鯉釣り日記2005 久々の単独激チャリ
 釣行日 7月24日
午前6時〜午後6時半
 場 所  創成川
 時 間


 梅雨のない北海道は夏真っ盛り!連日暑い日が続き、いつも「暑い・・暑い・・」言っている僕はこれでも夏好き。テンションは最高潮!

 少し前に、担ぎ込みに便利な折りたたみフォーク竿立てを壊してしまい、ピトン竿立てを使うことにしたのだが、やはりいままで使っていたのに比べて重量はかなり重い。単独での担ぎこみはちょっとキツイかなぁ〜・・って思っていたが、でもまた折りたたみフォークを買い戻すのも面倒くさいし、ピトンの使いやすさに魅了され、今回はちょっと頑張って、竿バックにピトンを入れて激チャリに挑戦してみた。(キツかったら途中でやめて、やっぱり折りたたみ買い戻すことにして)

 家から釣り場までは結構人通りの多い場所もあるので、大量に荷物を積んだ自転車でそこを通るのはちょっと危ない。なのでなるべく人通りの少ない時間帯を選び、午前5時に出発した。

 やはりいつもよりちょっとキツく、重量UPした竿バックが肩をしめつける。死にそうになりながら釣り場に到着したのは5時45分ごろ。場所は創成川の北五番橋と北四番端の間の東屋がある場所。

スイベル: ローリング1号
先糸: ナイロン16号
オモリ:ひし型25号
ハリス:巨鯉ハリス8号
針:チヌ10号

エサは創成川で毎度おなじみのトウモロコシ。寄せエサとして、焼酎漬けにしていたトウモロコシを柄杓で撒く。
担ぎ込みでは、ダンゴを使うよりもこの作戦のほうが荷物にならず、魚を寄せることもできるので丁度いい。

 6時ごろ準備が完了し、東屋でお茶を飲みながら一休み。朝の空気はさわやかで気持ちがよい。

 川は鯉のハネ、泡付けなどが見られないのが不安だったが、濁水がでてるわけでも、水が止まっているわけでもない。朝4時からこの下流の北5番橋でへら釣りしていた堤さんのところでは、鯉がたくさんいると聞いたので、期待はできる。

 7時すぎ、新しく出た鯉マガを読んでいるとセンサーが入った。下流側の竿から糸が出されるている。

 上がったのは50センチ後半ほどの小型。1匹あがったので、この後も連続してアタリがでることを期待したが、続かない。1時間後の8時ごろ、寄せエサを撒きなおして次のアタリを待つ。

  1時間後に50台がヒット  

 
この50台を釣ったころから、鯉の泡付けも頻繁になり、浅いので鯉が泳ぐ姿もよくみられたが、今日は鯉が浮いてきてしまっていて、なかなかブッコミの底に落ちてるエサに注目されない。

 昼が近づくにつれて気温が上がり、東屋のなかでウダウダすごす。11時ごろ、ちょっと早めの昼食をすましてから、少し川を下り、様子をみるが、やはり鯉は水面にいる。これはコーンよりもパンプカのほうが有効かもしれない。

 受信機をポケットに入れると自転車にまたがり、コンビ二で食パンを買ってきた。即席のパンプカ仕掛けを作り、早速パンを流すが、何故か・・・何故なんだかしらないが、いままでたくさん浮いていた鯉が1匹も見られなくなってしまった。

・・・・・しかたなく、またもとの仕掛けに戻し、コーンをつけて投げ込んだ。


 センサーをセットし、東屋に戻ると、昔から創成川で鯉釣りをしているというオジサンが現れた。数十分間そのオジサンにいろんな話を聞きいたが、一番気になったのが、「つい最近、このもうすこし上流で92センチを釣ったよ!」という大物情報。創成川で90クラスとは珍しい。というより北海道で90クラスは珍しい。「やはり僕が狙っている魚は確実にいるんだ」という確信をもつことができた。嬉しいことに、そのオジサンから92を釣った仕掛けと同じパンプカ仕掛けを2つもらった。

その仕掛けというのがこれ

  左の  
   

なんだか知らないけど一発で気に入った。

なんといい、この存在感

 世界中どこを探してもコレほど存在感の強い仕掛けはないだろう。

 このキューピーちゃんの突き刺さったサキ糸についているスイベルにハリスと針をつけ、あとはパンをセットして流せばOK。キューピーが飛ばし浮きの役目をするので遠投もできる。今度創成川に釣行するときから、これ・・いやコイツと食パンはかならずバッグに入れてくることにした。

