鯉釣り日記2006 Riasing hell
 釣行日 4月23日
午前8時〜午後5時
 場 所  創成川
 時 間


 昨日22日(土曜)より、インターネット選手権の春季大会が開始された。去年の秋大会では申請サイズぎりぎりの60センチジャストで申請し、みごとにブービー賞をいただくことに・・(笑)ブービー賞の賞品も素敵だったのだが、今期は、もうちょっと大きい鯉を申請したいなと、4月23日、意気込んでホームグラウンドの創成川 北五番橋へ向かうのだった。

 今回の釣行は、友人の山崎くんとの同行。山崎くんは今年初の釣行となる。

 前日22日に山崎くんと打ち合わせ&エサに使うトウモロコシの購入をすませ、23日午前7時、自転車に荷物を載せて、ひとまず山崎家へ向かう。自転車での釣行は今年初だ。大荷物を載せながら走って片道1時間の距離なので、気合が必要。「よっしゃ!いくぞ!!」と勢いをつけて、ペダルを踏む・・・・が!しっかり踏んだつもりだったペダルから右足がすべり落ちる・・!勢いよく反転したペダルが左足の脛を直撃!!「っ〜・・・・・」 のっけから空回りしてしまったようだ。

 ヒリヒリ痛む左脛をさすりながら、山崎家にて山崎君と合流。ふたりで荷物を分担し、ふたたび川に向けて出発する。いまだに左脛の痛みが取れないなか、山崎君も自転車走行中に前方から向かってくる犬を避けようとした際、自転車の普通ではありえない場所に足を強打・・。ふたりして足を負傷しながら、いつもどおり1時間後に北五番橋に到着した。

 到着して速攻、北五番橋の上から川の様子をみてみる。先日から頻繁に降っていた雨によって、水かさは前回よりも増している。周辺には遊び鯉がよく見えたので、魚はいるということでひとまず安心。橋の上流側に僕の1番、2番竿、山崎君の竿の順で3本セットした。

 今回のエサは、僕の2番竿と山崎君の竿にコーン、僕の1番竿には、前回、前々回の釣行でTさんとtadasiくんに頂いたボイリーを使う。

:ひし形30号(固定)
ハリス:巨鯉ハリス8号
:チヌ9号

エサ:僕の2番竿&山崎くんはコーン
僕の1番竿はボイリー。最初に使用したのはTさんからいただいたご自作の動物性ボイリー。

 僕の1番竿〜山崎君の竿の順に、奥のかけあがり、ブッシュ付近、ブッシュの切れ目にそれぞれ投入。コーン使用の仕掛けのまわりには、冷凍のカーネルコーンをひしゃくで撒いた。前回まで使用していたパンも、まだいけるのではないかと思ったが、さすがに水温が上昇し、ウグイやフナの活性もあがってきたのでエサもちの悪いパンはもう使えない。


 それぞれセンサーやアタリブザーをセットし終えると、早速ベンチの上にリュックの中身を広げる。二人のリュックの中身は、アタリを待つ間の暇つぶし用品が大量に詰まっている(笑)

 まず取り出したのはipod&CDウォークマン。僕のセンサー用のスピーカーにつなげて音量を拡大。これを聞くと釣れるというジンクスのある曲が釣り場に奏でられた。次にリュックから出てきたのはトランプ、デジカメ、アルトリコーダーなどなど、また山崎君のサイトIMPOSSIBE SPACEのブログに僕達の会話などを載せようと、テープレコーダーやマイクまでもが・・・

 「あんたら、何しに来たの?」と言われてもまったくしょうがないくらいに、遊び道具が釣り場に散乱した。
 この中から最初に選んだのはトランプ。僕はトランプのゲームをほとんど知らないので、山崎君に教えてもらいながら、「大富豪」をやってみる。これがなかなか面白く、すっかりハマってしまい、何度も何度もゲームを繰り返してはカードを打つ。トランプはアタリを待つ間のいい暇つぶしになることが判明した(笑)

