鯉釣り日記2005 第二次フィーバー
 釣行日 6月11日
午前8時〜午後6時
 場 所  創成川
 時 間


 5月14日の釣行での好釣果で、すっかり鯉釣りにハマってしまった釣友山崎君。今度はデカイのを狙ってまた同じ場所に釣行しようと、金曜日に打ち合わせをし、土曜日の午前7時に荷物を積んで自転車で出発した。

 遠い道のりを1時間かけてなんとかクリア、やっと到着したポイントはKTMさん(後 村上さん)から情報いただき、好釣果を上げた創成川の北5番橋の上流側。自転車から荷物を降ろし、すでに橋の下流側で竿を出している堤さんと挨拶を交わし、さっそく竿を出す。

 竿を出す順番は前と同じ、下流から山崎君にレンタル中のタックル、僕の1番竿、2番竿。仕掛けも2人とも前回とほぼ同じ。私の仕掛けの針だけサイズダウンし、チヌ針を使う。

スイベル:2号
サキ糸:16号
オモリ:ヒシ型25号

ハリス:巨鯉ハリス8号
針:僕はチヌ針9号、山崎君はフカセ17号

喰わせ:コーン

 
それぞれ、思ったピンポイント(山崎君は駆け上がりと水草、僕の1番竿は水草と水草の間、2番竿は駆け上がり)に仕掛けを収め、寄せエサの冷凍コーンを柄杓で撒く。センサーをセットして準備完了。


 
川はヘラや鯉のノッコミが始まり、バチャバチャとあちこちで大賑わい。ヘラも鯉もいつもとは違いあわただしく動き回っている。こんな産卵に夢中な状況のなかで鯉はちゃんとエサを食べてくれるか心配だったのだが、午前9時ごろ山崎君のタックルから糸が出された! 「デカイ!!」 ドラグをしめ戦闘モードに入る、がしかし暴れまわる鯉と戦う山崎君の勇姿をカメラに収めるヒマもなく、スッポ抜け。2人ともヒットした鯉の姿を見たが、でっぷりとした大物、目寸で80は超えていたと思われる。

 「あ〜、デカかったなぁ。テンション下がるわ〜」と落ち込む山崎君。横で見てた僕もかなり悔しかったが、魚の食い気はあることを確認できたので、本気モードに突入!さっきのデカイやつ、今度は俺がカタキをとってやると気合が入った。

 その後、堤さんと山崎君とつり談義しながら過ごすが誰にもアタリはなく、午前11時30分、そろそろエサを変えようと思っていたときに僕のセンサーが入った。アタッたのは駆け上がりを攻めていた2番竿!ラインが上流に走っていた。回るスプールを手で押さえ竿を持つがまたしてもスッポ抜け・・。

 エサを付け直して同じ場所に打ち、寄せエサを巻きなおしてすぐ、今度は山崎君のブザーが鳴った。今度はバレることなく無事に上がったのは魚は小さいが勢いよく暴れまわる元気印の鯉、55センチ。

   今回釣行の初釣果は山崎君。55センチ  

 
これをリリースして1時間後、ヒマなので自転車でブラブラしながら釣り場を離れていると、遠くからかすかにセンサーの音が聞こえた。さきほどスッポ抜けた2番竿の穂先が下を向いている。あわてて竿へと走り、ファイト開始!こんどはバラさないぞと、慎重に魚を寄せる。金色のウロコを煌かせながら、真っ直ぐつっ走る鯉はまるでミサイルのよう。山崎君にタモ入れしてもらって上がった鯉は65センチのアベレージサイズだった。

 この魚をリリースしたあとすぐ、村上さんも釣り場に登場。橋の下流側、堤さんの隣に竿を出していた。村上さんとの挨拶とちょっとした談義をしていたとき、山崎君から「アタッてるよ」のサインが、また2番竿にヒットしていた。少し糸を出されながら上げたのは先ほどの鯉より1センチ小さい金色のきれいな鯉だった。

