鯉釣り日記2004 敵は虫と雨
 釣行日 7月10日
午前9時〜午後6時
 場 所  茨戸川
 時 間


 夏に入り、鯉の産卵が終わると同時に喰いが渋くなる鯉。今回は、坊主が続くことが多い茨戸川上流部にあえて(半分遊びで)入釣してみることにした。

 この時期だからこそポイント選びが重要になると思い、知っている茨戸川上流域のポイントをいろいろ探ってみた。まずゴルフネット下ポイント・・・釣り場に草が多い、雨水がたまっていたりして、私の都合でパス・・。次に水通しが良い創成川合流点に行ってみたが、ヘラ師が多いため断念。ガトーキングダム前にも着てみたが、予想通りライギョの棲家となっていた。

 次に、茨戸公園前ポイントに行ってみた。水通しが良いポイントであり、また鯉の回遊ルートになっている。特に私の障害になるようなものもなく、雰囲気的には良い。「ここにするか」

 ポイントの状況は、濁り気味。これは前日からの雨によるもので、これによって鯉の警戒心が薄れ、また活性もあがっているような気がする。私は早速タックルを出した。

タックルはいつもどおりのものを。エサは植物性のダンゴを使うことにした。
仕掛け詳細::袋仕掛け==スイベル:2号、先糸:PE6号、オモリ:菱型中通し、袋:サーモン用PE8号、ハリス:巨鯉ハリス8号3本、針:吸い込み2本はソイ針18号、喰わせはフカセ17号。 、エサ詳細::龍王+きな粉+水。喰わせ:蒸し大豆

 午前9時実釣スタート!ダンゴを袋にはさめて川の真ん中にボト〜ン!今日は雨の予報だったため、折りたたみ椅子の上にパラソルをさした。
 
 一投目を投げて1時間、魚を寄せるために早めにエサを変える。さきほどと同じダンゴを作り、同じ場所に投げる。ダンゴが着水してから20分。そろそろダンゴが水中でいい感じになっているのでは?と思っていたら、1番竿にアタリ。しかしアタリ方をみてすぐにウグイだとわかった。あわせずにそのままにしておく。しかし今度は2番竿にウグイのアタリが!しっかり針掛りしてしまっているようだったので、さおを煽りながらリールを巻くと、30センチほどのウグイが掛かっていた。ウグイをリリースした後、竿に変化がなくなってしまった。


 午前11時、ダンゴの配合を変えた。今度は:
龍王+麦焦がし+水の組み合わせ。どうせさっきと同じだろうと思いながらも、ダンゴをキャスト。予想通り、早速1番竿にアタリがきた。さっきと同じくウグイっぽいアタリだったため、あわせずにほおっておく。
 
しかし気が付けば糸がフケてしまっている。ブザーのスイッチから糸を外し、弛みをとった後竿を煽ると、ギィ〜とスプールが回った!「おぉ!?これは巨大ウグイか?」なんて思いながら引き寄せると、45センチの小鯉が付いていた。ウグイのつもりで上げたため、少しおどろいてしまった。

 

   また小さい  

 どうやら当たりエサを見つけることができたらしい?同じダンゴをまたキャスト。「1匹くれば2匹目も来るだろう」
 本を読みながらブザーがなるのを待っていたら、アタリの前にムシの大群に襲われた、それも何種類も飛んでくる。ハエが200匹、蚊が50匹、糸トンボが10匹、モンシロチョウ10匹、アメンボ100匹!きもい。


 刺す虫にやられないよう、虫よけスプレーを噴射して、長袖をきた。
 ムシはいいとして、鯉はどうなのだろう。ムシ達のようにたくさん出てきてくれたらいいのだが。

 エサを変えようと、椅子をたったそのとき。二番竿のブザーが鳴った!ジャァジャァと音を立てながら糸がでてゆく。

 竿立てから竿を外し、戦闘開始。魚はひたすら右に走った。私も魚の方向をみて自分の体を移動させながらファイトしてゆく。魚は急に逆戻りし、今度は対岸へ泳ぐ。対岸にはパークゴルフ場があり、パークゴルフ大会が開かれていた。その中のプレイ客が数人が私のファイトを見ていて、自分達のすぐ目の前で掛かった鯉が跳ねたのをみて驚いていた。

 私もある意味それをみて驚いた。引きのわりに型が小さかったからだ(苦笑)これだけ竿をきしませながら、あちこちに走るのだから、もう15センチは大きくても良いと思ったのだが。。まぁいいか!上がった鯉は63センチの中型だ。

   この団扇のような大きな尾が強い引きを生み出したようだ。  

 この1匹にまた気合を入れなおし、2本の竿のエサを換え、3匹目を待つ。しかしこれからバッタリとアタリがとまった。
 釣り場には霧雨が降り出し、パラソルにパチパチと水が当たる音が聞こえた。荷物にシートをかぶせ、私もパラソルからはみ出して飛んでくる雨の粒をよけるため、パラソルピトンの位置を変えた。

 やっと落ち着き、本を読みながらボォ〜っと時間を過ごした。私の目は頻繁に本→竿→本→竿・・と動くのだが、竿のほうはピクリともしない。

 本にも飽き、フラフラと飛んできたアゲハ蝶をタモの中に入れたり出したりして遊んでいると、またしても2番竿が揺れた。丁度そのとき、私は竿の近くでアゲハ蝶と(で)遊んでいたため、速攻に竿に飛びつき、合わせたがのだが・・・・

「うぉ!ミスった〜」

 早すぎた。完全に食い込む前に竿を振り上げてしまったため、針掛かりせずに終わった。

 その後、雨が強くなってきた。ドシャ降りになる前に引き上げようと、近くで買い物をしている父に車で迎えにきてと連絡しようとしたのだが、父の携帯電話が通じない・・なぜだ?何度もかけなおし、自宅にも、母の携帯にもかけたが通じない・・・「俺の携帯がおかしいのか!?」

 そうこうしているうちに雨はドンドン強くなり、本降りになった。私はパラソルの中に入り、どうしようか悩んでいたら、後ろからだぁ〜〜っという音が・・パラソルの上にたまった雫がいっぺんに一筋の滝となって落ちてきたのだ。その滝つぼは、チャックが空いていた私のタックルバッグの中!「あ〜やめてくれ〜、カビ生えるからぁ〜」バッグの中身を全てだし、タオルで水気をふき取るっていると、また違う方向からだぁ〜〜っと聞こえる。今度は後ろだ。私はバッグに中身をつめなおすと、ピトンからパラソルをはずし、柄を持って大きくふり、また同時に救助を待った。

本降りになって1時間後、やっと父が登場。午後6時、ずぶ濡れになりながら納竿、帰路についた。。。