鯉釣り日記2004 泊まりで「またかよ!」
 釣行日 6月5〜6日
午前10時〜午前9時
 場 所  茨戸川
 時 間


 今回も、前回と同じ茨戸川茨戸公園前ポイントに釣行することにした。この場所は大鯉の回遊もあるし、何よりも雰囲気的に私が好きな場所だ。

 6月5日午前10時30分、ポイントに到着した。今回は明日(6月6日)まで泊まりがけの釣りをする。そのため、まずテントを設営し、その後にタックルをだした。

 タックルは前回同様を2本。仕掛けは袋仕掛けで、袋にダンゴを挟み袋の下についている2本の針でくわせる

詳細:スナップスイベル:両方とも2号、サキ糸:PE4号(2本縒り)、オモリ:ひし形25号、袋:サーモン用PE8号(黒く着色)、ハリス:巨鯉ハリス8号、針:管つきソイ針18号。エサ:龍王+ハトのエサ+水、食わせエサ:茹でた大豆を房掛け。

 2本竿とも仕掛け、エサをセットし、川の真ん中にキャストした。多少流れがでていたため、仕掛けが少し流されぎみだったが、特に問題はなかったため、ブザーをセットして、折りたたみ椅子に座りながらアタリをまつ。


 あっというまに4時間がすぎ、エサを打ち返してみるが、ウグイの反応もない。寂しい・・・・

 午後3時、雨が降ってきた。その雨は通り雨で、竿にはなんの変化もないまま雨が上がってしまった。どんよりとした雲が裂け、青空がひろがった。西の空には太陽がみえ、水面が輝いてまぶしかった。

 しばらくすると、1台の車が私のテントの前でとまり、おじさんが顔をだした。おじさん:「釣れた?」、私:「いえ、まだです」、おじさん:「雰囲気は悪くないのにな」。

 そのおじさんも鯉釣り師で、私の横(数10メートル先)で5本の竿をだした。(おじさんは、鯉マニ友の会の亀仙人さんでした)
いつのまにか太陽は沈んでしまい、薄暗くなった。私は小型蛍光灯を立て、魚が掛かったときに点ける懐中電灯も用意。


 準備は万端で、魚のほうもよく大型がモジるのだが、エサに食いついてはくれない。テントのなかで友達にメールを打ったり、本を読んだりと暇な時間を過ごしながらも、ブザーの音がなるのではないかと耳を傾けていた。そして、

私:「鳴った??」。

とテントを出て音をよく聞くと、ラーメン屋の出前車から流れるチャルメラのメロディーだった

テントに戻ろうとしたとき、やっと本物のブザーの音がきけた。鳴ったのは隣のおじさんのセンサーだった。私も様子をみにいくと、おじさんが竿をもって格闘していた。しかし様子がおかしい。おじさんが大きく竿を煽ると、上がってきたのはエビ捕り用の籠だった。どうやら掛かった魚が潜って籠に巻きつき、何かの拍子で針が抜けてしまったようだ。

 テントに戻った私は、晩飯を食べ、仮眠をとった。目を覚ましたときは午後10時ごろ。起き上がり、もう一度さきほどのおじさんの釣りの様子を見に行った。おじさんの釣り場には知り合いの鯉釣り師のSさんも様子を見にきていた。

 私もその中に入り、話していると、小父さんの竿に変化が。前アタリだ。そして食い込み、センサースイッチオン!おじさんが竿をもち、リールを巻くと45センチほどの小鯉が浮いてきた。

  とりあえず、人の釣果ながら鯉を見ることができたので一安心。私は釣り場にもどり、作戦を変更することにした。今度は吸い込み仕掛けを試してみる。詳細:スイベル:ローリング1号、サキ糸:巨鯉伝説3号2本縒り、オモリ:ひし形25号、ハリス:サーモン用PE8号、針:ソイ針17号3本、巨鯉針喰わせ用20号ダンゴ:龍王+麦焦がし+水、食わせ:大豆。

 先ほどと同じ場所に打ち込み、またテントに戻って仮眠をとった。

 午前1時、その結果が現れたようだ。私のブザーと小父さんのセンサーがほぼ同時に鳴った。
 竿を立て、リールを巻くと一生懸命抵抗する小鯉が浮いてきた、サイズはさきほど小父さんが釣ったものと同じくらい。一方おじさんの方には何も付いていなかったらしい。


 私は魚をリリースしたあと、同じダンゴをキャストして、またテントにもどった。

 寝袋に包まった私は完全におやすみ状態。その夜は学校で「おしるこ」という変なあだ名をつけられているクラスメートが、山で熊に追われているところを目撃した夢をみた。

 目を覚ましたとき、外はすでに明るく、そして騒がしかった。寝ぼけた私:「クマ・・?」 「あっ、鯉か!」正気に戻った私はテントのファスナーを空けると、ブザーが鳴り、竿がしなっていた。

 竿をもつと、先ほどよりも大きな手ごたえがあったが、すぐに浮いてきた。魚はまた抵抗をはじめ、ポイントにある木の枝が水面にはみ出しているところに突っ込まれた。糸が枝や葉にからみ、なかなか魚を上げられない。

 しばらく困っていると、おじさんがきて助けてくれた。ようやくあがったのは50センチシジャスト。弱っていたので、写真を撮らずにリリースした。

 すっかり目が覚めた私は、同じ配合でダンゴをつくり、打ち込んだ。すっかり目が覚めてしまったので、今度は椅子に座ってアタリをまつ。

 1時間後、ブザースイッチオン!竿を持つと魚の抵抗を感じる。魚は右に走ったが。途中で諦めるかのように私の方に戻ってきた。竿を煽って水面に上げ、空気を吸わせてネットイン!またも小さな鯉だった。

   小さいが3匹目  

 アタリ3回とも小型が続いているが、こうアタリが続くとサイズに欲がでてしまう。「大きいのこないかな」。

 3回目のアタリの30分後、また1番竿のブザーが入る。手ごたえはまぁまぁで、重く感じた。水面に浮かせたのは58センチの鯉。前回と同じ場所で同じサイズを釣ってしまった

   4匹目  

 すっかり日がのぼり、気温があつくなってきた。
 午前8時、今回は午前9時に撤収する予定なので、テントの中に入り寝袋やマットをたたんでいた。すると、外(竿の方)から物音が・・・ジッジジジジジジ!

  私:「クリック?」ブザーの音は一切聞こえなかったため、クリックに似た音の機械ではないかと思いながらも、外をみると、2番竿にあたっていた。

 急いでで靴を履いて、竿をもつとかなりの重量感。リールから糸が出されてゆく。「これはでかいぞ!」と思った瞬間、軽くなってしまった。まさかと思いリールを巻くと、何もついていない針があがってきた。私:「またか〜!!!」サイト名が巨大魚館なのに、なかなか大鯉を上げることができない。前々回に続いてまたやってしまった。

 ところで鳴らなかったブザーはというと、急激なアタリだったため、音が鳴る前に勢いで飛ばされ、下におちていた・・

これを最後に釣行は終了した。「今度は絶対に釣り上げてやる」