 僕にもヒット!サイズは65センチ  ←をリリース後すぐにヒット!64センチ。金色っていうより黄色

 とりあえずボウズを回避したのでホッと安心。昼飯の弁当を食べて落ち着いた。天候はパッとしないが、風は強くなく穏やか。いつのまにはヘラや鯉のハタきは消えてしまっていたが、鯉の魚影は橋の上から確認できた。

 デザートのお菓子を食べながら次のアタリをまつ・・・実はこのお菓子、釣行の昨日、少し悲しい理由で2人で購入したものだった。今回の釣行の寄せエサとして使うコーンは家にたくさんあったのだが、喰わせ用のコーンを切らしていたので、2人でスーパーに行き、缶詰コーナーで一番安いコーンを1缶ずつチョイス。ついでに飲み物も安いので買っておこうとペットボトル1本ずつ手にとってレジへと進む・・が、ここで少し考えてみよう・・・高校生2人が、右手に「シャキっとコーン」、左手にジュースを持ってレジに並ぶ。これを知らない人が見たらどう思うだろう。「こいつら、ジュース飲みながらシャキっとコーンつまむんか?」って思われないだろうか。ちょっと恥ずかしいので、それぞれお菓子を追加し、レジに出すときも、飲み物、お菓子とコーンの間隔を少し開けてレジ台に置いたりして、人の目を気にしながら購入したものだった(笑?)

 お菓子も食べ終わったので、堤さんと村上さんの釣り場を見に行く。しばらく話したあと、村上さんと一緒に自分達の釣り場へもどり、また僕と山崎君のタックルの前で談義を始めた。話しているときに、なんとなく自分のタックルに目をやると、2番竿がなぜか左を向いている。「ん?」よく見るとラインが僕の1番竿のライン、山崎君の竿のラインを通りこして橋の下の草の中まで走られているではないか・・「・・へ?」 センサーのスイッチは入っていないが、ラインを止めていた洗濯バサミは外れている・・「なんでセンサー入んなかったんだぁ〜!」やばいと思い、急いで竿をたて、リールを巻くがやはり根に入られていた。隣の僕の1番竿と山崎君の竿の糸をまたぎながら魚のいる橋のしたまでリールを巻きながら移動し、竿を煽るが魚が出てくる気配がない。仕方ないので一度ラインのテンションを緩めて少し置き、しばらくしてまた糸を張ってみた。竿先にかすかな手ごたえを感じる。魚はまだ掛かっている。今度はドラグをしめ、すこしずつ引っ張ってゆくと、草と一緒に無事鯉が出てきた。すでに弱っている鯉をタモ入れしてもらいなんとかゲット♪サイズは66センチ。

 魚をリリースし、タモに引っ掛かった針を外すのに苦労していると、今度は山崎君の竿が舞い込んだ!この時期の鯉はやはり走りが早い、いい突っ込みをしてくれる。山崎君もだんだん鯉との戦いに慣れてきたご様子。タモに入ったのは60センチの黒っぽい鯉だった。そしてその15分後、打ち返したばかりの私の2番竿にまたヒット!勢いよくラインが引き出された。竿をもつといい重量感♪また草に入られないように注意しながら引き寄せ、ネットイン!サイズは小さく60にわずかにとどかないくらいだったが、抱卵している立派な母鯉だった。

 ちょっとてこずった66 山崎君にも60台が〜!
 
 子持ちの母鯉、重量感たっぷり  

 これは好釣モード突入か!?2人ともエサ換えのため缶の中から固くて針から落ちにくそうなコーンを2つ3つ針に刺し、寄せエサも打ち直す。

 この寄せエサ打ちを最後に冷凍コーンを切らしてしまったので、山崎君が近くのスーパーに自転車で買いにいく。その間僕は留守番係。山崎の帰りをまっていると、また僕の2番竿のセンサーが入った。

