鯉釣り日記2006 渋すぎじゃない?
 釣行日 4月2日
午前9時30分〜午後5時
 場 所  創成川
 時 間


 前回、創成川にて満足できる結果で2006年の初釣行を終え、気持ちよく今年のスタートを切ることができた。

 その釣行以後、創成川での好釣を耳にすることが増え、それを聞くたびに「また行きたい、また行きたい」と思いながらもなかなか釣行できなく、前回釣行から約一ヶ月が経過してしまった。

  4月2日、ようやく釣行できるようになったので、息荒げに張り切って春の創成川 北五番橋に向かう。

 午前9時、親父の車にて出発。食料を買い込んで、20分後に北五番橋に到着した。
 橋の上流側の前回僕が入釣したポイントですでに堤さんが竿を出している。今回はその奥に入らせていただくべく、親父の車は堤さんの釣り場を通過してフィールドの奥に進める。「このへんで竿出すわ」と親父に車を止めてもらい、早速荷物を出す。

 荷物を出し終え、僕が釣りの準備に差し掛かっていると、親父は「出るときはUターンして頭から道路に出ようかな」と車を動かし始めた。この場所はせまいし、親父の車も大型なので、(車の)頭から入ると、帰りはバックしながら道路に出るか、ちょっと無理してUターンして頭から道路にでるか、なのだが、親父は「ちょっと無理してUターン」を選んだようだ。親父の車は「がががが!」と音を立てながらまだ残る雪の上に乗り上げながらターンを始める。

 タックルをセットしながら、狭い場所でちゃんとターンできるのか?と少し心配しながら見ていると、案の定、車は雪と泥の泥濘にハマって身動きが不能になった。(苦笑)

「あ〜あ・・・・・」

   ターンするべく、乗り上げちゃいけない場所に乗り上げた親父のエスティマ  

 堤さんに手伝ってもらいながら、車を泥濘から出そうとする親父・・。この下流の「コジマ前」で釣りをしている中西さんと前川さんも駆けつけて救助にきてくれたが、結局、どこかから借りてきた重機で車を引っ張り出すことになった。

 みなさん、うちの親父がすみません(爆)

 ひとまず一件落着して、僕は仕掛けを川の真ん中と奥に投入した。

仕掛け
2本針 ブッコミ
オモリ:ヒシ型25号(固定式)、ハリス:巨鯉ハリス8号、針:チヌ9号

エサ
食パン

 この近くで釣りをしている中川さんと少し話しながら、アタリを期待するが、まだ反応はないようだ。親父は用事があるので、うまってホイールが泥だらけになった車で帰ってしまった。
 
前回よりも、水深は増しているが濁りはない。いつものように橋の上から川の様子をみるが、この日は鯉どころかボラや他の魚の気配すら感じられない。まだ午前中だし、そのうち魚も動き出すだろうと、おとなしく魚が出てくるのを待つことにする。


  お隣は堤さん

 今日は風が強く、寒い・・前日の昼間は暖かく、春を感じさせたが、今日はけっこう冬だ。前回の釣行時よりも寒いではないか。冬嫌いの僕には少しものうい。

 もう東京は暖かいんだろうなぁ〜・・。4月2日・・そういえば、東京 江戸川に遠征してからちょうど2年だ。「東京は暖かかったなぁ・・一日目でかなり日焼けしたもんな・・」「あのときは一投目からいきなりヒットして・・」そのころのことを思い出し、熱い紅茶を飲みながら現実から少し逃避していた(笑)

   最近開通した横新道橋  

 
そういえば、ホームグラウンド化しているこの北五番橋のフィールドでも、今回僕が入った場所で釣りをするのは久しぶりだということに気づいた。去年までこの場所は横新道橋の建築のためバリケードが施されていたのだ。確かこのへんは、暖かくなると複雑にブッシュが茂るはずだ。今年はこのへんも思い切り攻めてみよう・・

 風が強まるなか、一度目のエサ変えをする。パンは魚につつかれた様子もなく、針残りしていた。

 時刻は午前11時を回った。
 様子見で訪れた亀仙人さんと会話をする。釣り場の話に花を咲かせていると、川に生き物の気配が・・・水面にチラっと、下流から上流に上る動くものが見えた・・鯉か?会話を終え、車で去っていた亀仙人さんを見送ってから堤さんの陣地に行くと、堤さんも「鯉、いるね♪」と言う。スクールが上がってきているようだ。

