鯉釣り日記2005 なんでやねん
 釣行日 10月8日(午後18時)〜
9日(午後18時)
 場 所  新川
 時 間


 秋季のインターネット鯉釣り選手権がいよいよ開始された。北海道では時期的にもうシーズンオフ間近で、ネット選手権が開始される8日と、9日、10日の連休が札幌でまともに鯉釣りができる最後の連休と見て、今回は8日夕方から9日夕方までの泊り込みの24時間攻めで選手権申請サイズ(60センチオーバー)を狙うことにした。

5月の茨戸川への釣行以来の泊り込み釣行。最初は僕の泊り込み定番となっている茨戸川に入ろうかと思っていたのだが、北海道鯉マニアの例会が新川で開かれるということなので、僕も参加させていただくことにし、8日夕方、親父の車に乗せられて新川の団地前へと向かう。

 新川での泊り込みはほとんど初めて。実はちょうど一年前の連休でも新川の団地前にて泊り込みを試みたものの、夕方から深夜にかけて降り続いた大雨によりテント浸水、センサー破損などの事故多発によって中断してしまったことがある。


 8日午後4時、釣り場に到着。時間が早いためまだ誰も来ていないが、場所をとってテントを設営する。しかし途中、去年同様に強い雨が降り出してきたため、一度車に戻る。1時間半ほど車で過ごし、やっと雨が弱まってきたのでテント設営を続行した。結局すべての準備が完了するまでに、釣り場に到着してから2時間を要した。
今回も3本針吸い込み仕掛けを使う。

スイベル:ローリング
先糸:ナイロン16号
オモリ:ヒシ型25、30号
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:チヌ針10号

エサ
龍王ベース

食わせ
乾燥マンゴー

 まずは龍王を単品で混ぜ、また雨が強くなってきたのでとりあえず1番竿を近投、2番竿を川の真ん中に打ち込んで足早にテントの中に避難する。天気予報では夕方から回復し、次の日は晴天と出ているので、去年のように深夜にかけて悪化することはないようだ。雨が止むのをテントでごろごろしながら待つ。

 しかし午後7時ごろから雨はいっそう大粒になり、それにかなり強い風も加わって釣り場は暴風雨となってしまった。エサ換えを予定していた時間を過ぎたころには、外にも出られないような状況になっていたので、エサはそのままにして。とにかくこの暴風雨が消え去るまでシュラフに入って仮眠することにした。だが風は容赦なく強さを増し、テントは煽られている。ペグをたくさん打って固定しているので飛ばされる心配はないが、テントの直接雨風が当たる面がなぎ倒される。もちろん中に居る僕は仮眠どころではない。外にも出れないので、じっとしている他に手段はなかった。。。

 午後9時ごろ、天気予報どおりにやっと雨が止んだ。風の勢いも少しずつ弱くなってきているが、まだテントを煽り続けている。雨が止んでくれたおかげで、外にも出れるようになったし、水滴がテント生地に当たるときの「バチバチバチ」というやかましい音がなくなったので、すごしやすくなった。ようやくまともにシュラフに入っていられるようになったので、仮眠を取る。

 午後9時45分。体も温まり、やっとスヤスヤ寝付いたころ、突然センサーが鳴った。スピーカーからの大音量のメロディに驚いて飛び起き((心臓に悪い・・))、入り口のファスナを開けると、いまだに強い風の吹く釣り場に、「じゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」となにやら変な音が。靴を履いて竿のもとに駆け寄ると、川の真ん中に打ち込んだ2番竿のリールから休まることなく、かなりの勢いで糸が出ている。竿を持ち戦闘開始!魚はかなり上流にいて、まだスプールをまわし続けている。ドラグをしめて魚の走る方向と逆方向に竿をたてると手ごたえが・・しかしすぐにスッポ抜け。仕掛けが軽くなった・・・。「くやし〜・・・・」もういちど単品の龍王ダンゴを同じ場所に打ってみる。