 今度もしっかりフッキング!タモを構えてノンビリ魚を寄せてくる。と、そのとき1番竿のセンサーも入った。横をみると1番竿から勢いよく糸が出されている。「うわっ、これどうしよう・・」困っていると、村上さんがこちらへ向かってきていたので助けを求め、1番竿のセンサースイッチを切って、ドラグも締めてもらう。このまま村上さんにファイトしてもらおうと思ったが、ちょうどそこに買い物を終えた山崎君が対岸の道路からこの様子を見て、すごいスピードで戻り、すぐにファイト中の2番竿の鯉をタモに入れてくれた。山崎君が持っていたタモの柄尻が後ろにいた村上さんの頭にヒットというハプニングもありながら、釣り場はちょっとした騒動。とりあえず山崎君に、あがった鯉をタモ網から出してもらい、今度は1番竿を村上さんから受け取りファイト開始!しかしこちらはすでに根に入られてしまっていた。また先ほどのようにラインのテンションを張ったり緩めたりしながらなんとか出てきた魚は、これまたいい感じの重量感。こんども子持ちか?と魚をみると立派な体格のオス鯉?が姿を現した。皆さんの協力のおかげで、なんとか両方上げることができた。サイズは・・・最初に2番竿にヒットしたのが60ジャスト。1番竿にヒットしたのは75センチあった。


両方同時にヒット♪61と75。 根に入ってしまい苦労させられた75センチ!

 2匹ともリリースし、またエサを付け直して1番竿は同じ場所に、駆け上がりを攻めていた2番竿は打つポイントを少し変え、足元の葦際を狙ってみることにした。

 一方、橋の下流側で釣りをしていた堤さんと村上さん、堤さんには一度アタリはあったものの、残念ながらバラシ、それ以来どちらにもアタリがこないので、場所を変え、橋の上流側の僕のすぐ隣に堤さん、そのとなりに村上さんが入った。

 さきほどの2匹からアタリが止まってしまったので、また本を読んだり音楽を聴いたりなどで時間を過ごす。学校で美術部をやっている山崎君は、スケッチブックとペンを取り出し、なにやら描きだした。(このときの彼の作品はこの日記の最後で公開しています)

 時間は15:00を過ぎていた。大型のチャンスはこれから、さきほどの鯉に食べられたであろう寄せエサの冷凍コーンを少し多めに撒き、センサーの受信テストも行う。さぁ来い!って感じで準備万端!ベンチ(?)に座って次のアタリをまつ。

 すると、いままで絵を描いていた山崎君がいきなり走り出した。何事かと思い見てみると、村上さんにヒットしたご様子♪堤さんがタモ入れして上がったのは50台の綺麗な鯉だった。やはり場所変えしたのがよかったのだろう。

美術部 山崎君 何描いてるのかなぁ〜? 村上さんにヒット!50台の金鯉

 村上さんのヒットに、皆さんで集まってワイワイ話しているとき、ふと自分の釣り場をみると、ちょうど1番竿がオジギするのが見えた。「掛かった!」

 今度は掛かりに入られないよう、急いで竿のもとへ走り、竿を持ってファイト開始!この鯉もいい引きをする。また草の中にもぐりこまれそうになりながらも上がったのは69センチだった。

  本日7匹目!69センチ  

 この日はもう大忙し。この69をリリースしたあとすぐに、また村上さんの釣り場で談義していたのだが、ちょうど僕の釣り場をみていた堤さんの「安田く〜ん!」と言う声が聞こえた。僕の2番竿がアタってる!あわてて竿へ駆けつけたが、残念ながらスッポぬけで終了した。

 エサを打ちなおすため、針にコーンをつけていると、今度は村上さんにヒット!


