鯉釣り日記2005 リベンジ三日月湖
 釣行日 7月31日
午前9時〜午後4時
 場 所  篠津湖
 時 間


 去年の7月、ソウギョを狙ってわけのわからない草針仕掛けを持って釣行し、見事玉砕した新篠津村の篠津湖。今回も、夢を追い求めてその篠津湖に釣行した。

 篠津湖とは、もともと水草だらけのあまりイメージのよくない三日月湖だったが、30年前に除草目的にソウギョを放流し、現在の水草の少ない状態になる。30年前の放流以来、ソウギョの放流はされていないがソウギョはいまだ健在で、北海道で唯一ソウギョが釣れる場所である。

 午前8時、父とともに車で出発し、1時間後に篠津湖に到着。釣り場には、水門と流れ込みがある場所(以前釣行したのと同じ場所)を選び、車から降りて様子をみた。釣り場の小さな水門とそれに連なる流れ込みの向こう(対岸?)にはすでに地元の鯉師の方が竿をだしていたので、挨拶を交わした。

 今回のエサは草ではなく団子を使う。鯉と、もちろんソウギョもターゲットに入れてのエサ選択だ。(ここのソウギョはダンゴエサによくヒットしている)

スイベル各:1号
サキ糸:ナイロン16号
オモリ:ヒシ型25号
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:3本針→チヌ9号2本+フカセ15号

エサ
龍王+水

喰わせ
蒸し大豆

 タックルをセットし終えた後、1番竿は20メートル先に投げ、2番竿は水門の流れ込みに打った。父も一緒に竿をだし、僕の1番竿のとなりでダンゴ(「鯉のぼり」)+蒸し大豆を15メートルほど先に打っていた。準備完了、車にてアタリをまつ。

 左(1番竿)はオープンに投げ、2番(右)は流れ込みを狙う  流れ込みの向こうで車を横付けしているのは地元鯉師の方

 前日の雨で水は少々にごり気味だが、鯉の跳ねはよく見られたので期待はできる。魚の活性は悪くない。

 流れ込みの向こうの地元の鯉師の小父さんに鯉がヒットした。車からおり、様子をみていたが残念ながらラインを切られてしまった。小父さんから 「掛かったけど切られちゃった。鯉はいるよ、、回ってきてるよ〜!」とのこと。俄然期待感が募る。

 そのすぐ後に、また小父さんにアタリがあったが、今度は大きなウグイだった。ヒマなので、小父さんの釣り場へ行って釣り談義をする。

 小父さんは、20年ほど前からこの篠津湖を攻め続けているという。この湖についてたくさんの話を聞くことができた。この湖はデカイ鯉もデカイソウギョもいるらしい。僕的にはここにはあまり鯉がいないというイメージがあったのだが、小父さんの話では一発勝負になるが、デカイ鯉(90〜メータークラス)はたまに上がるという。「最近は90台を上げたし、昔になるけどメーターオーバーも釣ったことがある」

 この湖にいる90〜メータークラスの魚といったらソウギョばかりだと思っていたが、鯉もそんなサイズがいるとは・・イメージと正反対だったので驚いてしまった。この湖に限らず、石狩川の三日月湖ではメーターオーバーの鯉、ソウギョ、時にはアオウオも上がるという。

 僕は、この湖における最大の疑問を聞いてみた。

「ここのソウギョって、30年前から一度も放流が行われていないんですか?」

「そうだね、30年前の一度だけだね。」

「いまだに若いソウギョがいるってことは繁殖してるんですか?」

「してるよ、このくらい(両手で表現して)30センチくらいのソウギョも釣ったことあるから」



 30センチの幼魚がいるということは、やはり・・・・しかしソウギョやレンギョなど四大家魚の類の魚は湖沼での繁殖はないと言われている。この篠津湖は石狩川の旧河川ではあるが、現在は完全に三日月湖化し、合流はしていない。どういうことだろうか?謎は深まるばかり。

 小父さんの竿たては、ヨーロッパで使われているようなもので、竿は5、6本並んでいた。竿先は立てず、それどころか完全に下を向いてしまっている。昔からの篠津湖流のスタイルらしい。

 篠津湖の話題や他の鯉釣りスポットの話題で盛り上がっていると、あっという間に1時間が経過。僕はエサ換えをするために自分の釣り場にもどり、また同じダンゴを同じ場所に打った。

 お菓子を食べながら釣り雑誌を読んですごしたが、僕にも父にも地元の小父さんにも反応はない。あっという間に時刻は12時をすぎ、また次のエサ換え時間がきた。今度は龍王に麦コウセンと麦茶を入れてみた。そしてまた同じ場所に打つ。

 30分後、さきほどの小父さんが僕の釣り場に来てまた釣り談義を始める。ぼぉ〜っとしながらなんとなく小父さんと話していると、いきなりオープンに投げていた1番竿の糸が出た。「よし!きた〜」

 少しずつ抵抗しながら上がってきた魚は40台の小型の鯉だった。篠津湖でのファーストヒット♪小さくても嬉しい1匹だ。

  40台。小さくても嬉しい1匹。しっぽが裂けてしまっていた  

 
麦コウセン+麦茶作戦成功!この1匹をリリースしたあと僕と父は昼飯を買いに、車で近くのコンビ二へ出かける。センサーをつけているとはいえ、ほんとうは2人で釣り場を離れるのは避けたく、自分の分の昼飯は親父に任せてテキトウに買ってきてほしかったのだが、僕もちょうど昼飯以外に欲しいものがあったので、一緒にいくことにした。

 セブンイレブンでお目当ての物を買い、袋に入ったお湯入りのカップ麺のカップ2つを、中身をこぼさないように持ちながら車に乗り込む。店の駐車場を出たそのとき、僕のポケットの中のセンサー受信機からメロディが流れた。

 「あたってる!!」
 急いで釣り場にもどると、小父さんが僕の竿を指差して「アタってるよ」とサインしていた。車から飛び降り、糸がでている水門の流れ込みに打った2番竿を持つ。魚はとなりの1番竿と父の竿をまたぎ、かなり走ってしまっていたが、このポイントには魚が潜ってしまうような根は少ないので、難なく取り込めた。上がったのは綺麗な鯉 サイズは60台前半だった。

  篠津湖での2匹目。63センチ  

 
魚をリリースし、車に戻って、すでにノビてしまったカップ麺を食い、受信機の音量を最大にしてちょっと仮眠をとる。親父はずっと竿の前でアタリをまっていたが、動物性のダンゴを使っているためジャミのあたりが多く、忙しそうだった。

 仮眠から覚めたときはすでに時間は3時をまわっていた。今回の終了時間は4時なのでそのままエサ換えをせずに2本とも置いておく。近くでは大型の魚のモジリがみられる。少々風が強くなり水面が波打ちはじめたが、それが魚の活性を高めているのだろう。しかし終了時間ギリギリまでセンサーがなるのを待ったが、結局あたりはなく終了。今回もひそかに期待していたソウギョには会えなかった。しかしこの湖には夢がある。また釣行したい。