 う〜ん、またスッポ抜けか・・・今回の原因はなんだろうと一人悩んでいると、MAENOさんが到着。つづいて匿名希望さん、前川さんが釣り場に入った。僕の隣(下流)に前川さん、更に下流にMAENOさん、匿名希望さんという順で竿を並べた。

 皆さんの準備が完了してから、しばし釣り談義しながらアタリを待つが、ウンともスンとも言わないのでそれぞれ車、テントに戻ることにした。さきほどまで暴風雨だったのがウソだったかのように、午前0時をまわったころには雨も風もなくなっていた。

 午前2時、センサーのメロディで目が覚める。今度は一番竿。僕のセンサーのLEDランプの点滅を見て、前川さんも駆けつけてきてくれたが、仕掛けには何もついていない。センサーのスイッチが入っただけの空アタリで糸も出されていなかった。、おそらくジャミかカニの仕業だろう。ちょっと残念がりながらテントに戻り、暴風雨との戦いの疲れもあって熟睡してしまった。午前6時に起床するまで匿名希望さんに先ほどの僕と同じような空アタリがあったこと以外、僕にも皆さんにも鯉のアタリはなかったようだ。



   匿名希望さん タニシ用の勺をタモの柄に装着して寄せダンゴ投入  

 
エサ換えをしてから朝食をすまし、竿の前で物思いにふけっていると、前川さんとMAENOさんがパンプカ&パックン釣りに出かけるご様子。面白そうなので僕もついていくことに。釣り場よりもすこし上流にてパンやドッグフードを流す前川さんとMAENOさん。その様子をぼぉ〜と隣で眺めて鯉がでてくるのを待つ・・・・

 ふと、水面に浮くパンやドッグフードから目をはなし、釣り場のほうをみると、車からおりて竿に駆けつける匿名希望さんの姿が見えた。どうやらヒットしたご様子。僕達もファイトする匿名希望さんのもとへ急ぎ、水面で抵抗する鯉をネットイン。上がったのは申請サイズオーバーの60台後半。

  匿名希望さんが釣り上げた申請サイズオーバー  

 よく肥えた、新川らしい綺麗な鯉。自分の釣果ではなくとも、ようやく見れた鯉の姿にテンションが上昇する。

 天気予報どおりこの日は晴天。雨でひやされた気温もどんどん上昇する。匿名希望さんの鯉がリリースされたあと、テントにもどりしばらく音楽を聴きながら本を読んでいたのだが、日が高くなるにつれてテントの中に熱がこもり、暑くて暑くてたまらない。このままでは食料が痛みそうだったので、日光が直接あたらないようにパラソルをテントの上に広げた。

 しばらくテントの中は真夏なので、外に出て皆さんと釣り談義していると、またしても匿名さんのリールからクリック音が奏でられた。今度の鯉は元気いっぱいで、岸によってもなかなか顔を水面から上げてくれない。MAENOさんが構えるタモに一度は入ったものの、引き上げる前にタモ枠を乗り越え、また川に戻って走ろうとする。やっと動きが鈍くなりしっかりタモに入ったが、引き上げられるとまた暴れだす。MAENOさん曰く「金魚すくいよりも難しい(笑)」上がった鯉は68cm(写真なし)。これもまたよく太っていて、ほっぺたがプクっと膨らんでいたのが印象的だった。

 その1時間20分後、今度はMAENOさんにヒット!だんだん魚の食いが立ってきたようだ。ボゴン!と水面を割って出たのは70センチをオーバーしている、これまた綺麗な鯉。ガッチリとフッキングしている。喰いは最高。


 さて、そろそろ自分の釣果をここに載せたいぞと、ピクリとも動かない僕のタックルに願をかけながら、今度は龍王に麦炒煎と麦茶を混ぜ、匂いの効かせたダンゴを作り、打点も少しずらしながら投入する。春季の大会では我らC&Bは、なかなか申請サイズが上がらず、全体的にいい結果が出せずに終わった。今回はなんとかしたい・・・・・・・・