 オジサンと竿の前で話していると、また下流側の竿のセンサーが入った。しかし、僕が竿をもつと同時にスッポ抜け。どうやら針先が甘くなってきているようだ。新品の針に交換する。パンも買ってあるのでキューピーを付けてみようかとも思ったが、水面に鯉が見えないので、いままでどおりコーンをつけて同じ場所に投げ込んだ。

 オジサンが帰ったあとすぐに村上さんが登場し、僕の隣で竿を出した。村上さんは1本の竿の仕掛けをパンプカ、もう1本はブッコミでエサにドバミミズを使っていた。

 この日の川の状況は微妙・・・である。魚の活性が上がったり下がったり、魚が上に来たり下に行ったり。僕のブッコミ仕掛けにアタッてはいるものの、良いとは言いにくいコンディション。けして悪くはないのだが・・村上さんが細かく切ったパンをひとにぎり川に撒くが、反応はない。

 しばらく2人で談義していると、先日お世話になったkeikoさんが登場。先日のラジオをダビングしたテープを持ってきてくださった。テープを受け取ったあと、また3人で雑談をはじめる。keikoさんがいる間にアタってほしかったのだが、残念ながらどの竿にも無反応のまま。keikoさんが帰ったあとも、泳いでいる鯉の姿はときどき見えるものの、ブッコミにもパンプカにも反応しない。驚くことに村上さんのミミズにもウグイやフナの反応がない。なんどかエサかえ、エサ撒きを繰り返すがやはり同じである。

 あたらないかなぁ〜・・なんて思いながらボォ〜っとセンサーの受信をまっていると、小学生が一人東屋を訪れ、「つれましたかぁ〜?」と声をかけてきた。小学生は釣りをしているけどなかなか釣れないという。近くにはその子の友達の小学生2人が釣りをしていた。一人が竿を持ち、釣り糸をたらし、もう一人は練り餌の袋をもって釣り糸を見つめている。村上さんと一緒にその小学生軍団の釣りを見に土手をおりる。

 一人が持つ竿は自作の古い竹棒の竿。黄色いナイロン糸の先には、ハンガーの一部を短く切ってフック状に曲げただけの先っぽがとがっていない大きな針(?) がついていた。

 村上さんが小学生軍団のタックルを借りて、ハンガー針をはずして本物の針(フナ針)をとりつけた。その上に小さな木の棒をウキの代わりに取り付け、それから練りえさの付け方やウキの見方、仕掛けの流し方などを彼らに教える。村上釣り教室が始まった。

 村上釣り教室 注目する2人  もう一人は東屋で僕の鯉釣りマガジンに夢中だった。

 彼らを見ていると、僕が釣り自体をはじめたばかりのころを思い出した。あの頃はまだ自分の釣具など持っていなく、おばあちゃんの家の庭に生えている細い竹を切ったものを竿にし、タックルボックスはおばあちゃんの裁縫箱。道糸は縫い糸、その先にマチ針をペンチで曲げただけの針を縛り、畑で掘り出したミミズを刺して、畑のすぐ横にあった、今は埋められてもうない水路に放り込んでいた。あの頃が一番つりを楽しんでいたような気がする・・

 村上さんに教えてもらったあと、3人で竿を交換しあいながら釣りをしていた。しかし残念ながら1匹の釣果もなく小学生軍団は帰っていったのだった。あの3人にはこれからどんどん釣りにハマっていただきたいばかりである。

 日が傾くにつれて気温がさがり、すごしやすくなってきた。

 午後4時、最後のエサ換えをする。昼頃よりも鯉の泡付けが見られるようになり、川に流した細かく切ったパンにも1匹反応してきた。村上さんはミミズをつけていたブッコミしかけを外して、竿2本ともパンプカにする。

 4時40分ごろ、僕の竿にヒット!魚は勢いよく手前のウィード帯に突っ込んだ。しばらくウィードの中で暴れ、草を散らしていたが、しだいに抵抗が薄くなりオープンにでてきた。タモに入った鯉は72センチ。

ようやく来た鯉は72センチ 奥のウィード帯。鯉が暴れた場所だけ草が無くなった。

 このままアタリが続けばよいのだが、やはりそうはいかない。村上さんのパンプカにも反応がないので、竿からすこしはなれたところでライギョ用のルアーを投げて遊んでいた。

 6時30分ごろまで竿を出し続けたが何もなく、今回はこれで納竿となった。これから夏休み中、ときどきこのように創成川に遊びに来たいと思う。行き帰りは結構しんどいけど・・