今週末は釣り日和(人間にとって快適)・・となると居ても立ってもいられないのが私。そしてこういう日でも必ず、家でテレビを点けっぱなしのままソファで熟睡し、私がテレビの電源をOFFにするとムクっと起き上がりまたテレビを点けて寝るという謎の行動をとる父。今日はそうはさせないぞと、私の釣行に付き合わせた。
午前7時30分、あらかじめ車に積んであった釣具を降ろしも積みもせず、そのまま出発。めざすは茨戸川!
30分後、茨戸川ゴルフネット裏ポイントに到着する。しかし投げ釣りやヘラ釣りの人が大勢・・!これはダメだ。しかたないので新しいポイントに行ってみることにした。まず花畔大橋・・ここもヘラ釣りの人が入っていた。次に生振大橋・・ここはボートから竿を振るヘラ釣り師の姿が多い。しかもウェーダーを履いて川の中を歩き回っている人もいる。
ここもダメか・・、となると今度はここに詳しい前川さんに連絡。するとご丁寧に茨戸のポイントを数箇所教えてくださった。
しかしどこ行っても、やはり他の釣り人が気になる。これだけ人が居ればどこも同じか・・どうやら釣り大会が行われているらしい。
とりあえず前川さんから教えていただいたポイントは大会終了後にすることにし、今回は仕方なく前回のポイント、新川前田公園前に入った。前回入った場所よりも数十メートル下流のスペースに竿をセットした。
仕掛けはボタンを使った2本針仕掛け。スイベル:1号、先糸:ナイロン16号、オモリ:亀形30号、ハリス:巨鯉ハリス8号、針:ソイ18号(2本)、ボタン1つ。
エサはダンゴ、まずはマルキュー「イモ吸い込み」+水。喰わせはヤングコーンを輪切りにしたものを使用してみる。1番竿はもじりの多い岸から10メートル先、2番竿は川の真ん中に打ち込んだ。
日差しが強く、暑かったため木の陰に折りたたみ椅子を置き、座ってあたりを待つが1時間、変化はない。
父が公園の自動販売機でジュースを買ってきてくれたので、それを飲んで過ごす。父はやはり寝に入った。
投入から1時間半、2度目のエサ換えをする。ダンゴがバラけるまでの間、橋に登って上から川の様子をみる。するといきなり鯉の魚影。小型中型がウヨウヨ表層を泳いでいる。魚の活性は高いようだが、はたして食ってくれるのか・・
釣り場に戻ると、ラインの横すれすれで泳ぐ鯉の魚影、そして垂直にポ〜ンと飛び跳ねる鯉の姿も見える。しかしエサをとる気配はない。
しばらくして、父は一度家にもどるというので一人で過ごすことになった。暇になったので、オリジナル仕掛けの作成を始める・・。
作ろうとしているのは4つ穴のボタンを使った、遊動袋仕掛け。私の(安易な)考えでは、2本のPE(うち1本を折りたたんでいるので3本になっている)で構成されている袋のうち、1本のPEと2針の2本のハリスが一体化しているもので、片方の針とハリスが引かれると、片方のハリスが縮み収納できる。
「よしできた!」と完成した直後、使う前に失敗していることに気がついた。
この仕掛けの袋部分にダンゴをはさむと、一体化しているハリスがダンゴの横幅にとられて短くなってしまうことに今気がついた。
「そうか〜、ダンゴの面積分のハリスが短くなるのか〜、これじゃぁ短くなりすぎて針のチモトがボタンに接触して針掛りし難くなるなぁ」
大体、袋とハリスを一体化しても大して意味がない、しかもPEハリスのコストも高い。大失敗である・・・・。
失敗した仕掛けをとりあえずリグボックスに入れていると、軽自動車が私の前でとまり、いかにも釣りが上手そうな高齢の男性が現れた。
男性:「釣れるか〜い」
話を聞くとこの男性は手竿で鯉を釣っているという。
「ここはでかいのがいるぞ!俺は年間大体200匹釣るけど、10匹に1匹は80オーバーだよ」
私:「・・・・・・・え゛?」 90オーバーも数本上げているという。証拠写真をと、バッグの中から出したのはビニル袋に入れられた大量の写真。すべて80オーバーの鯉。これには驚き、すっかり見入ってしまった・・。
鯉釣り仙人様と別れた後、俄然やる気がでて、エサ換えをする。イモ吸い込み単品で変化がないため、今度はイモ吸い込み+ハトのエサ+ビタヴァーレー+麦茶のティーバックの中身+水。大きめに握り、また同じ場所に打つ。
また椅子に座りながらぼーっとしていると、チクっと足に一発!何だと思い見てみるとクモである。チクチクする場所は赤く腫れていた。クモって刺したッけ?まぁいいやとりあえずクモだ、クモのせいだ。しばらくすると足の腫れが消え、こんどはなぜか手が腫れだして消えた・・?
アタリはないまま日は傾いた。仕掛けを回収し、エサ換えをしたが、またそれからの変化はない。ガイドには沢山のトンボがとまり、居ついてしまっている。
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そのトンボが竿のゆれで飛び散ることはなく、最後のエサ換えをと1番竿を上げたが・・穂先のガイドがおかしい。しっかりとズレがないようにあわせたはずなのに・・・。
よく見ると、フロントガイドが曲がっている。固定されている一番先のガイドなのに・・?と思ってさわってみると、スポッと抜けてしまった。
「あ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜」
これは修理せねば・・こうなった時点で今回の釣行は終了した。
「あ〜・・あの状態でキャスティングしなくてよかった〜」
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