鯉釣り日記2004 叔父デビュー
 釣行日 4月30日
午前5時〜午後5時半
 場 所  創成川
 時 間


 今日は私の高校の開校記念日で休日であり、天気も悪くなさそうなので釣りに出かけることにした。今回の釣行は、前回の丸坊主のリベンジ。インターネット鯉釣り選手権に写真を投稿できるような鯉を釣っておきたい。

 この日は叔父も仕事の休みが取れたので、一緒に釣り場へ向かった。場所は前回と同じく、創成川の排水場下流である。
 叔父は鯉釣りの経験が無く、道具も持っていないため、私のタックルと仕掛けを1セット貸す。私は2本タックルで釣りをしているので、叔父と私で1本ずつの竿を管理することになる。

 午前5時30分。釣り場に到着し、竿を出す。タックルと仕掛け、エサは両方とも全く同じ。タックルはいつもどおりのセットを使用。仕掛けは今年初めてダンゴを使わず、食わせのみのブッコミを使う。
詳細・・スイベル:2号、サキ糸:巨鯉伝説3号2本縒り、オモリ:ひし形25号、ハリス:巨鯉ハリス8号(13センチ)、針:管つきソイ針20号(2本)。
 エサは硬めに煮た大豆を日本酒、またはリンゴジュースに漬けたものを房掛けする。エサを投入したポイントの周りには柔らかめに煮た大豆を撒き、また、2本分の仕掛けを投入するポイントの50メートル上流(排水場水門付近)と、投入ポイントの30メートル下流(鉄塔付近)にハトのエサを撒いた。これは鯉に「この場所はエサが沢山ある」ということを学習させるため。

 午前6時、叔父に鯉が掛かったときのやり取り(リールの巻き方、ドラグの調整など)を教えた後、第一投。叔父は下流側に竿を出し、仕掛けは手前に落とした。私は上流側で川の真ん中に仕掛けを投入。ブザーをセットし、あとはリールのクリック音が鳴るのを待つだけ。

 風は無く、太陽が東から顔をだしていた。今日はいい釣り日和になりそう・・・私と叔父は地面にマットを敷き、新聞や釣り雑誌などを読みながらすごした。

 30分ほど経過したが、依然変化は無い、私は叔父に貸した竿(以降 叔父竿というw)のすぐとなりに架かっている茨戸耕北橋にのぼり、川の様子を見ることにした。いつもなら橋から下を覗くと自分の仕掛けが底に横たわっているのが見えるくらいなのだが、今日は少し濁り気味のようだ。底の様子が全く見えない。

 ・・・しばらく橋の策に寄りかかってボォ〜っとしているとブザーの音が!!叔父竿にアタッている。叔父が竿に駆けつけファイトを開始。一方私は急いで橋から降り、叔父のもとへ急ぐ。

 釣り場へ戻った私はタモを構え、叔父が浮かせた魚をすくう体勢に入った。しかし、魚は岸際のゴミにもぐってしまった。叔父に糸を張ってもらい私はタモでゴミをよけて魚をゲット♪魚は傷一つ無い綺麗な鯉、大きさは40センチと小さいが、叔父が始めての釣行で、初めて釣った大切な記念すべき一匹である。叔父はかなり感激したようすだった。


 魚をリリースした後、エサを付け替え、私はまた同じ場所に、叔父は少し橋側に仕掛けをキャストした。魚の活性は良いらしく、鯉らしき魚の泡付けがよくみられる。私たちの仕掛けの周りでも、鯉のモジリを確認できたので、どうやら鯉を寄せることに成功したらしい。

 しかし、最初の魚をあげてから3時間経過したが変化がない。到着したときとは裏腹に、釣り場には風が吹き、太陽も雲の陰にかくれてしまった。気温も下がってきているようなので、地面に敷いていたマットをたたみ、叔父の車の中でアタリを待つことにした。

 後部座席を倒してベッド状にし寝転がってリラックス・・・また数十分の時間が過ぎた。アタらないかなぁ・・と私が竿の方を見ると、叔父竿の様子が変だ。道糸が完全にフケ、風になびいている。

