北海道に接近してきた台風が怖くて、一度はやめようかと思っていた10月10日、午後。空には雲が幕を張っているが、雨も風もなく。雲もあまり濃くないので、大丈夫だろうなんて思いながら、釣り場に向かう。
到着したのは午後1時ごろ。釣り場は新川で、ポイントにはすでに、昨日(9日)から次の日(11日)まで連泊して釣りをするという下倉さん、MAENOさん、HH中西さん、前川さんがズラーっと竿を並べ、私も中に入れてもらい、タックルを出した。
今回の仕掛けは、先糸スイベル:2号、先糸:ナイロン16号15センチ、オモリ:亀型30号に一番竿には袋仕掛け(スイベル2号、袋:サーモン用PEハリス8号、ハリス:巨鯉ハリス8号、針:ソイ針18号2本+フカセ18号(喰わせ)、2番竿は新作仕掛け、遊動ボタン式ヘアリグ2本針(後日公開)、(スイベル4号、袋:PE6号、ハリス:巨鯉ハリス8号、針:ソイ針18号)
エサは、1番竿の袋仕掛けに、龍王単品に食わせはウィスキーに漬けた大豆。2番竿の遊動袋式ヘアリグ2本針には同じダンゴと食わせにMAENOさんかた頂いたボイリーを装着。
2本とも遠投し、ブザーをセット。いつもどおり椅子に座ってアタリをまつ。実は私、新川に入るのは3回目なのだが、まだこの川で1匹も鯉を釣っていない。人が鯉を釣る姿は何度もみているのだが、何故私には来ないのだろう・・・「今回は絶対に仕留めてやる!!」 ・・・・・・
椅子に座って意識を半分飛ばしていたら、どうやらMAENO さんにヒットしたご様子♪ボイリーでの釣果のようで、中型の鯉が上がっていた。その直後に、前川さんにもヒットした。しかし、ラインがかなり出され、魚は乱杭に入ってしまった。残念ながらバラし。それを見た私は、チャンスはあるんだと、なんだかヤル気がでてきて、釣り座にもどったが、すぐにまたMAENOさんのセンサーが鳴る。今度は大型のようで、MAENO
さんの愛竿が綺麗に曲を描いていた。
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上がった鯉は80センチ前半!・・・・・・・いやぁ〜いいですなぁ〜(笑)最近、自分の釣果よりも人の釣果を載せることのほうが多くなっているような・・・・。
夕方、(また)皆さんにジンギスカンなどを分けていただきながら、釣り談義。すると、どうせアタらない自分の竿などほったらかしで肉をたべる私の後ろで、次々とMAENOさんのリールがクリックを鳴らす。
このときからMAENO さんが爆釣モードに突入!上がる魚は皆太った60〜70オーバー。どうやらアタリパターンを見つけられたご様子。私の竿はというと、毎度同じくシィ〜ンと静まりかえっている。それでも不思議はない。新川ではいつもこの状態でおわりますから(苦笑)
やがて、辺りは暗くなり、私はテントを設営。このときまではここに泊るつもりだった。今夜の宿が完成したとき、お隣のHH中西さんはひとりタックルの片付けに取り掛かり、釣り場をあとにした。(片付けの途中、アタリがあったが、惜しくもバラシ)
午前9時、またアタリがあったMAENOさん。やはり70台の綺麗な鯉だった。魚がリリースされた後、MAENOさんたちと釣り談義をしていると、雨が降ってきた。最初はポツ・・ポツ・・程度だったのだが、時間が経つにつれて強くなってきたので、一旦テントに戻る。
とりあえず、パラソルを立て、道具をその下に避難させた後、私もテントに入り次のエサ変え時間まで寝ようと、シュラフに入り横になった・・が、テント生地に雨が当たるときのバチバチバチバチ〜っっっという音がうるさくて眠れない。仕方ないので、ラジオでも聞こうと思い、懐中電灯付属のラジオのスイッチを入れたが、何にも受信しない。電池を入れ替えても受信しない。悲しくなって、下倉さんにその話をしたら、ご親切にラジオを貸してくれたので、それでなんとか暇な時間を過ごす。
2時間後、雨の勢いは次第に強くなってゆく。「あぁ〜エサ変えの時間か・・・」雨着を着て、外にでると、すぐに上着もズボンもベチャベチャ・・・あっという間に濡れ鼠状態である。そんななか何とかエサ換えを済ませ、ズブ濡れのブザーにラインをセット。
「そういえば、このブザーって防水じゃないな・・・・」
「でも夏に雨のなか釣りしてても壊れなかったな・・・・でも、チェックしたほうがいいかな・・・・」
パチっとスイッチを入れる
ブザー:「 が・・が・・・・」
「ん?」
もういちどスイッチを入れなおす。
ブザー:「が・・♪チャンチャンチャラららチャンちゃんチャラらら(アメリカンパトロールのメロディ)♪・・・チャンチャララ・・・ちゃ らら・・チャンチャらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーブヒっ・・・・・」
私:「死んだァァー!」
1番竿のブザーが壊れた。続いて2番竿のブザーも同様。どうやら中でショートを起したらしい。アタリを知らせる装置が2つとも消えたので、ヤル気がガクッと下がってしまった。
数分後、叔父からメールが入り、「雨がキツかったら迎えにいくから帰ってこい」のこと、お言葉に甘えて、この釣行はこれで幕を下ろすことになった。いままでになく中途半端な終わりかた・・・。
後片付けの最中、傘の骨を折ったり、ダンゴをつくるときに使う軽量カップを一つ踏んで割ってしまったり、しまいには、そんなに伸ばしていないはずの足の爪が、ベリッとはがれてしまったりと、もぅボロボロ・・・
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