鯉釣り日記2004 涙の敗北
 釣行日 5月15日
午前6時〜午後5時
 場 所  生振運河
 時 間


 鯉釣り自己記録を更新してから約1年が経過。この時期になると、ヘラ、鯉ともにノッコミ、食欲も旺盛になる。
 新規ポイント開拓ならこの時期がやりやすいので、今日はいままで入ったことの無いポイントに釣行することにした。ポイントは生振運河と真勲別川(茨戸川下流の名称)の合流点。

 午前6時、ポイントに到着。風は強いが、雰囲気的には悪くなく、いかにも鯉が釣れそうだ。
 私は竿に糸を通し、小田原オモリのみを縛り、ポイントにキャスト、底をしばらく引いてきて、2歩場所をずらしてまたキャスト。そしてまた引いてくる。これはポイントにある障害物をしらべるため。調べた結果、このポイントには駆け上がり、石などがある。ピンポイントキャストに成功できれば大型の可能性もある(ような気がする)。

 いつもどおりのタックルをセットし、仕掛けを準備する。今回はダンゴの吸い込み仕掛け。このポイントは水草は少ないが障害物があるため、根掛かり対策をとる。
詳細
スイベル:ローリング2号、オモリ:小田原35号、サキ糸は巨鯉伝説3号2本縒り、ハリスは巨鯉ハリス8号(サキ糸とハリスの間にサーモン用PEハリス10号を10センチはさむ)、:ソイ17号3本。ダンゴは植物性で、ビック1鯉川スペシャル+はとのエサ+スーパー鯉むぎ+水、食わせは乾燥させた芋羊羹。

 1番竿は対岸の岬になってる部分近辺に。2番竿は駆け上がりにキャスト。ブザーの準備もOK。しかし暫くすると、流れが強いせいで仕掛けが少し流されてしまった・・・・「頑張ってピンポイントキャストしたのに。。。」w

 ダンゴがバラけたと思われる時間に、1番竿のブザーがなったが、竿をみるとジャミアタリだということがすぐわかった。完全に針に掛かってしまったようなので、リールを巻き上げると35センチほどのアカハラ(丸太ウグイ)が掛かっていた。

 リリースしたあと、ダンゴを付け替えるついでにオモリも40号にしてキャスト、こんどはポイントに納まったようだ。
 3時間ほどなにも変化がなく、そろそろエサを換えようと思っていたころ、ポイントの横にある農道で車が一台止まり、外国人の家族が降りて私に話しかけてきた(日本語を話せる方がいたので助かった)。話を聞くとどうやら、この近くにある川の博物館に行こうと探していたら、農道に迷い込んでしまい、私に道を聞ききたかったらしい。「え〜と。。川の博物館は・・この道を直進して大きな道路にでたら・・・」(ブザー音)ピンポーン! 

 アタリブザーの音で私の話が途切れてしまった。「HIT!HIT!HIT」。

 竿を見ると一番竿の糸が一気に出されていた。私は焦りながら竿を持とうとしたが、なかなか竿立てから外れない、竿を胴まで曲がっていた。やっと竿を外し戦闘開始、ドラグを締め、竿を立てようとしてもなかなか思うようにいかない・・「これはデカイ鯉!?」

近くでヒットしたのだが・・・ 走った勢いで茨戸川へ

 一生懸命リールを巻くが、巻いた分出されてしまう。ドラグテンションは5.5キロ、それでもギィ〜っとスプールが回る。6キロまでテンションを上げるが少しずつ糸が出されてしまう。これ以上テンションをあげていいものなのか?タックルを信じて思い切り引っ張ってみるが、魚も抵抗し、気が付けばもう糸の先は茨戸川の中に入り、大分走っていた。「なんだコイツ?」10分くらいたち、巻いたり出されたりの繰り返しも少なくなった、魚が弱ってきたらしい。少しずつ寄せてリールを巻く、「これは獲れる!」と思ったとき、魚がいきなり抵抗し、近くにあった漁業用のロープとウキに巻かれてしまった。
 なんとか出せないものか、時間を忘れて頑張ったが、結局魚がでてくることが無く、ヒットから30分後とうとう糸を切ることになった。

「Oh〜no!」

 いままでで一番白熱したファイトだった・・・あまりのショックに一気に体の力が抜けた。ここまで悔しい思いをしたのは久しぶり、「泣きたい気分・・・」。

 落ちるところまで落ちた声で一家に博物館までの道をおしえ別れた後、私の所属クラブのアドバイサーを務めてくださっているU氏にメールを打った。いろいろとアドバイスをもらった後、もういちど掛けるぞと仕掛けを作り直してキャストした。

 しかし、その後生振運河の水が止まり、色が悪くなってしまった。茨戸川と運河の水の色の違いが、合流点から全く違うことがよくわかる。ダンゴの配合を変えたり、打つ場所を変えたりしたが、あたりがない上に漁師が舟でポイントで仕事を始め、この状態では魚は釣れないだろうと、よていより速く切り上げることにした。。