 時刻は早くも正午15分前。アタリのない僕はすることがなく、釣り場をあちこちウロウロしながら、そのへんによく転がっているゴルフボールで遊んでいると匿名希望さんにまたヒット!両軸リールの大きなクリック音が響き渡った。今回は僕がタモ入れ係で、さきほどのMAENOさんの『 金魚すくいよりも難しい』を実感(笑) ちょっと苦労しながらネットインした鯉は71センチ。匿名さん好釣である。

  匿名希望さん 71センチ

 正午。
 HH中西さん、Ritsさんも釣り場に到着し、恒例のジンギスカンパーティが始まる。ジンギスカン、焼きソバなど美味しくいただきながら談笑。僕自身は話べたなので人の話(笑い話中心)を聞いているだけで満足。今回は皆さんの「酔っ払って記憶が飛んだときの体験談」に噎せてゴホゴホいうほど笑わせていただいた。「釣りは一人よりも皆で」タイプの僕にはなんといってもこの時間が一番♪至福のひと時である。前回の例会でもそうだったが、こうして談笑していると、誰かの竿にアタリがあるのは北海道鯉マニ例会のジンクス。今回はMAENOさんのセンサーが入ったが、残念ながら仕掛けのトラブルによりバレてしまった。

 美味しく楽しく過ごしたジンギスカンパーティも終了し、テントにもどったころには少しずつ日が傾き始めていた。午後3時、日中に上がった気温もまた冷えだし、肌寒く感じる。上着を一枚羽織って、本釣行最後のエサ換えをする。残り時間はあと3時間、午後6時には僕だけ撤収する予定だ。(僕以外の皆さんはもう一泊釣りをする)。なんとか・・なんとか一匹釣りたい(できれば申請サイズ) 僕、前川さん、MAENOさん、匿名希望さん、Ritsさん、HH中西さんの6人で計24本も竿が並らび、魚の活性が高くてもその中の僕の竿にアタる確率は低くなることはわかる。しかし前日の夜のバラシがどうも悔しくてすんなり諦めがつかない。アタリ無し丸ボウズなら全然納得がいくのだが・・・・

 まだ終了時間までは3時間ほどあるが、暗くなる前にテントをたたんで道具類を整理することにした。テントがなくなって中のものが全部外に出ると、まるで不法投棄のように僕の釣り場はゴチャゴチャしている。
そうこうしていると午後3時30分ごろ、また匿名希望さんにヒット!

  ファイトシーン
   

 上がった鯉はまた先ほどと同じ71センチ。上半身でっぷりの迫力ある魚体。匿名希望さんはこのアタリで4回目。なんとも、うらやましい(笑)この鯉がリリースされて1時間後、今度はMAENOさんのリールから激しいクリック音が響いた。MAENOさんが竿をもち戦闘態勢にはいると鯉もどんどん走りだし竿を振り回す。今度はデカイか?と思ったのだが、サイズは70にすこしとどかない60台後半。この鯉をMAENOさんが釣り上げる少し前から鯉をふくめ魚の活性が上がったようで、水面でもウグイやフナだろうか、たくさんの波紋、跳ねが見えるようになった。ラストチャンス!辺りは暗くなり始め、何度も「もう片付けようかな」と思ったのだが、やはり可能性がある限り終了時間を過ぎるまでは諦められない。

 そして終了30分前ようやく僕のセンサーが入った。近場に投げこんでいた1番竿にヒット!竿を持つとその小さな手ごたえから、一瞬ウグイかと思ったのだがガンガン抵抗しようとする銀色の魚影。小鯉だ!

 小さい。25センチほどしかない。もちろん大会申請なんて出来ないが、午前2時からピクリともしなかった竿に変化をもたらしてくれたこと、僕の仕掛けに掛かってくれたことへのありがたみを感じた。

MAENOさんが釣った60台後半 やっと僕にも釣れた!なんだこれ

 
この可愛い子鯉をリリースして、納竿することにした。最初のバラシは悔しかったけど、大会の申請サイズはまた今度ということで、今回は今回でこれで満足。これにて撤収〜


前川さん、MAENOさん、匿名希望さん、HH中西さん、Ritsさん、お疲れ様でした。