鯉釣り日記2005 盆休みの遠征釣行
 釣行日 8月14日
午前10時〜午後4時
 場 所  錦大沼
 時 間


 毎年、お盆休み恒例の遠征釣行。去年は釣行する川の状況が悪く鯉の数もかなり減っていたため、鯉釣りができなかったので、今年は確実に鯉のいる場所に行こうということで、キャンプ場が近い 苫小牧の錦大沼に釣行することにした。


 錦大沼は冬季のワカサギ釣りの人気スポットであるが、山に囲まれたフィールドのため、夏は草木が生い茂り、入釣が困難。夏季はカヌーやバードウォッチングなどのレジャーが盛んだが、釣り人は少ない。そのため、夏季の情報の入手が難しく、魚はいても入釣できるかどうかが心配どころだった。

 8月13日、親父と車でキャンプ場に到着。この日は雨が降っていたのでテントを設営してすぐに就寝した。
 翌日、錦大沼公園の管理塔にて釣りの情報を聞く。やはり山に囲まれた湖なので、釣りができる場所は少ない。入れる釣り場は、錦大沼公園入り口から山道をしばらく歩いた場所に3箇所ほどあるという。

 竿入れやタックルケースを担いで、山道に入る。10分ほど歩くと細い道と合流した。その細い道を進むと、狭いながらも釣りができそうなスペースがあった。とりあえず、その場所に荷物を置き、さらに山道を上に登ってみる。2〜3分歩いた場所にまた細い道があったので進んでみると、さきほどと同じようなスペースがあった。その場所から少し湖の様子を覗くと、近くを鯉が尾鰭の上半分を水面から出しながらゆっくり泳ぐ姿が見える。しかし、その場所は前日の雨のせいもあって、よく滑り危険なので、荷物を置いてきた最初のスペースにもどって竿を出すことにした。

 せまいスペースにいつもどおり2本の竿を出し、仕掛け、エサをセットする。

先糸12号、ヒシ型オモリ25号の中通し式。

吸い込み3本針
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:チヌ10号、フカセ16号

エサ
龍王+水

喰わせ
コーン


 
小さめの団子を握り、1番竿は湖の奥に。奥と言っても、釣り場の真上には木の枝が広がっているので、竿を振りにくく、遠投はできない。2番竿は写真に見える対岸の湿地の手前に打ち込んだ。

 釣り場から見える風景のあちこちで、金色の大きな魚がどっぱぁ〜ん!と大きな音と飛沫を上げて跳ねている。間違いなく鯉。しかもたくさんいる♪ほとんど無風のベタ状態だが、魚の食い気は別として、活性はかなり高いようだ。

 午前10時開始で、正午までの2時間で2回のエサ換えをし、正午から本番勝負をかける。が、なんの反応もない。しかし、無風と同時に無音で、聞こえるのは鳥の声のみ。普段札幌で釣りをしていても、車などの音に邪魔されてこれほど鮮明に鳥の声を聞くことなどできないだろう。水を汲んだバケツには、札幌の街ではあまり見ることのできないミヤマカラスアゲハが吸水しに来る。人間に対しての警戒心などないこの黒いアゲハ蝶はひたすら僕の周りを飛び回り、たびたびタモ網にぶら下がって休んでいた。ひさびさに自然を実感することができた。

『今回は釣れなくても別にいいや・・』

 午後2時、せまい釣り場でじっとしているのは疲れるので、少し山道を歩いてみることにした。いままでつけていなかったセンサーをセットして釣り場を離れる。5分ほど山道を登って途中珍しいキノコに目を奪われていると、ポケットの受信機が反応!「エリーゼのために」が奏でられる。

 大急ぎで釣り場に戻ると、奥に投げ込んでいた1番竿の糸が出されていたが、残念ながらスッポ抜け。竿をもって2秒後には手ごたえが感じられなかった。

 エサを付け直していると、ポツリポツリと雨が降ってきた。すばやく新しいエサを打ち、パラソルを立ててその下ですごす。しかしこの雨が影響してか、蚊などの毒虫が、蚊取り線香や虫除けスプレーなどまっかくのシカトモードで襲い掛かってくる。服や靴の上からもチクチク刺してくるので、制御しきれない(苦笑)体中ボコボコにされながら、ひたすら次のアタリをまっていた。。

 使わないつもりでいたセンサーが役立った?  小魚が暴れていた。何かいるんだろうか

 午後3時。納竿はすこし早めに午後4時となっている。
 最後のエサ換えをしているときから、2番竿を打ち込んでいた湿地帯の周りで鯉が跳ねるようになった。ラストチャンス!いままで奥に投げていた1番竿も、今度は湿地帯の近くに投げ込んで最後の攻めに入る。5分後、2番竿が舞い込みセンサーがオン!少し糸が出されたが、僕が竿を持つ前にスッポ抜けてしまった。う〜ん・・残念・・・・2度目のスッポ抜け。針先が甘くなっているのかと、何度も点検したが針は釣行前に磨いだばかりで、ちょっとでも触れたモノにはなんでも引っ掛かってしまう。魚の食いが悪いのだろうか。

 この後もしばらく湿地周りを攻めたが、反応がないままで終了時間が過ぎた。今回もボウズ。ま、いいけど♪ひさびさに自然の中で過ごせたから。

 錦大沼・・沼と聞いて、水草だらけのカッパが出てきそうな場所をイメージしていたが、実際は水が綺麗に澄んでいて神秘的な雰囲気すら持っている。鯉もたくさんいるので、地形などをよく理解して本気で攻めるとかなり良い結果が出せそうな場所だろう。今度は短竿をもってまた来たいと思う。