水族館で購入した魚のイラストの入ったトランプ 遊び道具散らかしすぎ・・

 山崎くんと二人、コーラやこの下流で実釣している前川さんから頂いたコーヒーを飲みながら、ゲームに夢中になる。すると、竿のほうからアタリブザーのメロディが・・!同時に山崎君の竿が勢いよく引き込まれる。

「フィッシュオンーーー!!」

 いままでオチャラケていた二人の目の色が変わる。山崎くんもだいぶ魚とのやり取りになれたようだ。難なくタモに取り込んだのは、55センチの抱卵した鯉だった。かなりガッチリとフッキングしてしまい、針を外すのに苦労したが、「この魚はお母さんだから、扱いは慎重に・・」とすばやく写真を撮ってリリースした。

  山崎君にヒット!55センチ  

 
山崎君、今年初の釣行で一投目から初鯉ゲット!本人もかなり嬉しそう♪幸先のいいスタートで、今年は何かイイことあるかな・・?

 この鯉をリリースしたあと、二人ともエサ変えをして、橋の上から川の様子をのぞいてみる。今日は上流からの下りの鯉が多いようだ。僕が泳いでいる鯉の姿に夢中になっていると、山崎くんが「お!アタッてる!!」と声を上げた。反射的に竿のほうをみると、僕の2番竿がお辞儀しているのが見えた。急いで釣り場に戻り、竿をたてると気持ちのいい手ごたえ。あがったのは、さきほど山崎くんが釣ったものと同じくらいのサイズの鯉。オスだろうか、スリムでカッコイイ体形。

  今度は僕にヒット  

 前回、前々回とボウズが続いていた僕も、小さいながらもなんとか一匹上げることができて、ほっとする。とりあえず、二人とも釣果を得ることができた。タモ網を洗ってから、トランプを続行していると私のセンサーが入る。掛かっているのは2番竿。こんどは粘り強い面白いファイトを楽しませてくれる。山崎君にタモ入れしてもらい、ゲット♪大きさは、さきほどと同じくらいか・・それより少し大きいか・・、「これ、60センチあるかなぁ?」大会の申請採用サイズは60センチからなので、一応検寸してみる。
サイズは・・・・

  う〜ん、微妙・・。でも一応パスワードを入れて撮ってみる  

 今日の鯉は柄杓でフィーディングしていたトウモロコシにかなり反応しているようだ。一番竿のボイリーにはなかなか興味をしめさない。ボイリーでも一匹釣ってみたかったが、1番竿のエサもコーンに変えることに。

 今日の天候はなかなか安定しない。雨は降らないものの、曇ったり晴れたり、風が吹いたりやんだりの繰り返しで、落ち着かない。この時期はちょっとの日差しや風で体感温がかなり大きく変わるので、「寒い」と言って重ね着したり、「暑い」と言ってタンクトップ一枚になったりと、服装の変化が激しい(笑)

 この後、午後までアタリが止まってしまい、ふたりはまた、音楽を聴き、昼食を食べながら、それぞれ好きに遊びだす。僕は釣果や釣行での出来事を書く「巨鯉への道ファイル」 (釣行記のネタ帳のようなもの)に絵を描き、山崎くんは持ってきていた宿題をはじめる。


 午後1時ごろ、村上さんがタックルを持って到着した。村上さんは、僕らの間ではこのポイントの守護神と呼んでいる、「神」的な存在。村神さんである。

 村上さんは山崎くんの竿より20メートルほど上流に2本の竿を出した。タックルの準備が整ったら、いつもどおり、3人で談笑する。普段の釣行中でも村上さんとの会話は、ある意味普通ではないが、今回は山崎くんがいる。村上さんと山崎くんのコンビが揃うと、釣り場の空気がどうなるか、皆さんには想像がつかないだろう・・。ふたりの会話を横で聞いている僕は精神異常を起こさないためのセルフコントロールに勤しんでいるのであった・・・(爆)

 今回、僕と山崎くんが持ってきた遊び道具の中に、簡単なレコーディング機材がある。テープレコーダーとマイクの2セットなのだが、これは山崎くんのサイトのブログに僕達の肉声を載せようということで持ってきたのだった。


 そこで、村上さんに何かしゃべってもらおうと、山崎君がレコーダーのスイッチを入れ、マイクを村上さんに向けると・・

   逃げた!!  