「叔父さん!あたってる、糸がふけてブザーが鳴らなかったんだ!」

 私の声に叔父も飛び起き、竿を持つ。リールを巻いて糸を張ると、確かに魚が付いているようだ。「さっきよりでかい」ジジジジジっとリールから糸が出された。私はタモを準備し、魚が浮いてくるのをまつ。叔父がぐっと竿を煽ると、先ほどよりも大型な鯉が姿を現した。無事にネットイン!魚の口から針を外して、検寸台で長さを計ってみると、68センチあった。鯉釣りをするのが始めての叔父が今日2匹目の鯉!「すごい!2匹目だよ」、「引き強いねぇ〜、びっくりした」。

 叔父VS鯉!勝者は叔父!! 叔父、本日2匹目の鯉 

 60センチオーバーなら鯉釣り選手権に投稿できたのだが、叔父はエントリーしていないため、パスワードを入れずに写真を撮った。

 魚をリリースし、2度目のエサ換えをする。寄エサも撒きなおし、3匹目を期待する。叔父は「鯉来い鯉来い〜!」っと竿に念を入れていた。そうこうしているうちに午後になり、昼食をとる。叔父はちょっとした用事があったため、1時間ほど釣り場を車で離れることになった。私はまた地面にマットを敷き、座って留守番をする。

 釣り場に吹く風は少し弱くなった様子・・・つれそうな雰囲気だと思ったとき、私の竿のブザーがなった。今日3度目のアタリは強烈でリールから糸が出ている。竿を持ってぐっとあわせると重量感が感じられたが、魚が方向転換した瞬間、すっぽ抜けてしまった・・・・(涙)また同じ場所に仕掛けをキャストし、悔しがっていると叔父が戻ってきた。

 叔父はスナック菓子やジュースを買ってきてくれたので、また車の中でそれを食べながらすごす。叔父と釣り談義をしながら、時間をすごしていると時間がとても短く感じられた。

 もう2時半か・・・と言いかけたとき、また私のブザーからメロディーが聞こえた。竿に走り、ぐっとアワセをいれた。魚はかなり抵抗し、右へ左へと走ってゆく、30秒ほどで魚が水面に姿を見せた。形はさっき叔父が釣った鯉より小さそうだが、形の割りに引きが驚くほど強かった。きついテンションのスプールを軽々とまわし、暴れまわる。やっと魚が浮いてきたので叔父にタモ入れしてもらった。

 さきほどの叔父が釣った鯉より体形が細く、色が真ッ茶色だった。「いままでで一番綺麗な鯉だ!」サイズは66センチ、計量中も暴れまわって大変だったので、選手権投稿ようの写真を撮って早めにリリースした。

かなりいい引きをしていました。 66センチ、まずまずの形でした。

 その後、今日最後のエサかえと、寄せエサ撒きとして、4度目のアタリを待つ。釣り場は風が弱くなったが、小雨が降り出し、気温が下がってきた。私たちは車に乗り込み、仮眠をとった。

 4時30分ごろ目がさめ、周りを見渡すと、雨が少し弱くなっていた。しばらくぼ〜っとしていたが、段々暇になってきたため、外にでることにした。川の水面をみると、鯉らしき魚の泡づけやモジリが見られる。まだチャンスはある・・。予定では5時撤収だったのだが、まだアタリそうだったため、30分延長した。

 延長時間の5時10分、今日5度目のアタリがきた。ブザーがなったのは私の竿で、私が竿を持つ前から針にかかった鯉がジャンプしていた。ドラグを少し強くし、竿を煽ると、さきほどよりやや小さめの鯉の魚影がみえた。しかし、コイツもまたよく引く!私はこの引きを十分に味わってから叔父にタモいれをたのんだ。あがったのは約57cm残念ながら、選手権投稿サイズまで3センチたりなかった。

   最後の鯉は57センチ  

 この1匹を最後に釣行は終了。12時間に私は3回のアタリをとり2匹をゲットしたこと。そしてなによりも叔父に鯉釣りの楽しさを満喫してもらえたことが嬉しかった。