 上りの鯉がいるということは、ヒットの確率が高いのは僕より少し下流で竿を出す堤さんの一番下流側の竿。そう読んだ。
そして予想は的中。数秒もしないうちに堤さんの下流側の竿の穂先がが川に向けて引き込まれた。

 ヒット!♪上がったのは50センチクラスの鯉。堤さん、今シーズン初鯉であった。やはり鯉の精悍な顔つきはいつ見ても力強さを感じる。

堤さんの今シーズン初の鯉!

 鯉の姿が見れてひとまず安心。このあともいくつかのスクールが川を上ってゆくのを見ることができた。期待はできる。このまま堤さんにも僕にもポツポツアタリが出る・・ということが理想的だ。堤さんは2本出していた竿にもう一本くわえ、3本竿で勝負にでる。最初から出していた2本のエサはパン。新しく出したもう一本はコーンで試すようだ。

 いつものように、「来い、来い・・」と念じながら竿が舞い込むのを待つ。ときおり吹き抜けてゆく風が、竿先を上下にゆらすと、つい「アタリか!?」と思い、心臓がドキっとしてしまう。だが、期待とは裏腹に、鯉たちは僕たちの仕掛けを華麗にスルーしてゆく。鯉らしき魚影が水面に見えるたびに「来るか・・・」と息をひそめていたが、結局、どのスクールの鯉も僕の仕掛けには目もくれずに、通り過ぎていってしまった。上りのスクールがいくつか見れたのはホンの数十分だけ、その後はまた川が静まってしまった・・

 午後になると、風の強さがかなり増してきた。さすがに寒いので、堤さんの車の中に避難させてもらい、車載テレビでお笑い番組をみて、笑いながら時間を過ごした。

 ウトウトしていると、もう時間は午後2時。車の窓をコンコンと叩く音がしたので外をみると、僕が鯉釣りを始めたばかりの頃からよく釣り場でお会いしているTさんだった。

 Tさんは上流からフライで鯉を狙いながら降りてきたご様子。エサの話で盛り上がり、Tさんに自作の2種類のボイリーとパンに変わる白エサ マシュマロを頂いた。早速、仕掛けを回収し、2本針のうち一本にいままでどおりパンを、もう一本に頂いたマシュマロを装着して同じ場所に投入した。ボイリーは家で保存して水温がもう少し上昇してジャミが出てくるようになったら、使わせていただくことにする。

 「それでは、また〜」と挨拶をして去っていくTさんと入れ違いに、「釣り けんじのホームページ」のけんじ君が、お父さんの車で訪れた。けんじ君も今回、ひさしぶりに鯉を狙って竿を出すと、メールでのやりとりで聞いていたので、早速情報を交換。「今日の北五番橋はぜんぜん鯉の魚影が見えない」ということを伝えると、ここより水深のある「赤水門」に行ってみるとのこと。別れたあともメールでやりとりし、それぞれのポイントの状況などを交換する。

気温が下がると同時にみぞれ交じりの雨まで降り出してきた。ふたたび堤さんの車のなかでヌクヌクとセンサーの受信をまつ。
だが、結局魚の気配を感じられぬままコンディションが変わろうとしないので、午後5時、今回の釣行はここまでとすることにした。

 今回はいままでにないほどに魚の活性がみられなかった。午前11時ごろに堤さんが一匹釣り、そのあとにいくつかのスクールが川を上っていたのだが、下りてくる鯉を今日はほとんど見ていない。寒いので上流の下水処理場から出る温水のぬくもりの虜になって離れられなくなっているのだろうか・・?(笑

 この北五番橋付近でここまで渋いコンディションなのは初めてだった。こんどは必ずリベンジ、そして爆釣してやる!

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帰りはなんと、堤さんにお寿司をご馳走になってしまった!♪ ボウズだったのに自己記録を更新したとき並にイイ終わり方♪
堤さん、お世話になりました。そしてご馳走様でした!