 「なんかしゃべってくださ〜い」とマイクを向けてしつこく追いかける山崎くん。釣り場から離れ、逃げる村上さんにマイクをもって追いかける山崎くん、その後ろからカメラをもって二人を撮影する僕・・釣り竿をほったらかして大騒ぎ!
村上さんは近くにある自宅まで逃げたのだが、結局捕まり、テープに音声を録音されてしまうことに・・・


 しかし、このときの音声を後で聞いてみると、雑音の入りすぎで会話が聞き取れないという問題があり、大騒ぎの意味なく、ボツにすることにした(苦笑)

 釣り場に戻り、またそれぞれアタリを待ちながら遊びだした3人。僕はデジカメで今回撮った写真を整理していたのだが、ふと山崎くんと村上さんの2人をみると・・・土手に刺さっていた細い棒の上に乗り、バランスをとる山崎くん、それを見るなり、山崎くんに突進しようと向かってくる村上さん、しかし山崎くんがそれに気づき、棒から飛び降りて回し蹴りを入れる。それを見て爆笑する僕・・・・はたから見たら、「マジであんたら何しにきたの?」ってくらい大騒ぎ。どう見ても釣り人とは思えないこの3人、「マジで俺ら、何しにきたの・・・?」


 気をとりなおして、話を釣りに戻す。

午後2時、大騒ぎが収まり、またベンチで談笑していると、僕のセンサーから異音が・・!?竿をみると、僕の1番竿が舞い込んでいる。
竿たてから外し、ファイトの末に村上さんにタモ入れしていただいた鯉は67センチ。これを申請すれば恐らく、ブービー賞ではなくなるだろう・・・。

  僕の3匹目は67センチ  

 この20分後にまた1番竿にアタリ。またしてもセンサーの受信機から異音が流れる(?)
 魚は縦横無尽に駆け回り、なかなかギブアップしてくれない。ようやく魚の顔が水面から出たとき、胴体の太さに「80あるんじゃないの?」と思ったが、なぜかシッポのあたりから激スリムになる、ちょっとドン詰まり形の体形。サイズは73センチだった。
でも、これでまた大会申請のサイズを伸ばすことができて満足♪

73センチ、いい引きを楽しませてもらった。

 センサーの異音は、発信機の電池切れが原因だった。去年の今頃の時期から使っている電池で、釣り場から離れていたために長い間スイッチ入りっぱなしということが何度かあったので、さすがに1年は持たなかった。すぐに発信機を2台とも外し、新しい電池に入れ替える。テストとして、少し離れた場所からスイッチを入れると、こんどは問題なく、受信機から「エリーゼのために」が奏でられた。

さきほどの73センチをリリースしてからまた20分後、2番竿にヒット。今度は勢いよくラインが出されている。

「ぎぃぃぃーーーーーっ、ゴキゴキゴキ!(?)」

魚の勢いにまけ、ピトンヘッドの向きが変わってしまった。しかもファイトしようにも竿尻がピトンからなかなか外れず、立ち往生。ようやくファイトに持ち込めたと思ったらスッポ抜け・・・・(涙)

そしてまた25分後、2番竿にヒットしたが、こちらもスッポ抜け。どうやら2番竿に使っていた針の先が甘くなっていたようだ・・。
「もう一度来い!」と願をかけるが、それ以来、アタリがとまり、僕にも山崎くんにも村上さんにも反応がない状況になってしまった。午後5時までがんばったが、風が強くなり気温も下がってきたので、竿を縮め、納竿。行きよりも重く感じる荷物を山崎君の分担しながら、1時間の帰路を走り帰宅したのであった・・・。

今回の釣果は、僕が4匹、山崎くん1匹の合計5匹となった。インターネット大会の期間はゴールデンウィーク明けまでなので、またこのポイントに釣行したいと思う。