鯉釣り日記2006 気合を入れたら
 釣行日 4月9日
午前11時〜午後5時
 場 所  創成川
 時 間


 前回、魚がいないという悲しい状況と戦い、結局見事にボウズをくらった創成川にて、リベンジをするべく同じ釣り場(北五番橋上流)へ釣行した。

 午前10時、家を出発し、買い物をしてから釣り場へ向かった。
 10時半ごろ、北五番橋に到着し、いつもどおりの上流側に竿を出す。下流側には先客さんがいるようで、土手下にタックルを載せたロッドポットが置かれている。

 カッコイイ、先客さんのロッドポットに見惚れながら仕掛けを準備し、川の対岸近くと真ん中あたりに投入、午前11時開始となった。今回の仕掛けは前回とおなじ、このポイントでは僕の定番となっている2本針ブッコミ仕掛け。

  エサは片針に食パンの白身、もう片方にマシュマロを使う。  

 センサーもセットして、あとは待つばかり・・。心配なのは、今日の創成川も前回と同じく鯉の魚影が見えないということ。準備中、下流側で竿を出す先客さん(以後、tadasiくん)と少し会話したが、朝6時から竿を出している彼も、鯉の姿をみていないと言う。大丈夫だろうか・・・―――

 tadasiくんは、滝川からの遠征釣行中。僕と同じ鯉竿2本使用スタイルには同種の匂いを感じた(笑)

 開始から1時間半が経過したころ、暇だったので北五番橋のすぐ隣にある横新道橋の上から川をのぞいてみると、上流からの下りの鯉のスクールを発見。50〜70センチほどの鯉が6匹ほど。ようやくみられた鯉にテンションが上がる。

 このスクールの進行方向には僕、そしてtadasiくんの仕掛けがある。ゆっくり進むスクールより先回りして、僕らの仕掛けが見える北五番橋にのぼり、スクールがポイントに入ってくるのを待つ。

 数分後、ようやくポイントに入ってきたスクールの6匹の鯉たち・・。僕の仕掛けを見つけるなり、ゆっくりと近寄ってきた・・・そしてその中の一匹が鼻先でエサのパンをつつきだした。食うか ―――?

「・・・・・・っ」 ヒットを期待して緊張したが、食い気がないのか、ちょっとだけペロっとなめるようにパンのはじっこ口に触れる程度で終了。だが、まだその先にはtadasiくんの仕掛けが二つある。「食えっ、食え〜っ」と念じてみたものの、やはりどの鯉もエサに興味は示すが、食うまでにはいたらなかった。

 このあとから、下りの鯉のスクールがよくみられるようになった。チャンス到来!センサーの受信音を期待しながら、tadasiくんや釣り場に訪れたバチさんと会話をしながら過ごす。今日の天気は曇りのち晴れと聞いていたのだが、雪がちらつき、風が冷たかった。

   最近開通した横新道橋  

 
午後1時をまわった頃、1番竿にコンコンという軽く竿先をたたくようなアタリがあったがすぐに止まってしまう。そろそろジャミが活動をはじめたのか、それとも鯉の前アタリだったのか、正体をたしかめるために橋の上から様子をみると、1匹の鯉がパンをちょっとだけちぎって食い逃げしたのが見えた。

「あー!バカ〜、ちゃんと針のところまで吸い込めー、逃げんな〜」

と、ひとり心の中で喚いていると、上流のほうからかなり大きい鯉の群れが下ってくるのが見えた。

 ときおり、20匹ほどの群れがこの場所を通り過ぎるのをみたことはあるが、この群れはかなりでかい!30匹以上いるだろうか、流れるように北五番橋を通り過ぎていった。

 ここでは初めてみた鯉の大型の群れに感動していたが、よく考えてみれば、流れるように北五番橋を通り過ぎて行った=僕とtadasiくんの仕掛けも、その30匹に完全なるシカトをくらっていたことになる・・・・(苦笑)

 でも、これだけ鯉がいるのだから見込みは充分あるということ。エサ換えをし、両方の竿の投入ポイントを約30匹の群れが通っていったライン(川の対岸すれすれ)に変える。「今日は必ず釣って帰ってやる」と気合を入れた。

が、しかし。

・・・・・気合を入れた・・・とたんに、鯉がいなくなるパターンを去年はよく味わったが、今年も早速味わうことになったようだ。

 さきほどの30匹ほどの群れが通り過ぎてから、このポイントに現れる鯉の姿が急激に減ってしまったではないか・・。30分後に空アタリがあったのを最後に完全に鯉のスクールが来なくなってしまう。魚の姿の見えない北五番橋よりも寂しいものはないように思える。

 午後2時頃、北五番橋の守護神 村上さんが竿をもって登場した。村上さんは四次元につながっているかのごとくに色んなものが出てくるジャンバーのポケットから取り出したマシュマロ、それにパンを針につけて投入した。

 それからしばし、村上さん、tadasiくんの3人で談笑する。やはり釣れないときでも仲間たちとの楽しい会話があれば、時間などすっかり忘れてしまう。村上さんは、聞いている側にツッコミをいれる余裕すら与えない、強烈なボケをときどきかましてくれるので、笑いがたえない(爆)僕と釣友の山崎くんの間では、村上さんは北五番橋の釣り場になくてはならない名物的存在になっていたりしている。(笑)

tadasiくんと僕 2ショット 村上さんが持っていたエサ用のパンを狙ってトンビが・・

 午後4時、tadasiくんが滝川へ帰ってしまったので、村上さんとふたり談笑を続ける。いまだに釣り場には鯉の気配がない。
午後5時に親父が迎えにくるまで、センサーの電源を切らずに粘ったが、結局今回もボウズで終了となった。

 次回は、去年かなりお世話になった食わせエサ、スイートコーン、そして前回の釣行でTさん、今回の釣行でもtadasiくんに動物性ボイリーを頂いたので、ダンゴはまだ使わず、それらのエサで攻めてみたいと思う。