8センチほどのイトヨが掛かってくる。30分もすれば、バケツの中はイトヨだらけになってしまった。

ひさびさのウキ釣りで、 イトヨ爆釣!

  親父と妹も爆釣  

 ひさびさに小物釣りをするとかなり楽しめるものだ♪
 さて、鯉釣りのタックルのほうはピクリとも動こうとしない。鯉の跳ね、もじりはいまだに続いているが食い気がないのだろう。そして、やはり底に生えた水草も仕掛けの邪魔をしているようだ。今回は時間が無かったので適当な場所に打ち込んだが、このような場所では、一部水草が生えていない、底質が変わっている場所を探して打ち込むと効果的なのだろう・・。

  親父と妹も爆釣  

 肌寒くなってきたので、車の中からアタリを待つが、反応はないまま時間切れ。午後5時に納竿となった。

 今度この沼に来るときはさらに水草が茂っていそうだが、ブッコミ釣りができそうな場所があれば、また挑戦したい。夏、浮き草が茂り、鯉が浮いてきたら、パンぷか釣りもできる。去年は一度も訪れなかったが、今年は何度かこの沼に訪れ、一匹釣り上げてみたい。