 村上さん愛用の船竿を大きく曲げながらアベレージサイズの鯉が姿を現した。堤さんがタモに魚を入れ持ち上げるが、なんとそのときタモの柄から枠が外れ魚ごと落ちてしまった。山崎君が策から身を乗り出し、いまにも沈みそうになっているタモ枠をキャッチし、命がけの(?)救出をするも、残念ながら魚は落ちてしまい、同時にハリスが切れてしまった。

 「いやぁ〜、魚は逃げちゃったけど、タモ危なかったなぁ」的な会話をしながら山崎君と釣り場に戻る途中、山崎君の竿が小さく上下するのが見えた。フナのようなアタリ、そして浮いてくる姿もフナ(ヘラブナ)のように見えたが、上がったのは30センチクラスの小型だが立派なひげを持つ鯉だった。

  本日7匹目!69センチ  

 4回にわたる連続ヒットの後、またしばらくアタリが止まる時間があった。僕と山崎君は釣り場に戻り、2人ベンチでボォ〜っと過ごす。山崎君の30台をリリースしてから1時間が経ち、そろそろエサ変えの時間。堤さんと村上さんもエサ替えをするようなので、僕らも一緒にエサを変えることにした。

 自分の1番竿を回収しようと竿をもったとき、ちょうど同時に竿をもった隣の堤さんが目に入った。しかし、堤さんの竿の様子がおかしい。「ん、どうしたんだ?」堤さんの竿が大きく曲がりボゴンっと鯉の尾びれが水面を割った。「掛かってる!」これまで不調だった堤さんにヒット!僕はからまったハリスをほどいたり、痛んだラインを切ったりの作業をしていたため、ファイトを見れなかったが、上がったのは70ジャスト!

  堤さんにヒット!70センチジャスト  

 この鯉を釣ったときの堤さんの笑顔が最高点に達していた(♪)このあとすぐにまた堤さんのセンサーが鳴ったのだが、残念ながらすっぽ抜け。堤さんが打ち込んでいる場所も葦と葦の間。そこもやはり鯉の通り道になっているようだ。

 堤さんの鯉をリリースしたあと、皆さんエサ変えに戻り、またそれぞれの場所で、。山崎君は絵の続きを描き、僕はお菓子をポリポリたべながらアタリをまつ。

 1時間ほど経ったとき、足元の葦際に打ち込んだ僕の2番竿にアタリ!タモに入ったのは50あるかないかの小型。それをリリースしてエサをまた同じ場所に打って5分、また2番竿にヒットし、ほぼ同じくらいのサイズをゲット。そしてその7分後、また2番竿にヒットし元気一杯に走りまわるでっぷりした目寸70台(検寸したら69だった)を上げ、それを検寸するためにスケールを出していると、1番竿にヒット。40台が上がった。前に来たときと同じく、アタリフィーバー!一方山崎君のほうは、仕掛けを打ち込むラインを変えたせいか、パッタリとアタリが止まってしまった。

 本日8匹目、推定50台  本日9匹目 おなじく推定50台
 
 本日10匹目の69センチと11匹目の44センチ  

 この前回以上の爆釣モード!44センチをリリース後、また村上さんの釣り場で釣り談義をしていたが、また僕の2番竿が舞い込んだ。60〜70台のアタリかと思われたが、スッポ抜けでバラシしてしまう。

 このアタリを最後に釣行の終了時間が過ぎた。荷物をまとめ、堤さんと村上さんと挨拶を交わし、僕も山崎君もハイテンションで自転車のペダルをこいだ。いつもなら、帰りは行きよりもゆっくりと1時間以上かけて家に帰るのだが、この日はなぜか2人ともペダルをこぐスピードが早くなり、気合の入った行きでさえも、1時間はかかる道のりを、35分で僕の家に到着するほどスピードを出し(危ない・・)前方を走るマウンテンバイクの2人組みを大荷物積んだママチャリで追いつく勢い!山崎君なんて、カーブを曲がるとき、後輪すべらせてドリフトしてた(汗) 家に到着したときの僕たちの会話、「35分か、今度は30分切るように頑張ろう」 ・・うん、危ないからやめましょう〜

 今回は僕が11匹ゲット3回バラシ、山崎君が3匹ゲット1回バラシ 2人の総アタリ数は18回!
堤さんは1匹ゲット2回バラシ、村上さんは、僕たちの帰り際に釣ったので写真はないが、1匹50台を上げているので、2匹ゲット1回バラシ

で、こちらが釣行中の山崎君の作品